■今週月曜日、松屋銀座での即売会「第31回 銀座 古書の市」を無事、打ち上げました!
思わずビックリマークなんて使ってしまったので元気な感じになっちゃいましたが、店主、実際には疲労でヘロヘロしてます。
そうは云っても仕事は進めております。
目録のご注文品につきましても、水曜から木曜にかけてほぼ発送を終え、今週中にはお手元に届くものと存じます。
即売会初日から2日目にかけては雨となりましたが、あいにくの天候にも関わらずご来場下さいましたお客様、そして、年明け早々よりご注文を下さいました皆さまに改めて心より御礼申し上げます。本当に有難うございました。
目録掲載品で在庫のあるものにつきましては、引き続きご注文を承ります。在庫の有無等、お気軽にお問い合わせ下さい。
29日(木)には再開を予定していた店ですが、作業がずれ込んだことなどあって、明日、1月31日(土)よりようやく営業を再開いたします。長らく不在が続いていた店ですが、今後暫くは通常営業を予定しておりますので、ご来店のほど、お願い申し上げます。あ。まだ荷ほどきの途上。足場と見栄えの悪さについては、いま少し、目を瞑っていただければ幸いです。
■即売会中は中断していた市場にも復帰。がしかし、どうもまだ「買う」方に気持ちが入らず、今週の成果はわずかなものに留まりました。
『ART AND CRAFT EDUCATION』はロンドンの版元から発行されていた月刊誌。手工芸を楽しむ人たちのための実用誌といった内容の雑誌で、とても親切なことに型紙や図面、図案見本などをふんだんに添付しています。ご覧のように、本誌に供えられたこうした材料のあまりのセンスの良さに驚いて、初見の雑誌でしたがついつい入札してしまったというもの。
刺繍やレタリング、粘土細工や切り紙細工、飛行機の模型など比較的一般的なものから、シルクスクリーン印刷など少し専門的な内容もあり、さらにまた、農家やシェークスピア劇などの箱型模型、手製人形と型紙、ブックカバーとそのデザイン、麦わら人形や指人形、染物のための図案パターンなどまで、その内容は実に多彩。毎月その季節に相応しい花をモチーフとした図案なども紹介しています。
テキストや誌面構成などから見て、読者はあくまで大人。子どものいる親や学校の教師などを想定していたのかも知れません。
入荷したのは12冊で、1938年から1939年にかけて発行されたもの。80年近くの時を経ながら、ほぼ未使用と云える非常によい状態での入荷となりました。
海外のサイトを見ても、この年代で状態のよいものは稀なもよう。見て楽しめて使ってみたくなるこの雑誌、一見の価値あり、です。
■こちらは19世紀のドイツから。1884年11月の創刊から、ほぼ100年にわたって発行された風刺雑誌『Fliegende Blatter(フリーゲンデ・ブレッター)』。ミュンヘンのブラウン&シュナイダー社が週刊誌として発行していたもので、社会や政治に対する風刺が漫画によって表現されています。
風刺漫画というのは一般的に、それが描かれた時代や社会など背景に関する知識をもたないと読み解くことが難しい表現ですが、今回入荷した1895年前後の号を見る限り、社会風俗に関するものが多く、比較的理解しやすいものが多そう。がしかし、毎号、ページ数としては記事を大幅に上回る広告ページが何と云っても面白い!
細かいスペース割でさまざまなコマ広告が並ぶ中には、この時代にはすでにあった小顔ローラー、この当時いまより需要があったはずの髭の手入れ道具など何とか予想のつくものから、湯船のようなものに浸かったり、毛のふさふさ生えた寝袋のようなものから顔を出していたり、船をこぐような道具にまたがったり、何かとても不思議なことをしている紳士の姿を描いた広告など、得体の知れないもの多数。自転車やミシン、懐中時計や筆記用具、タイプライターや室内運動具や指輪や鉄砲などなどなど、見応え満点の広告群、なのであります。入荷したのは高さにして約20cm分。部数は数えていませんが、100冊は超えているものと思われます。
新着品は2種ともバラ売りの予定。ご興味をお持ちの方は是非店頭でご覧下さい。
■いよいよ来週1月21日(水)より「第31回 銀座 古書の市」がスタートいたします。1月26日(月)までの6日間、松屋銀座8階イベントスクエアにて、連日10時より20時まで。最終日は17時30分閉場となります。
会場には、参加17店それぞれ目録掲載品以外の商品も多数ご用意し、会期中無休でお客様をお迎えいたします。
小店も会期中は連日、会場で営業いたします。このため、表参道の店の営業 並びに インターネットによる通信販売等、即売会以外の業務は18日(日)より28日(水)まで休業させていただきます。
目録ご注文品の当落の結果はじめ、会期中のご連絡は松屋銀座代表03-3567-1211よりイベントスクエアの日月堂に繋いでもらうか、ご存知の方は佐藤の携帯までご連絡下さい。
目録ご注文品については、お申し込みが重複した場合の抽選を1月20日(火)に行います。このため、ご注文は1月19日(月)までに、結果についてのお問い合わせは21日(火)以降にお願いいたします。
目録ご注文品でご送本をご希望されたお客様には、会期終了後のご発送となりますので、予めご了解いただけますようお願い申し上げます。
ひとりでも多くのお客様のご来場を心よりお待ちいたしております。何卒よろしくお願い申し上げます。
■即売会の準備の傍ら、市場通いは続いておりまして、瀬戸人形14点だとか唐長の京唐紙37点、国際報道工芸発行の英文絵本、ロシア絵本-あいにく戦後の、ですが-19冊など、松屋銀座の会場に陳列販売すべく明日から用意を進める予定。そんなこんなで新着品の更新はお休みします、と先週云ったわけですが、実は大物を落札してしまったので、駆け足で1点だけご紹介することにいたします。
■大物というのが2点目の画像。ご覧になっただけでもうお分かりの方も多いかと思いますが、ジョルジュ・バルビエがディアギレフのバレエ・リュスの中核を担ったダンサーであり、「20世紀前半を代表するバレリーナ」と称されるタマーラ・カルサヴィナを描いた『ALBUM DEDIE A TAMAR KARSAVINA PAR GEORGE BARBIER ET JEAN-LOUIS VAUDOYER』。1914年にパリのピエール・コラール社が512部限定で発行したものの内、アルシュ・ヴェラン紙を使用した限定500部の第430番。構図、黒と緑との2色という色使いも大胆な「レ・シルフィード」、1910年に初演された「カルナヴァル」、ニジンスキーとカルサヴィナを描いた「薔薇の精」など、よく知られたポショワールによる12図が収められています。
小店では初の入荷となったこの1冊、熟達の職人が担当したものか、往時のポショワールの技法をつぶさに見るにも好適な出来、そして、表紙に埃シミがあるのを除けばほとんど瑕疵のない申し分のない状態です。
■先週お知らせしましたが、「銀座古書の市」のお知らせブログに参加各店による商品の紹介がアップされています。
http://ginzakosho.hatenablog.com/
松屋銀座のサイト内にある「古書の市」のページと併せ、是非ご覧下さい。
http://www.matsuya.com/m_ginza/event/details/20150121_kosho_8es.html
■年に1度の即売会というのは、この1年の間、自分が仕入れてきた品物に間違いがなかったどうか、古本屋としての目を問われるような心地のするもので、実は、中学とか高校当時の学期末の試験にとてもよく似た心境に置かれるものです。2014年の日月堂はちゃんとモノの価値を見極めてこられたのか、答えが出るのももうすぐですが、終わってすぐに、日月堂の2015年が本格的に始まります。
しばし店は留守にいたしますが、引き続きご贔屓のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!
■松の内を疾うに過ぎてのご挨拶となりましたが ……
あけまして おめでとう ございます
本年も旧倍のご愛顧を賜りますよう 心よりおねがい申し上げます
新しい年がやってきました。2015年。パリで、リュミエール兄弟がシネマトグラフによる映像を初めてスクリーンに映し出してから120年を数えます。
1895年12月28日、リュミエール兄弟によるこの世界初の映画公開を見たひとりに、当時34歳だったジョルジュ・メリエスがいました。
メリエスは、映画用カメラの製作とフィルムの現像を自ら手掛け、早くも1896年に映画製作をスタートさせると、1913年までの17年間に531もの作品を世に送り出したと云われます。
彼の製作した「月世界旅行」は、私が最も愛する映画のひとつです。
映画誕生から120年。2015年最初にお届けした画像は、ジョルジュ・メリエスの作品「写真家の不遇」のワンシーンからとったものです。
■新着品のご紹介、と、いきたいところではありますが、今月21日(水)にスタートする松屋銀座での「第31回 銀座 古書の市」の準備が依然整っておらず、当面はそちらの仕事に専念させていただきます。
このため、HPの更新は新着品情報はお休みさせていただき、来週の更新は営業スケジュール等のお知らせとなります。
来週は火・木・土曜日の各日12時~20時で営業いたしますが、18日(日)より28日(水)まで、店の営業並びに当サイト在庫目録商品の通信販売とも臨時休業とさせていただきます。
1月21日(水)より26日(月)の即売会会期中は、即売会会場での営業となります。
「銀座 古書の市」目録掲載商品に関するご連絡等については、来週改めてお知らせいたします。
催事の詳細と参加店情報並びにお勧め商品等は、松屋銀座のサイト内にある「第31回 銀座 古書の市」のページを、
http://www.matsuya.com/m_ginza/event/details/20150121_kosho_8es.html
また、参加各店が随時情報をアップしていくお知らせブログ「銀座 古書の市」を
http://ginzakosho.hatenablog.com/
併せてご覧下さいませ。
年明け早々より、またしてもご不便をおかけいたしまして誠に恐縮に存じますが、先ずはご念頭にお置きいただければ大変有難く、どうかよろしくお願い申し上げます。