#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

15/04/18 劇場美術労働者集団『トラブ』の第一回展覧会のパンフレットとオリガ・サファイアの秦豊吉宛署名本


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1429289363169.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 146

■今週は、ご紹介すべき新着品なのになかなか順番がめぐってこなかった中から2点。シブ好みです。より一般的な好みで選べば、本来こっちだろうという『Jardin des Modes』(1960~1964年発行内14冊)と『seventeen』(1957~1961年発行内9冊)も新入荷しておりますが、ええ、どちらもとても良き時代のフランスのモードでありアメリカのファッションなのですが、そちらは左斜め上の画像でご確認いただくとして。さて、今週はここからが厄介だなと。後回しにしてきた気持ちが我ながらよく分かる。

厄介中の厄介が最初の1点。『トラブ』と題されたパンフレットです。横文字のタイトル「LA ARTISTA GRUPO DE TEATLABORISTARO」は一見、スペイン語のように見えますが、実はエスペラント語。日本語に訳すと「劇場美術労働者集団」という意味で、「トラブ」というのはその略称。命名は秋田雨雀によるもの。ここで云う「劇場美術労働者」とは、舞台装置のデザイン・製作、大道具・小道具、衣裳、ポスター等宣伝美術、劇場装飾など、デザイナーやプランナーとしての地位を得ている人から、舞台芸術の裏方として職人的に働いている人たちまでを総称するものであり、1932(昭和7)年に設立された団体「トラブ」は学生劇団等の舞台装置設計・製作から博覧会建築の設計や喫茶店の設計製作、ウィンドーディスプレイやポスター図案の製作などを手掛けてきたと云います。うう。これでも随分端折っているのですが、説明が長い。ややこしい。書いてる方も疲れてきてますが、読まされている方はもっといい迷惑というもの。がしかしいま少しお付き合いのほど。
んで。このパンフレットは一体何かと云うと、「トラブ第一回劇場美術展覧会」のために作られたらしく。トラブが手掛けてきた仕事の発表だけでなく、築地小劇場の舞台装置等同人の個人的な技術発表、築地小劇場改築案の特別出品もありますよ、と巻頭「トラブ(TRAB)とは?」で金須孝という人が書いています。
んでっ。実は今回、この金須孝なる人について検索してみたら、この人なかなか、というより かなり、面白そうな人であることがおぼろげながら浮かんできたのは【ジャズ野郎の「映画の災難」】というブログを通じてのことでありました。「アカい若者は撮影所を目指す <その1>」←クリック!「巨匠のムチャブリ-島津保次郎 オヤジの蛮行 <その57>」←クリック! あたりをお読みいただくだけで、その辺りのことはご理解いただけるかと思いますが、いまのところ戦前映画演劇界で面白い動き方をしていた割に今日ほとんど知られていない金須という人が巻頭言を任される主要メンバーであったというだけで、このトラブという集団、気になってくるのでした。あ。こちらのブログ、掛け値なしにとても面白そうです。
他に、園池公功・野崎韶夫・川喜多煉七郎連名による挨拶、伊藤熹朔、水品春樹などのテキストなどが並ぶ中で、封建的親方制度の下、当時の新潮流であった革新的舞台芸術のための新たな装置、斬新なデザインに対応できない/対応しようと考えることをしない道具方職人的集団にイラッとしている様子がうかがえる土方与志の文章だとか、拘置所から送られてきた村山知義の手紙の転載だとか、文章内容がまたとても面白いのであります。


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1429289343354.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 166

そうでした。肝心の「トラブ第一回劇場美術展覧会」。その内容は本文最終ページ1/2スペースで告知されておりまして、新宿紀伊国屋を会場に6月16日から18日まで、模型、舞台写真、ポスター、装置図にマリオネットの展示、そして築地小劇場改築案として伊藤、水品、村山、土方、そして千田是也の名前が記されています。築地小劇場創立十周年間近の1933(昭和8)年のことでありました。

■その前年の1933(昭和8)年、ひとりのロシア人女性が、駐ソビエト連邦大使館員だった日本人外交官・清水威久と結婚しました。プロのバレエ・ダンサーであり、ロシア・バレエの理論と技術を日本に最初に教えた人と云われるオリガ・イワーノヴナ・パヴロワ、後のオリガ・サファイアその人。小林一三に乞われ1936(昭和11)年に来日すると日劇バレエチームの教師に就任、当時、日劇の支配人だった秦豊吉は彼女の良き理解者であり、終生親しい交流が続いたと云います。
新着品は、オリガ・サファイアの著書『バレエ読本』の元版(1950年 思索社発行 初版 カバー付)と改訂復刻版(1980年 霞ヶ関出版発行 裸本)の2冊。元版には扉に「秦(豊吉)先生」に宛てた清水威久とオリガ・サファイア両名の識語と署名が、改訂復刻版の見返しには、オリガ・サファイアのロシア語表記の署名があります。とくにこの元版は秦豊吉とオリガ夫妻の関係を物語る文字通りの天下1本。署名に対して特別なこだわりをもたない小店ですが、こうした意味ある献呈署名本を入手できた時というのは、やはり素直に嬉しいものです。

昨日金曜日、自民党がNHKとテレビ朝日の幹部を呼び、やらせ疑惑、コメンテーターが官邸から圧力があったと発言したことなどについての事情を聴取。朝日新聞の記事がこちら。http://www.asahi.com/articles/ASH4K3HBRH4KUTFK004.html
ジャパンタイムスが比較的大きく取り上げています。
http://www.japantimes.co.jp/news/2015/04/17/national/politics-diplomacy/ldp-grills-tv-executives-denies-use-pressure-tactics/#.VTE1WvA6VRA
同じくジャパンタイムスに掲載された元英国駐日大使が書いた「日本の厄介な歴史修正主義者たち」という記事の翻訳が4月15日の「内田樹の研究室」にアップされました。
内田先生曰く「海外メディアは連日安倍政権の歴史修正主義と国際的孤立について報道している。/ドイツの新聞に対してフランクフルト総領事が「親中国プロパガンダン」と抗議したことが、世界のジャーナリストたちに与えた衝撃を日本の外務省も日本のメディアも過小評価しているのではないか。/日本では「政治的主人たち」(political masters)に外交官もジャーナリストも学者も無批判に屈従しているのが、外から見るとどれほど異様な風景なのか、気づいていないのは日本人だけである。」全くもって仰せの通り。
そして翻訳された記事に曰く。「日本人の知的で教育もある人たちが『日本人論』家たちによって提出されている日本の独自性についての思想を流布しているのも、われわれ非日本人には理解しがたいことのひとつである。日本はたしかに独自な国だが、それを言えば世界中どこの国だってそれぞれに独自である。日本人は1億2千万人以上いる。全員が別の人間である。日本と日本人の性格についての一般化はせいぜい近似的なものにしかならない。」誠にもっておっしゃる通りのこの正論には、もう笑ってしまうしかありません。ははははは…。

swisseswatch.com Cartier Replica Watches rolex replica submariner replica watches replica watches uk Omega Replica Seamaster looking to buy a replica watch Breitling Replica Watches Hublot replica watches Omega replica watches Swiss replica watches Tga Heuer replica watches Rolex replica watches

inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent