■いよいよ来週1月21日(水)より「第31回 銀座 古書の市」がスタートいたします。1月26日(月)までの6日間、松屋銀座8階イベントスクエアにて、連日10時より20時まで。最終日は17時30分閉場となります。
会場には、参加17店それぞれ目録掲載品以外の商品も多数ご用意し、会期中無休でお客様をお迎えいたします。
小店も会期中は連日、会場で営業いたします。このため、表参道の店の営業 並びに インターネットによる通信販売等、即売会以外の業務は18日(日)より28日(水)まで休業させていただきます。
目録ご注文品の当落の結果はじめ、会期中のご連絡は松屋銀座代表03-3567-1211よりイベントスクエアの日月堂に繋いでもらうか、ご存知の方は佐藤の携帯までご連絡下さい。
目録ご注文品については、お申し込みが重複した場合の抽選を1月20日(火)に行います。このため、ご注文は1月19日(月)までに、結果についてのお問い合わせは21日(火)以降にお願いいたします。
目録ご注文品でご送本をご希望されたお客様には、会期終了後のご発送となりますので、予めご了解いただけますようお願い申し上げます。
ひとりでも多くのお客様のご来場を心よりお待ちいたしております。何卒よろしくお願い申し上げます。
■即売会の準備の傍ら、市場通いは続いておりまして、瀬戸人形14点だとか唐長の京唐紙37点、国際報道工芸発行の英文絵本、ロシア絵本-あいにく戦後の、ですが-19冊など、松屋銀座の会場に陳列販売すべく明日から用意を進める予定。そんなこんなで新着品の更新はお休みします、と先週云ったわけですが、実は大物を落札してしまったので、駆け足で1点だけご紹介することにいたします。
■大物というのが2点目の画像。ご覧になっただけでもうお分かりの方も多いかと思いますが、ジョルジュ・バルビエがディアギレフのバレエ・リュスの中核を担ったダンサーであり、「20世紀前半を代表するバレリーナ」と称されるタマーラ・カルサヴィナを描いた『ALBUM DEDIE A TAMAR KARSAVINA PAR GEORGE BARBIER ET JEAN-LOUIS VAUDOYER』。1914年にパリのピエール・コラール社が512部限定で発行したものの内、アルシュ・ヴェラン紙を使用した限定500部の第430番。構図、黒と緑との2色という色使いも大胆な「レ・シルフィード」、1910年に初演された「カルナヴァル」、ニジンスキーとカルサヴィナを描いた「薔薇の精」など、よく知られたポショワールによる12図が収められています。
小店では初の入荷となったこの1冊、熟達の職人が担当したものか、往時のポショワールの技法をつぶさに見るにも好適な出来、そして、表紙に埃シミがあるのを除けばほとんど瑕疵のない申し分のない状態です。
■先週お知らせしましたが、「銀座古書の市」のお知らせブログに参加各店による商品の紹介がアップされています。
http://ginzakosho.hatenablog.com/
松屋銀座のサイト内にある「古書の市」のページと併せ、是非ご覧下さい。
http://www.matsuya.com/m_ginza/event/details/20150121_kosho_8es.html
■年に1度の即売会というのは、この1年の間、自分が仕入れてきた品物に間違いがなかったどうか、古本屋としての目を問われるような心地のするもので、実は、中学とか高校当時の学期末の試験にとてもよく似た心境に置かれるものです。2014年の日月堂はちゃんとモノの価値を見極めてこられたのか、答えが出るのももうすぐですが、終わってすぐに、日月堂の2015年が本格的に始まります。
しばし店は留守にいたしますが、引き続きご贔屓のほど、何卒よろしくお願い申し上げます!