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17/04/29 陸続入荷の新着品より恩地孝四郎の3冊

 ■本日の更新はいつも以上にかっ飛ばします。
先ずはすでに足を突っ込んでいるGWの営業について。本日4月29日(土)は13時より20時まで営業いたします。その後、4月30日(日)より5月8日 (月)まで、店はお休みをいただきます。途中、出たり入ったりはあるものの開店営業はしない予定。御用の方はできるだけ本日中のご来店・ご連絡をお願いい たします。悪しからず、ご了承を賜りますよう・・・。

こちらもすでにスタートしました、恒例、目黒・ジェオグラフィカさんでのアンティーク・マーケット ! 小店も参加させていただくにあたり、4月30日(日)の午後からはアンティーク・マーケット会場に居ります。日月堂店舗をスルーしてジェオグラフィカさん への入荷となった紙モノアイテムも多数。小さい版ながら銅版画、コロタイプ印刷されたカット、絵画、西洋風景(いずれも19世紀末~20世紀の印刷物)、 新たにプレートをピックアップしたイタリア古建築図のプレート、1960年代イタリアの自動車専門雑誌、外国の封筒兼用の便箋(エログラム)のコレクショ ンなど、この蚤の市のために商品を追加いたしました。
ジェオグラフィカとアンティーク・マーケットの詳細は下記のサイトで。
http://geographica.jp/fix-content/2017antiquemarket/
GWは都内でと云う方には、どうかご来店のほどよろしくお願いいたします。

■さて、新着品です。更新をサボっている間にも新着品は陸続と入荷しておりまして、ご紹介が追いつかなくなってきました。
例えば…1960~70年代ロシア=旧ソ連時代に発行されたソビエト映画のプレス資料、同じ頃のソビエトの新聞がそれぞれ1束、1930年代頃のものとみられる優秀作品のプリントを印画紙見本帳のように仕立てた『CONTAX』戦前新京・奉天等旧植民地観光案内3点(うち1点は杉浦非水装丁)、東郷青児著・吉原治良装丁 『手袋』の発禁印有本日中戦争傷病兵の軍事郵便綴り1冊、「洋風喫茶」や「店舗のファサード」などを含む戦後の『建築写真文庫』16冊『フォーチュン』やタイポグラフィー専門雑誌の他何が出てくるかまだよく分かっていない洋雑誌の縛り2本(高さ約50cmほど)、戦前にアメリカ人の少女と文通していた記録を手紙現物他送られてきたものに実に丹念な解説をつけてファイルに仕立てた1冊、そして、丸尾長顕の旅行記ノート6冊他書きかけのノート多数などなど。自分でも何をどこまでさばいたのか分からぬ混沌とした状況が顕現しつつある我が店内に、いささか、と云うより思い切りげんなりしております。

 そうした中から新着品は恩地孝四郎の関わる3冊。1点目はご存知『博物志』ですが、これまで函付きに恵まれなかった小店、ようやく函付きを落手したものです。発行は昭和17年、初版・カバー付き。これまたご存知、恩地孝四郎、写真方面で残した代表作のひとつ。
画像2点目左下は、小店これが初見となった『春夏秋冬 ちいさいひとへのおはなし』。敗戦からちょうど1年後の昭和22年8月に発行された児童書です。『博物志』に続いて動植物へと視線を向けての著作ですが、 こちらはテキストが主体。表紙や本文ページに挿入される挿画、章の冒頭を飾るデザイン的な文字はいずれも恩地が丁寧に、丹念に描き下ろしたもの。挿絵は全て茶色とスミの二色刷りです。恩地の本としては実に質素なものですが、昭和22年当時の状況下 - 仙花紙本やカストリ誌の最盛期 -では、よく頑張った本だと思います。
もう一冊、『詞華集 人体頌歌』は同じく昭和22年に、もっともっとよく頑張ったと思われる贅沢なもので、本文紙は和紙。福田勝治の写真は別丁綴じ込み。恩地の他、川路柳虹、村野四郎、尾崎喜八などの詩27編に福田勝治の写真8点を添えています。
カバーのデザインがいかにも恩地らしい仕事ですが、このカバーの下、本の表紙平に現れる木版刷りされたタイトル文字に●印をあしらったこの1面が、実はこの本の白眉ではのないかと密かに考えています。

■今週の斜め読みから。
4月26日に投稿された今村復興相更迭に関する一文に何度も何度も唸りました。是非是非最後までお読みください。
https://www.facebook.com/haruhiko.shiozaki?fref=ts

 

17/04/15 今週こそ! マーカス・ショー一座 オリジナル写真アルバムと映画「土と兵隊」スチールカメラマン旧蔵資料

 ■今週日曜日夜に喉の痛みを感じてからというもの、風邪の諸症状にやられて更新もできなければ火曜日には店も臨時休業するという成り行きとなりました。依然、風邪の諸症状はあるものの、多少熱は下がったらしく、ようやく更新です。もちろん、マーカス・ショーと「土と兵隊」で。

その前に大切なお知らせをひとつ。4月15日(土)は店の営業をお休みさせていただきます。
来週は旧に復して火曜・木曜・土曜日の各日12時より20時での営業。
ここのところ、、不定期に拍車がかかっておりましたが、来週からはまた規則正しく週3日、店の営業に努めますので、ご来店のほど、何卒よろしくお願いいたします。

■そして。やっと商品のご紹介です。先ずはマーカス・ショーから。
ブルーのベルベット仕立ての分厚いアルバムに100余点の写真が貼り込まれているもので、写真はほとんどが27×19cmと大判。最初に見た時には、あまりに豪華絢爛な舞台装置の写真が多数 (画像中、横長の写真) !  日本では官憲のおとがめを受けそうな大胆な衣裳姿の方の写真多数 ! といったことから、当初、レビューショー関係者が資料として欧米で集めてきた所謂ありものの写真だろうと思って見ていました。
もちろん、それだけでも入札する価値はあると思ったのですが、写真をよぉーく見ている内に、オーケストラピットで楽器を抱えている人たちがどの写真をとっても紛うことなく日本人であることに気付きました。ピアノの前にだけ外国人が坐っているものもあり、となるとますます来日公演っぽい。
すると、市場で隣り合わせで見ていた芸能関係専門の古本屋さんが、「ダニー・ケイが写っているからマーカス・ショーの写真もありそうですね。有名になる前に日本にも来てますしね」と。
何しろこのアルバム、言葉どころか文字というものが一切書かれていません。そこに現れたのが「マーカス・ショー」と云うキーワードです。慌てて調べてみる と、「マーカス・ショー」は昭和9(1934)年、吉本興業により日本に初めて招聘しされた海外のレビューショーで、一行のなかには、確かに、無名時代の ダニー・ケイが加わっていました。
そこまで確認してアルバムに戻ると、海外のありもの写真か? と思っていた衣裳姿のダンサー・パフォーーマーたちの写真のほとんどが同じ場所-舞台裏または舞台袖のようなところ-で撮られていて、これは明らかに記録であり資料化を考えて撮られたものだろうと推測しました。一部の写真は日本公演のパンフレットなどにも使われています。

さて、マーカス・ショーの反響はと云うとかなりのものだったそうで東京・日劇での公演は大入り満員。「日本お名残公演」と題して大阪歌舞伎座でも興行を行っています。歌舞伎と云えば松竹。戦前の松竹座と云えばクラブ化粧品。という流れかどうかはさておき、松竹と深いつながりがあったはずのクラブ化粧品宣伝部が、マーカス・ショーご一 行中の美人をモデルに起用した広告写真4点もこのアルバムには含まれており、画像検索してみると、それが実際に使われたものであることも分かりました。

現段階までに色々な要素を突き合わせてみた結果、このアルバム一冊まるごと・一切合切・全部がマーカス・ショーの写真だと見ています。戦前に来日したレビューとして、マーカス・ ショーの名前は記憶にあったものの、まさかここまで本格的な装置・衣裳まで使用していたとは。とくに煽情的(?)な衣裳には官憲の指導も入ったようですが、国内のレビューに多大な影響があったとしても不思議はありません。吃驚のアルバム1冊写真100余枚。決して安くはございませんが、これだけ揃った戦前レビュー資料は稀。

■先を急ぎます。火野葦平原作の国策映画「土と兵隊」の撮影にスチールカメラマンとして同行した石川久宣旧蔵の写真アルバム2冊、および 「上海、南京、杭州方面(日活が石川の名前で発行した証明書に記載)」での撮影に必要とされた証明書6点を落札。いずれも昭和14年で3月から準備が始まり、5月頃より撮影に入っていたようです。
写真アルバムはネガをベタ焼きにしたもので、アルバム2冊分とあってかなりのカット数。映画撮影中の写真だけでなくその前後、撮影の合間のスタッフ、出演者から、街の風景などまで。とくに撮影の合間に撮った写真には、人も街もどこかまだのどかな風景が写しとられています。ネガのカットのなかには一部、〇に 「済」の字の小さなゴムが押されてものがあり、何かに使用されたか或いは日活か軍に渡したものと推察されますが、おそらくどこにも使われることなく今日まで生き延びたカットが圧倒的多数を占めているのではないかと思います。小さな写真が多いのが残念ですが、スチール専門のカメラマンの仕事だけあって、それでも尚、構図や人の表情等、優れたカットが多く見受けられます。
証明書は発行日付順に、①陸軍情報部発行・証明書、②日活多摩川撮影所発行・証明書、③個人病院発行・臨時種痘証、④個人病院発行・コレラ チフス予防注射証明書、⑤中支派遣軍報道部長陸軍歩兵中佐氏名入り証明書、⑥代々木警察署長発行・身分証 の6点。陸軍報道部によるプロパガンダを目的として動員した創作活動に携わる人士は相当数に上るものの、こうした書類が揃って出てくるのは珍しい。はず…。

これらの商品、店に入るのは来週となりますので悪しからずご理解いただけますように。
それにしても。シリアだアフガニスタンだのあとに続くのは一体どこなんだと思う2017年4月15日です。空は白々と明けてまいりました。ヘンなものが降ってこないように祈るばかりです。

 

17/04/08 4月10日更新予定 … マーカス・ショー一座 オリジナル写真アルバムと映画「土と兵隊」スチールカメラマン旧蔵資料

 ■更新された気配なく、せめてあってもよさそうな「更新予告のそのまた更新」もないまま放置していたHPのせいで、「やってるのか?」「生きてるのかね?」とお電話をいただいたりメールが届いたり。お客様の有難さをしみじみと噛みしめております。ご心配をおかけし、大変申し訳ございませんでした。<(_ _)>
お陰様で日月堂も日月堂店主も大過なく普段通りに営業いたしております。どうかご安心下さい。

この間にも細かいものから大物まで、相変わらず買い続けているのですが、先週は落札品について少々込み入った状況が出来、新着品としてご紹介するのを躊躇しているうちに一週間が過ぎてしまったと云う次第。しかしそれも昨日一件落着いたしまして、本日は、晴れて「小店の」新着品として満を持してのご紹介を … と云ったところで深夜2時過ぎ。
タイトルだけを書きましたが、久々に骨のある良品2点、4月10日月曜日には、今度こそお約束通りご紹介いたします。いますこし お時間をいただけますよう 伏してお願い申し上げます。

■もうひとつ大切なお知らせです。4月8日(土)は 都合により臨時休業させていただきます。来週は旧に復して 火・木・土曜日の各日12時~20時で営業いたします。ご不便をおかけいたしますが、ご来店のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
* 画像は4月8日の臨時休業の理由のひとつ。練馬区美術館でのプレビュー。小店で4~5年前にお買い上げいただいた古いパリの写真(鶏卵紙)が実は貴重なものだったとのことで、退色していたのをプロカメラマン氏が再撮影。最新技術も加わって、見事! 鮮明なとしてよみがえったのだそうです。その姿をひと足先に会場で確認してこようというわけであります。
「19世紀パリ時間旅行」展は4月9日(日)☞ 訂正! 4月16日(日)から6月4日(日)まで、練馬区立美術館での開催です。

それでは4月10日の更新をお待ち下さい。ダニー・ケイもいたマーカス・ショーと 「土と兵隊」のスチールカメラマン氏の旧蔵品です。今度こそ、お約束は必ず履行する所存でございます …… (-_-;)
 

 

 

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