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19/10/05 店の営業についてのご案内と 久々に入荷した2点のお話し。

■ここのところ店の営業に関するお知らせが増えており、とりあえず、と云う感じではあるものの、それでも一応「店」を構えている身としては誠に申し訳なく心苦しい限りです。と云った舌も乾かぬうちにあれですが、ちょうどひと月後に明年1月4日から開催される「第36回 銀座 古書の市」の参加店合同目録の原稿締め切りを控え、どうやら作業時間の確保が喫緊の課題となってまいりました。何しろうちの店主ときたらトロいので。しかも、店頭でも目録でも説明長いので。時間足りなくなりそうで。
このため、誠に分不相応なことと存じつつ、来週より約1ケ月の間、ご来店の際にはアポイントとっていただければと存じます。
アポイントについてお受けできるのは12日(土)を除く火・木・土曜日の各日13時~18時の間とし、ご来店前に必ずお電話で、店のものと直接お話しいただいた上でご予約をお入れいただけますようお願い申し上げます。
ご面倒この上ないことで本当に申し訳なく存じますが、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


この本を初めて手にしたのは2001年、ちょうど、「第二十世紀都市のエレメンツ 1920~1930」と題し、モダニズム期の都市文化を特集した自店目録をくっている時のことで、市場で先ず目に飛びこんできたのが『照明日本』という実に真っ直ぐなタイトルと、ご覧の通りの瀟洒な装丁デザインでした。
ページをめくれば次から次へと照明に彩られた夜の都市の姿が現れます。戦前の日本各地の夜の都市が、まさかこれほどまでに明るく、また格好よかったとは …… 小店店主の想像をかるぅーく超える現代的な都市の姿に驚いたものです。小店での扱いはその時以来今回がやっと2度目。この間に2~3度、目にしているでしょうか、つまりそれほど頻繁に出てくる本ではないと云えるかと思います。 

さて、都市の夜景だけを集めた写真集とも云うべきこの本、昭和11(1936)年、社団法人照明学会が創立20周年を記念して発行した本で、住宅、街路、交通、商業、歓興場、大建築物、劇場といった"照明の各部門毎に現代日本の代表的写真"を学会各支部から集めて厳選、配置やレイアウトに心を砕いたと云うだけあって、写真のクオリティもエディトリアル・デザインも、高水準の仕上がりとなっています。
地域は銀座・浅草など東京と梅田・心斎橋など大阪を中心に京都、名古屋、福岡、富山から台湾・京城等まで、全270図。
画像では分かりにくいかと思いますが、布装・天金というなかなか立派なつくりで、今回は函もついた完本です。
『照明日本』発行から80年超、いまも都市や建造物のライトアップは人の心を惹き付けてやみません。闇のなかから都市の相貌を彫琢する照明は、昔もいまも、都市にとって最強の装置なのかも知れません。
 

■こちらはその筋 (… どの筋?) の方たちの間ではよく知られている『巴里1955年 芸術の綜合への』。昭和30(1955)年、日本橋・高島屋で開催されたされた3人の作品展の図録で、サイズやスペックなど詳細を記した別紙「出品目録」が付いています。
巻頭には駐日フランス大使のメッセージの他、戦前にコルビュジエに師事した坂倉準三、そして、コルビュジエのもとでともに働き、戦前に滞日経験のあるシャルロット・ペリアンそれぞれ比較的長文の文章が置かれています。
図録は展覧会の出品点数も3人のなかで最も多いペリアンの家具を中心に、コルビュジエとレジェの絵画とタピスリー、レジェの陶器とステンドグラスなどを図版で掲載。
いまや知る人ぞ知るペリアン関係資料。一週間以内に動きがなかった場合には、このあたりも「銀座 古書の市」目録行きとさせていただきます。悪しからず !
 

今週はあきれたお話し2題。あ。もとい。今週もあきれたお話し。
 

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/20654?fbclid=IwAR3TazVQvS97tfqMu6APa-ka67lgDDocRuPq3eDDetBQSrWa21SSx_l0FXk#.XZPLUV25BMB.facebook

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某東電の判決と某関西電力に至ってはもはや語るべき言葉も……。 

 

19/09/28 木版刷印刷物に見る明治~昭和・日本のデザイン

■更新を1回休んで、さて久々の更新を…という今日がもう9月28日!ではないかと。 来週は10月だぞと。しかも資料会大市があるぞと。
というわけで、またまた来週、営業日程に変更があります。
来週、店の営業は10月1日(火)と10月5日(土)の2日のみとさせていただきます。
ご来店をお考えの方はご留意下さいますようお願い申し上げます。
また、10月1日より小店も消費税10%をお預かりすることになりますが、9月末までに値段をつけて店に出した商品については、一部予め価格を改定記載した商品を除き、価格を据え置く予定でおります。
見返しや函、値札などに書かれている価格は全て内税扱いとなっておりますので、これまでと変わらずご利用いだければ幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
 
久しぶりに芸艸堂の木版刷美術出版物が入荷しました。宗達筆 波濤明治43(1910)年の発行とありますので、いまからおよそ110年前の発行ということになります。芸艸堂の刊行物は長年、気を付けて見てきたつもりですが、この図案集は小店初見。芸艸堂ものの中では珍しいものではないかと思います。画像左下・茶色縞の和紙に題箋が貼られているのは筒状の袋で、完本と見て間違いなさそうです。 

波の意匠以外にあるのは扉の「観濤 鐵齋」の文字と奥付だけなので、あくまでタイトルから推察するばかりではありますが、俵屋宗達の作品から波濤を描いた部分を抽出選定、それを図案化して1冊の本にまとめたものと見られます。奥付の著者名に「故人 俵屋宗達」と記載されているのが何だかかわいい。
波濤図は全20図。全て直径27cmのなかに収められ、また、使われている色は濃淡グレーと銀色との3色だけという、非常に禁欲的なルールのもとでまとめられており、左右余白をぎりぎりまで切り詰めたバランス感覚ともあいまって、古典的というよりも現代的な印象が強い仕上がりとなっています。
とてもモダン。そして、そればかりでなく- 白い和紙の中央、中空に浮かんだような球体は地球にも似て、なるほどこれは水の惑星を描いたものではないのかと、その昔の芸艸堂アート・ディレクター氏のたくらみに脱帽しました。
 
■こちらも久しぶり、しかも7~8年越しか? という本当に久々の入荷となりました。お菓子の意匠と意匠名を木版刷の書籍にまとめたもの。『製菓美術 国菓図鑑』というタイトルで、著者は大日本大阪製菓研究所長・寺田一夫昭和12(1937)年、西宮本町にあった菓"製美術書出版"西宮書院より限定500が発行されました。
図版は36頁で全て木版多色刷。それぞれの対向頁に菓子銘とレシピが記載されています。
いまと大きく異なるのは、節句や慶事・不祝儀などの際に、向附と左右の前盛の菓子3点の組み合わせで供する様式。例えば画像中央下の「春霞」は向附に桜の羊羹、右前盛に水をかたどった練切、左前盛に藤の花の羊羹を配することで、銘を表現するといった具合。日常とは少し離れたハレやケの場で、和菓子がいかに重用されていたのかが分かります。
それももはや遠い昔のお話し。かつてはどんなに小さな駅でも駅前商店街に1軒はあった和菓子屋が姿を消したいま、和菓子の意匠の本を求める人とはさて、どこに?
 
今週はもう1点。少女趣味的という点で小店らしからぬ大正時代~昭和初期木版刷の絵封筒です。アール・ヌーヴォーやアール・デコ、或いは夢二風のデザインが目をひくイラストの中には「TOS」のサインが刷り込まれたものがあり、これは小林かいち、高橋春佳などと同時代に絵封筒で活躍した伊藤としをによるもの。 

10月の声が聞こえると、年明け1月4日(何と次回はお正月開催!)からの「銀座 古書の市」の目録作成に入ります。
これからしばらく、小店らしからぬ商品が入荷した場合は、こちらの目録用に慌てて用意したものである可能性大。
2019年もこの調子で矢のように過ぎて行きそうです。やれやれ。
 
■「表現の不自由展」のこれまでの経緯と文化庁の決定を見るにつけ、少なくとも文化・芸術の分野でつきあってくれるアーティストは国外に居なくなるだろうと思わせるに十分なものがあります。憲法によって権力の側が犯してはならないとされてきた「市民の言論の自由」は、これをもって閉ざされたものと考えます。市民の側が、進んで権力による言論の圧殺、検閲を望む先進国というのを私は他に知りません。
 https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d8c8f8ae4b0ac3cdda3c528?ncid=other_facebook_eucluwzme5k&utm_campaign=share_facebook&fbclid=IwAR3WdOAt4946d40kDCBfqnbRpcOodzFW-7Inywy4AAPcapT6gPZmfN-LNH0

法に照らして正しいか正しくないのかをジャッジする裁判所は、三権分立の原理が貫かれるべきところ、政権が長期にわたった結果、現在の最高裁判所の判事15名は全員、現首相の指名した裁判官に入れ替わったと云います。先日の東京電力の刑事訴訟のあの理解に苦しむ判決はどこから? 三権分立の原理原則は本当に守られているのか? 疑念ばかりが頭に浮かびます。
https://djosaru.exblog.jp/239400854/?fbclid=IwAR38-F2wTaCp40qOHXvPpLv8d7Sh7_YyPPfrAxeDyfJOcHCPderPaI0IkN4

この国でいま通用するのは法でも理でも知恵でも知識でもなく、問題の本質から目をそらし、ただたた情緒に流れ人のあげ足をとり、相も変らぬ精神論をかざす、近代以前の野蛮なふるまい。ただそれだけ。
私はせめて、この人くらい、腹の中には怒りをもちながら、でもしかし芸のある文章によって笑い飛ばす、そんなヒトになりたいと思います。
https://djosaru.exblog.jp/239400854/?fbclid=IwAR38-F2wTaCp40qOHXvPpLv8d7Sh7_YyPPfrAxeDyfJOcHCPderPaI0IkN4 

19/09/14 武満徹デビュー! 実験工房の電子音楽!! ジョン・ケージ・ショック!!!

■台風一過。しかしまだ停電や片付けや修理などで汗をながされている方が多いと聞きます。
被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げますとともに、一時も早い復旧をお祈りいたしております。

さて、今週もまたまたお知らせから。来週は都合により店の営業を17日(火)と21日(土)の2日とさせていただきます。また、HPの更新は一回お休みをいただくことになりそうです。19日(木)は臨時休業となりますのでご注意下さい。HPの更新については次回は28日(土)を予定いたしております。
どうか悪しからず、ご容赦いただければ幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

今年は武満徹とのご縁に恵まれているようで、画像1点目はいずれも武満がらみのエフェメラです。
先ずは画像中向かって左下にご注目下さい。
質素な紙に日英併記の文字組のみ。しかも二つに折っただけ。この至ってそっけない紙ペラが、武満徹の作曲家としての正式デビューを飾るものだったとは!
昭和25(1950)年12月に開催されたコンサート『新作曲派 第7回作品発表会』のプログラムには武満の師匠にあたる清瀬保二、清瀬とともに「新作曲派」を立ち上げた早坂文雄らの若手作曲家の名前とその作品名、演奏者の使命が並んでおり、なかに「2. 武満徹 二つのレント(1950)」等の記載が認められます。これが武満の正式デビュー。
この年、武満は20歳。瀧口修造と出会ったり、山根銀二の酷評に落ち込んだり、コンサート前後のことについては、『武満徹 Visions in Times』の年譜が詳しく教えてくれるはず。ご興味あればご参照下さい。
このプログラムには今後そう出会えそうにありません。質素なものであればあるほど、二度目の入荷は望みにくい。これだけは嫌と云うほど教えられてきたはずの小店店主、そのようなことを申しております。それだけに発見の嬉しさも大きいそうで。ですがしかし。喜ぶのは売れてしてからにしてくれと、どなたか教えてやって下さい。

■画像中向かって右は、いまや名高き実験工房主催の『ミュージック・コンクレート/電子音楽オーディション』のパンフレット約15cm四方と小さい"なり"はしておりますが、巻頭にははっきり「実験工房」名による一文と、「新鮮なおどろくのない芸術なんて、無意味だ。」と始まる岡本太郎の文章を置き、武満、鈴木博義、芥川也寸志、黛敏郎、柴田南雄という参加作家それぞれに1Pをあてた全8P写真入り山口勝弘の作品の写真を使った表紙はじめ、ご覧の通りなかなか瀟洒な印刷物となっています。
タイトルに「オーディション」とありますが、今日われわれが思い浮かべるそれとは異なり、当日までにラジオでオンエアされたテープ音楽を中心としたコンサート、というのがその実態だったそうです。
詳しくは、展覧会図録『実験工房展 戦後芸術を切り拓く』の136Pに記載あり。説明責任をどうするつもりだと云われそうですが(汗)、「実験工房の活動の中でも特に影響力の強いものであった」と云うその内容については(実験工房と岡本太郎、芥川・黛らの関りにいても)そちらのテキストをご参照いただくのが最も的確かつ手っ取り早いかと存じます。
こちらの2点、いずれも美品。

画像2点目も音楽関係で。瀧口、武満とも関係の深い草月アートセンターの活動から。
随分昔のことになりますが、一度、チケットだけを扱ったことのある1962年『ジョン・ケージ デーヴィド・テュードァ 演奏会』関係の紙もの、今回はプログラムとチケット2日分がまとまって入荷いたしました。
黒と白の2色刷のなか、小さな活字で組まれたケージの欧文氏名の一ヶ所だけに赤を使ったクールなデザインは杉浦康平と神田昭夫の手によるもの。こちらの詳細については『草月とその時代』P220をご参照いただくのがよさそうです。
チケットは2点ともに使用済みながら美品。プログラムに書き込みと折れがあるのが残念ではあります。
それにしても、図録というのはやはり活用価値が高いものだとつくづく感心した今週の新着品でした。

武満徹に関してはこれだけではなく、劇団四季創立初期のチラシ・パンフレット等も多種も入荷。次回の更新でおめに入れられればと思います。

 

表現の不自由展のその後について。いまのこの国で、しぶとさと執拗であることはとても重要になってきている気がします。
 

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d7700bde4b07521023198f9?fbclid=IwAR1IQsM7hBV-2Gqxki-ySHWXIdRx8-dbHoc36MR88P3sr0WCV2bXamOHI-o

そして、今週一番も面白かったのがこちら。不愉快を愉快にかえる芸と能を備えた文章

https://note.mu/satonao310/n/nc03db0ff64fc?fbclid=IwAR3Tgk1ISVNXUf_Oopx8D6eI9gEjxdEwQXzYnoaSQN-GcZTCGYY7SOyt_TI

そういえば、「いつの時代も危機を救ってきたのは楽観ではなく悲観だ」という言葉もありましたっけ。さて、この言葉は一体どこで読んだものか … ??? 

 

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