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14/11/29 精巧なるミニチュア玩具コレクションとそれとは全く無関係な抽象芸術のリト入り限定本


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■先ずは大切なお知らせです。来週は資料会大市が12月3日(水)・4日(木)の2日間にわたって開催されます。3日でほぼ入札を済ませてしまうつもりですが、4日も市場へという可能性がありますので、来週4日(木)にご来店をお考えのお客様には、お出掛け前に店までお電話の上、在席をご確認いただければと存じます。また、4日は市場に行ったとしても、戻り次第、店を開けたいと思っています。4日(木)のご来店には、いずれにいたしましても03-3400-0327までお電話でお問い合わせいただけますよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。あ。2日(火)と6日(土)はいつも通り営業いたします。
それにしても来週はもう12月。年内のことは年内のうちにお片付けいただければと - こちらはごくごく小さな声で、ですが - 心よりお願い申し上げます。

およそ日月堂らしからぬ画像を新着品の1点目に置くのは、かれこれ10年ほどにはなろうかという結構な年月、このページをつくってきましたが、これが初めてかも知れません。ほとんど関心領域外の和の玩具。しかも だからといって評価しないもんねと遠ざけてきたミニチュアもの。なのに。何故ここかというと、いやはや見れば見る程よくできてる!しかもセンスの良さが一貫している!!! というのがその理由。
黒と朱の漆塗りの文箱ひとつ、市場の片隅に置かれていたのを開けた途端、香木でも入っているかのような芳香が立ち上り、先ず目をひいたのがちりめん張りの小箱類。なかでも菊花と千鳥をモチーフにしたふたつは色彩、デザイン、状態とも文句なし。その小箱を開けて出てきたのが、いまにも鼓をひとつ「ポーン」と叩こうかと構えた男児の人形です。ポーズよし表情よし細工よし、まずこれに心つかまれたところに、手描きの図案や小さな陶製の珠まで施された精巧な印篭(もちろん蓋もあけられます)、直径1cmほどの平面に細かく絵付けされ、しかも糸の先のビーズがちゃんと叩いてみせてくれるでんでん太鼓とか、極細の栓がちゃんとはずせるようにできている瓢箪、長辺1.7cm程の筥迫は、スライド式の蓋を開けた内側に長さ2mmほどの小判2枚と1mm角のサイコロが仕込まれていたりと、そんなものばかり次から次へと出てくるのですから、いやはや文字通り宝の小箱、市場でも感嘆の声が次々にあがりました。
落札した後、まだ値付け前ということをお断りしてお見せしたお客様が、高さ1cmほどのダルマの目が飛び出すのを発見、目玉が飛び出すダルマ3点と提灯お化け1点という、思わぬ収穫もあり、このコレクション、やっぱり買えてよかったです。
飛びだす目玉のダルマのミニュチュア、もしや神戸人形の系譜かなと頭をよぎったのですが、古道具に詳しい方に伺ったところどうやら正解。ご存知の方もおられるでしょうが、この神戸人形というのがまたかなり魅力溢れるものでありまして、しかし、私がそれを初めて知ったのは、パリのNさんとOさんのお宅にお邪魔した際のこと。パリジャンであるOさんのコレクションのひとつに、精緻かつコミカルな仕掛けのある一連の神戸人形があったのです。


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日本人が日本は素晴らしいなんて、ことさらに宣伝しなくったって、外国の方たちの方が私なんぞより余程よくご存知で、これまで私なんぞどれほど恥ずかしい思いをしてきたことか。恩地孝四郎も柳瀬正夢も岡田龍夫も板垣鷹穂も、気が付けば主要なものがどんどん海外へと渡っていく状況を見るにつけ、愛国とか云う号令が実に薄っぺらに聞こえてなりません。

■2点目は対照的にいかにも小店好みに見えるに違いない1冊。1952年にパリで限定1,500部が発行された美術書『TEMOIGNAGES POUR L’ART ABSTRAIT』。タイトルの示す通り、当時、美術界の一大潮流を成していた抽象芸術の意味を提示した書籍であり、主要な35作家を取り上げ、作家毎にテキストと図版とをまとめたもの。モノクロオフセット印刷が図版の主体となっていますが、中にカラーリトグラフ27図(平面作家ひとりにつきカラーリト1枚)が綴じ込まれているところが当書の価値の大きな部分を負っています。
ジャン・アルプ、ドロネー、ヴァザルリなど平面作家の他に、カルダー、ナウム・ガボなどオブジェ系のアーティストやアントワーヌ・ペヴスナーなど空間デザイン着眼した作家が混じるのも面白いところです。
フランスで買うより余程安い値段で買える日本は有難い一方で、がしかしこの手の抽象表現はさっぱり売れません。冗談ではなく売れた例がない。なので、いくら手頃な値段で買えるからといってもう絶対に買ってはいけない。買うまい。買わないぞ。と思っていたあの決心は一体どこに行ってしまったのだろうか胡乱である。

■今週はこの他、18世紀の古い西洋銅版画類十数点、20世紀初頭ヨーロッパの観光写真帖、文具・学童用品の商報類1袋、洋書風の和書小型本10冊などが明日、店に入ります。

■今週、目にとまった諸々。
立憲デモクラシーの会「安倍政権による解散・総選挙に関する見解
http://constitutionaldemocracyjapan.tumblr.com/post/103624937026
安倍首相の「保守速報」シェアについて
http://matome.naver.jp/odai/2141683775803784401
ヘイトスピーチと首相の親和性について
http://lite-ra.com/2014/11/post-660.htm
安倍政権による報道圧力
http://no-border.co.jp/archives/29109/
モンダイの「NEWS23」も見てましたが、あんなに簡単に感情的になっちゃっう人に憲法の解釈とか集団的自衛権とか委ねてしまおうというのはものすごくリスキーだと思いました。
それにしても、支持率51%の内のひとかけらも周辺に見当たらないというのは、私の周辺領域があまりに狭いのか偏屈だからなのか、ま、いずれにしても日月堂は相変わらずそんなとこです。ふん。

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