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19/05/11 新着品の更新は15日に! 店の営業日にご注意下さい。

■空前の10連休も明け、店は相変わらず週三日で営業を再開いたしました。
今朝までには新着品の案内も再開! … のつもりでいたのですが、眠気に負けて断念。こちらは来週15日の水曜日に更新の予定です。いま少しお待ち下さい。
来週の店の営業ですが、14日(火)は洋書会大市のため店の営業は市場が終わり次第となります。この日のご来店をご希望の場合は、先ずはお電話で在席をご確認いただければ幸いです。16日(木)と18日(土)は12時~20時で営業いたします。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
画像は今日のところの仮置きで、次回更新分の予告です。向かって左はパリの桑原甲子雄。向かって右はアメリカでの伊藤長七。いずれも真ん中にご本人がおわします。 

■本日より、クレジットカードとQRコード決済をご利用いただけるようになりました。対応遅くて申し訳ございません。これまで随分ご不便をおかけしてまいりましたが、今後はお気軽にご利用下さい。

 

 

19/03/30 明治と昭和のデザインで 平成年間の更新打ち上げ !

■平成最後の更新です。

 * 業務繁忙につき4月は更新をお休みする可能性が高くなってきております。
店の営業も一部不定期に。営業日程については確実になり次第、「営業日のご案内」でお知らせいたします。

大岡山で日月堂を開店したのは1996年、平成で云えば8年。連日NHKのニュース番組で昭和天皇の容体が読み上げられるのを眺めていた日々が、まだそう遠くはない頃のことでした。
このHPを立ち上げたのが表参道に移転したのとほぼ同じ2002年=平成14年の初夏のこと。そして、それまで不定期だった新着品のご案内を週に一度、定期的に更新し始めた日が2006年=平成18年の3月27日。13年前の、奇しくも今日とほとんど同じ日付のことでした。
平成31年間のほぼ半分の年月を、このHPとともに歩んできたことになります。
平成時代と云ったところでまだスマホやらタブレットやら普及する以前の時間の方がずっと長く、どうやって当HPにたどり着かれたのか、苦労の末にたどり着き、場合によっては土曜日の朝だと云うのにわざわざPCを立ち上げてご覧下さった方たちも多かったのではないでしょうか。小店は、未だ不便をかこつ時代をともにした方たちなしには到底やってこられませんでした。ここに改めて深く御礼申し上げます。
激動の (とりわけ本、古本をめぐる環境は実に激しく変わりました) 平成年間、開店から今日まで小店を支えて下さいましたみなさま、本当に、有難うございました !
 

さてさて。ここからはいつもと同様、力を抜いて。
平成最後の更新に何を選ぼうかと、考えた結果、明治の図案集と昭和のデザイン画を選びました。
先ずは前者。『図案百題』布装の帙入り、折帖仕立ての3冊本で、全て木版多色刷の全78見開き、1面に1図~3図を配しています。明治43(1910)年、木版刷の図案集の版元としては最も高名かつお馴染みの芸艸堂から刊行されました。当書はその初版です。
著者の荻野一水は以前『応用漫画』の著者として当HPでもさらりとご紹介したことがありますが、明治の後期、もっぱら芸艸堂または山田芸艸堂から木版刷の図案集を刊行していた人。但し、その出版点数は決して多くなく、また当人に関する情報も非常に乏しく詳細は不明。
がしかし、この人のセンスは明治の図案家の中でも際立って現代的なのか、画像検索するとやたらに現代=21世紀初頭キモノの画像が出てくるのに驚きました。知名度を遥かに超えるデザインの再利用率です。
とはいえ、あくまでレトロなデザインとして受容されているのであって、新着品2点目の「Shin」という署名だけに僅かに作者の痕跡を残したデザイン原画 (便箋の表紙、舞台装置などの習作・原画等) は、デザインの根本からして違っていることが分かります。サインの横には小さく年月日が書かれており、ほとんどが1929年か1930年に描かれたものと分かります。
Shin氏による時代の尖端を目指して行われたデザインの試行の背景には、例えば具象から抽象化への転換や、情感から理性へ、曲線から幾何学へ、装飾から構成へ或いは機能へ等々、明治とは大きく異なる時代の要求や流行があったはずです。 

明治43年=1910年と昭和4年=1929年と。
約20年という歳月の間に生まれたこの違いは、元号で二つ前の時代の人にとって、果たして簡単に受け入れられる程度のものだったのだろうかと、いま改めてそんなことを明治の人に聞いてみたくなりました。
元号ふたつ。実はここが気になっておりまして。 
 

■元号での記載が強制される一部の文書を除けば、領収証から印刷物まで、小みせから出ていくものについては全て西暦で通してきたこともあり、実のところ、新しい元号が何になったところで影響はありませんし、さしたる興味もありません。
思うことはただひとつ。
これから生まれてくる人からすると、自分は「元号ふたつ前のヒト」ということになるんだなという少なからず驚異的な事実です。お客様から指摘されて仰天したことです。
私にとって元号ふたつ前と云えば明治のことで、明治の人と云うのがちょうど祖父祖母にあたったわけですが、祖父祖母の世代となるとそれはもう「びっくりするほど遠い遠い昔の人」という印象でした。育った環境はもう別次元だったと思います。
これから十数年もすれば、私も「びっくりするほど遠い遠い昔の人」になるのでしょうか!?
はい。そうです。
おそらくは。なるんですよね。
びっくりです。
小店店主、昭和36年・西暦1961年生まれですから列島各地が焦土となった敗戦から数えてわずか16年後、依然堂々たる“戦後”の風景をとどめる日本に誕生した計算となります。押しも押されぬ昭和世代であります。思えばいまでも充分、昔の人ではあるのでした。
友達にも孫が生まれて続々祖父祖母になってるし。古本屋は歳とってからが勝負らしいし。ちょっと動揺してしまいましたが。
年寄りが動じてどうする。
どんとこい新元号。

ですね。

繰り返しますが、平成最後の更新です。
いいのかこれで。

新たな時代も どうかよろしくお願いいたします!

 

19/03/23 ナム・ジュン・パイクで海藤日出男旧蔵品入荷は続く。そして追記も続く。

■深夜3時をまわってようやく文字部分を書き始めましたが、いやはやもう私のおつむからはいくら振ってみたところで何も出てくる気配なく、商売に結び付かない事案に追われたこの一週間のツケは大きかったようであります。頭まわらないくせに、いまどき真っ先に黙殺される長ったらしい一文だけは書けるというのも考えものではあります。一体何やってんだか。と、ぼやいていても仕方ないので。
兎にも角にも今週の新着品より。

1点目は今週またしても市場に現れた海藤日出男の旧蔵品より、落札第一希望に狙いをつけたナム・ジュン・パイクの自筆書簡等3点を無事手に入れました。
ナム・ジュン・パイクはご存知のように「ビデオアートの父」と呼ばれるアーティストで、フルクサス等現代美術はもとより、現代音楽との関りも深かった人。ニューメディア・アートの草分け的な人物です。
画像上方に置いた縦長の図版は同じ紙モノの表と裏で、1978年にフランスはパリのポンピドーセンターで上映された「ジャルダン・ビデオ(jardin・videos)」のポスター兼パンフレット。ポンピドーセンターは1977年の開館ですので、会館間もなくのことになります。
私が初めてパリに足を踏み入れたのは1980年代の半ばのことで、この当時、ポンピドーセンターに隣接するパリ中央市場跡はまだまだ工事の真っ最中。メトロの駅に続くショッピングモールの一部が開業していたものの、地上はどのような景観になるのやら、まだまだうかがい知れなかった当時のことを思い出しました。
工事現場特有の殺伐とした風景の向こうには、内燃機関=体内器官をむき出しにしたような意匠のポンピドーが聳え、その館内に並んだブラウン管テレビ( ! )には実験的なビデオアートが繰り返し流れている …… 古いものと先端とが入れ子状に併存するその風景は、1980年代に流行した“懐かしい未来”そのままだったのではないかと、そんなことを思いました。
ポスター兼パンフレットの表には「Kaido」「Paik」、裏側には「海藤先生」「Paik」「白南準」とナム・ジュン・パイクの自筆入り。いずれもダーマトと青色と一部赤色を使って書かれています。

画像下方の二折りDM状の印刷物と、この印刷物と同じギャラリー名入りのレターヘッドを使った書簡は1980年、ギャルリー・ワタリで開催されたナム・ジュン・パイクの個展「VIDEAいろいろ」の折のものと見られ、DMはダーマトのブルーで書かれた「白南準」の署名入り。書簡は「海藤先生」宛ての2枚で、音楽評論家の丹羽正明の名前が出て来る他、ギャルリー・ワタリで“テシガハラへの敬意”を展示しているので「おひまがあれば…」と書いています。こちらは終始ペン書で、「白 南準」「Nam June Paik」の二種の署名入り
ポンピドー1点とワタリ2点での分売を予定しております。

■ただいま午前4時30分。これからの作業はさすがに回避したいため、昭和14(1939)年『日独青少年団交驩事業』関係の3冊子については本日中に追って追記いたします。
しばしお時間をいただけますようにお願い申し上げます。悪しからず <(_ _)>
 

 

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