■誠に恐縮ながらHPの更新は来週にさせていただきます。
店は来週火木土曜日の13時-19時で営業いたします。夏季休業は8月9日より17日までの予定ですが、変更する場合は随時お知らせいたします。
■画像は新着品から1点。
いまからちょうど100年ほど前の中国・上海租界風景写真。古びた額の裏側に残っていたシールがミソ。ノース・シーチュアン・ロード(北四川路)にあった額と家具の専門店「泰新美術鏡架木器店」とありました。
裏面シールについてはFacebookの「古書 日月堂」でご覧下さい。
https://www.facebook.com/%E5%8F%A4%E6%9B%B8-%E6%97%A5%E6%9C%88%E5%A0%82-283455908403652/
■東京ばかりか全国でコロナ感染が止まらなくなってきました。みなさまどうかご無事で!
■東京都の新型コロナウイルス感染者数が昨日17日は293人と過去最多となった他、緊急事態宣言解除後最多のレコードを更新する自治体が相次ぐ事態となっています。
表参道という都心に店を構えてはおりますが、根津美術館が9月上旬まで休館していることもあり、小店のあるあたりは自粛期間とそう変わらず、とても静かな日々が続いています。
交通機関が込み合う時間帯を考慮し、営業時間は13時より19時までと短縮しておりますが、当面はこれまで通り火・木・土曜日の週3日は店を開ける予定でおります。
マスクの着用と店頭での手指の消毒については、引き続きお客さまにご協力をお願いいたします。
お探しのものがあれば、店頭でお申し出でいただくか、メールでお問合せいただければお答えできるものもあろうかと存じます。
こうした状況だからこそ、店は、お客さまと店の者とのコミュニケーションを通じて買い物をより楽しく少しでも充実したものにしていただく場、或いは関心や興味のありかを新たに発見するための装置でありたいと念じております。
いつ終わるとも知れない困難な状況が続きますが、小店の流儀を変えるつもりはありません。
時代から遅れをとった古本屋ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
■久しぶりに"買い逃したら一生後悔するだろうな"と思えるものが市場に出現しました。関係する他の出品のいくつかが「止め札」で落札されていなかったこともあり、やきもきさせられましたが幸い落札できたのが今週の1点目。
以下、『ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展』(2014年 渋谷区立松濤美術館)図録P173より。
→ 件名:「表現の不自由」展/発生日時:1967年8月17日-22日/発生現場:村松画廊 草月会館ホール/事実:千円札裁判の第一審の有罪判決を受け、控訴審に向けての資金作りを兼ねて、千円札事件懇談会が企画した展覧会。(中略)展覧会最終日(略)には、「芸術の不自由」展シンポジウムが開催された。(後略)
入荷したのはこの図録のP173に掲載されているのと同じ8月22日午後6時~の「表現の不自由」展シンポジウムの「会員券」と「入場券」各1点。画像中では、荷札が2点ありますが、これは同じ荷札の表と裏をお見せするための加工です。
名刺大の会員券には手書きの会員番号と「赤瀬川」の朱印が認められます。
市販の「鐡道荷札」(戦前のデッドストック?)を利用して「おぎくぼ画廊内 千円札懇談会」を「荷送人」に「草月会館ホール」を「届先」としているのが入場券で、入荷した1枚には「招待」の文字と「石子」の朱印が認められることから、千円札事件裁判では証人として法廷にも立った石子順造から関係者に送られたものと見られます。裏面には、2部構成のシンポジウムの内容が孔版で印刷されています。
エフェメラの中でも昨今と表現が大きく異なるのがチケットの類です。チケットの流通・販売がチケットエージェンシーに委ねられるようになって発券が機械化されるとともに、チケットからはデザインや、「千円札裁判」のように荷札を流用するといった遊びの要素が剥ぎとられてきました。挙句、いまやEチケットが主流と味も素っ気もありませんが、それ以前、とくに1960~1970年代の前衛芸術については、粟津潔や杉浦康平など有名デザイナーがチケットまで手掛けたり、日本のフルクサスがハプニングの参観券に国鉄の硬券を使うなど、チケットひとつとっても見落としがたいものがあります。使ってしまえば用済みとあって、残っているのが少ないのもチケットというもののもつ宿命。
千円札裁判関係のエフェメラは種類も多く大判の印刷物についてはまだ入手機会もあるように思いますが、おそらくは最も残っている数が少ないと目される「会員券」と「入場券(招待券)」が手に入ったのは小店としては望外の成果だと思います。
問題は経験知として「望外は売りにくい」ということで。はて。さて。やれやれ。
■ちょうど1年前の7月20日以来、1年ぶりの入荷となった『アーティスト・ユニオン・シンポジウム'76』関係のエフェメラ。今回は①「参加・出品目録」②DM ③チケット半券 の3点が再入荷いたしました(③は今回が初)。以下、昨年入荷時の説明をコピペすると…
「アーティスト・ユニオン」とは、ジャンルや地域といった旧来からの垣根を超えて、芸術家の自律的な同盟組織を目指して結成した組織であり、「アーティスト・ユニオン・シンポジウム」はその結成第一回展にあたります。
作品出品に参加したアーティストは約180人。吉村益信、嶋本昭三、松沢宥、工藤哲己、池田龍雄、桜井孝身、水上旬、小杉武久、マッド・アマノ、田部光子、山崎つる子、ヨシダ・ヨシエ、針生一郎など。
他に日替わりの企画で、フイルム・シンポジウム(松本俊夫、石崎浩一郎他)、ミュージックシンポジウム(小杉武久、タジマハール旅行団他)など…
と加筆することはほとんどないのですが、ひとつだけ、DMの宛名面に「マッド・アマノ」のスタンプ(住所・電話番号入)があるのはちょっとうれしい。ちなみにマッド氏の自称した肩書は「BLACK JOKE PARODIST」。他に、小松章三、加藤好弘、たべ・けんぞう、桜井孝身、山田疆一、斉藤寧などの名前に〇印の書き込みがあるのも気になります。
旧蔵者は文藝春秋社の編集者で中国との交流でも活躍した金子勝昭。PC上、調べられる範囲からは、〇印がどういった意味を示すものかは分かりませんでした。
1950年代後半から1980年代に及ぶプログラム、パンフレット類ダンボール2箱分のなかから出てきたものですが、新劇系の芝居にまじって、瀬木慎一企画・岡本太郎・鴨井羊子などが舞台に上がった「月岡芳年祭」DM、「若松孝二のヤング・ドロップ・アウト・シネマ」のチラシ、津野海太郎演出・岸田森・悠木千帆(樹木希林)等出演「劇団六月劇場第一回公演 魂へキックオフ」冊子他、草月会館ホール「傀儡戀江戸染」チラシ、清水邦夫作・蜷川幸雄演出「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」プログラム・半券、堂本正樹作・四谷シモン アートディレクション・東郷健主演「奇劇 回転ドアの向こうの海」チラシ・半券、川久保玲が衣裳を担当した「一時間の恋」チラシなど雑然と、しかし面白いものが散見されて、今後少しずつ分類・整理していく予定です。
■現状どこをどうたたけば あーした考えが出てくるのかさっぱり分からない今週の斜め読みから。
自分のことは他人の方が冷静に評価できるもので。しかも他者には正直に話せたりもし。「ロイター通信」他の報道のまともなおまとめ。
https://courrier.jp/news/archives/205638/?fbclid=IwAR2m_xWRyimAf893Izyf9MlZbJ19MiRP1BtL_jRAnKmj9cBr43QVV-vIpGU&ate_cookie=1595004715
場合によっては全国紙が書けないことを女性週刊誌が書いたていたり。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f882f410932d22a6d2cb50ab51a2fbc2063a644?page=3&fbclid=IwAR3k19Xmez-aqdyIwNeiCaLNLZBkuvPDkh1uOR4l0KwcHf7zxthW9pHFYUE
アメリカでは核実験を大統領が称賛するもポチが抗議するとも思えず。
https://this.kiji.is/656672620042667105?c=39546741839462401&fbclid=IwAR2sp1qOoKSQDOgbsA97s-kFK6JHNFb3_-ljkr6c2Ch-alQZei6JKGp-1d8
そして共同通信 7/17 21:14 (JST)updated
「JR東海は17日、東海道新幹線の20代の女性車内販売員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。」
来週には Go To トラブ もとい ごーとー もとい Go To Travel キャンペーンが始まるらしい(但し東京だけ除く)。ブラジルのこともトランプのことも金輪際笑えない日本だ。どーだ。やれやれ。
■東京の新型コロナウイルス感染者数がここにき歯止めがきかなくなってきたようです。今後は、市中感染の可能性ありき で活動していく必要に迫られますが、小店ではこれまで通り消毒の徹底とマスク着用、こまめな手洗いに努めつつ、お客様には入店時の手指の消毒とマスクの着用を引き続きお願い申し上げます。
また、店は13時~17時と時間を短縮しての営業とさせていただきます。アポイントの必要はありません。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
みなさまのご無事をこころよりお祈りいたしております!
■久しぶりに「織物標本」が入荷いたしました。明治期の成立とあたりをつけたものの、織元さん旧蔵の見本帖・参考資料の類なのか、コレクターが蒐集したものなか はたまた研究者の資料か、一切手掛かりがないため、その辺りは最後まで判断がつかないだろうと思っていたのですが、落札したのを持ち帰り、画像を撮ろうと頁をくっていたところ、真ん中あたりの頁の見開きノド奥深くに、小さな紙片が挟まれているのに気付きました。「山田三郎 吉邨彌七郎 草(?)集」と刻まれた瓢箪型の落款が薄い和紙に押されたものです。
この程度の手掛かりで分かることといってもなあ …… と、ほとんど期待もしないでケンサクにくんにお出ましいただいたところ、今回はあっという間! 山田三郎編、吉邨彌七郎出版で『日本機織雑纂』という本が明治33(1900)年に出版されていることが分かりました。
国立国会図書館ではこの本をデジタルコレクションで公開しているので、新着品の標本集の織物現物サンプルに添えられた「第壹号 蜀紅錦」から「百五十六号 薩摩上布」までのキャプションと、『日本機織雑纂』の目次を照らし合わせたところ、これがビンゴ! 1点違わずこの本で解説されている織物が、目次と全く同じ順番で貼り込まれていることが分かりました。
とすれば、「織物標本」は『日本機織雑纂』(←こちらは徹底的にテキストだけの本)の別冊として複数部つくられた可能性がありますが、これまでのところ『日本機織雑纂』との関係性をうかがわせるような書誌情報は出てきてすません。
見本帖としては裂の四方の処理、キャプションの手書き文字の美しさなどまで、ほぼ完璧といって良い丁寧なつくりなどから、もともと現存するのはこの1冊きりだったのではないか…? と古本屋的に都合の良い考えも浮かんでくるもしかし、ここから先はどこまでいってもあくまで推測のお話しです。
ともあれ、金襴緞子から縞目、海気から芭蕉布まで、日本全国津々浦々の織物156点が端正な佇まいで並ぶ「織物標本」、その全貌は店頭でご覧下さい。
「古本は買ってみないと分からない」とはこの世界ではよく云われる言葉ですが、これぞまさしく!
■こちらも分からないまま買って、こちらは「やっぱり何も分かりませんでした。」で終わってしまいそうな骨牌=カルタの絵札。全点手描きですが、この少々テカテカした顔料が一体何なのかさっぱり分からなければ、遊び方も分からない、というか、絵札60枚中1枚欠けてる上に読み札は4枚しかないのでそもそも遊ぶことができないという代物。
何故そんなものを買ったのかと云われれば、ただもうこの絵に惹かれたから、というその1点のみ。
というわけで。こちらはいっそのことバラ売りしてしまおうか、いややっぱり一括で売るべきではないかととただいま悶々としておりまして。明日、店に居れるまでには頭を整理しておきます。
■今週はこの他、戦前の洋雑誌『SHADUWLAND』『FILM FUN』、テーラー向けの古い専門誌『流行と断方』などがそれぞれ比較的まとまった量、龍村織物の端切れ少々など(龍村についてきた木材シートサンプルや色見本帖等も)入荷しております。
■今週の斜め読みから。
https://www.facebook.com/551568241521404/posts/3407077342637132/
https://mainichi.jp/articles/20200703/k00/00m/010/190000c?cx_fm=mailasa&cx_ml=article&cx_mdate=20200704&fbclid=IwAR2raKjGBsgovWTG1kikKVxTbRCZXtCAcWtm1FmXimb0LfSwLCQZMNfAX10
九州豪雨下でGo toだとか↓これだとか。イギリスでは減税だというではないですか。メルボルンは160人で都市封鎖だし。何を見ても思いめぐらせるのは某国のダメっぷりばかり哉。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200701/k10012491121000.html?fbclid=IwAR0zwmIADgUmSvOs6etOWAWhdXPL8YaEE7KnJgfMYqOfjcUz8IPyNRjBtOo