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14/09/06 女性ヌード写真集の草分け(?)『NUS』/ 名古屋・松坂屋の昭和初期宣伝用印刷物 極!美!!!


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■ただいま深夜2時。画像の加工に通常の倍ほどの時間をとられてしまいました。そう難しいものでも、極端に重い画像とも思えないのですが。確かにここのところ動きがあまりに重たくて、「こりゃあぶないかも。」と思っていた自宅PC、いよいよいけない状態となってきたようです。
あぁ~っ、もーゆううつの極み。
なんて云ってても始まらないし、いつどうなっちゃうか分かりませんが、とりあえず行けるところまで行ってみましょうかね。というわけで、今週の新着品。PCの機嫌がまだそこそこよい間に終えられるように駆け足ですっ飛ばせればと思います。
 

表紙にあしらわれたタイトル『NUS』の力強い3文字がいやでも目に入ってくる画像1点目は、「LA BEAUTE DE LA FEMME」の副題を持つ女性のヌード写真集。
但し、ピンナップ系ではなくあくまで芸術系でありまして、1933年、パリで開催されたヌード写真の国際展覧会に出品された作品を1冊の書籍にまとめたものです。1933年=昭和8年当時、日本では全然考えられなかったことですが、「芸術かエロか?」なんて議論を俟つまでもなく、欧米先進国ではもうすでにヘアヌードも芸術として認められていて、というか、芸術であれば出版なんて問題なくできたみたいで、当書にも陸続堂々と掲載されております。全然OKだったんですね、海の向こうでは。
 ご存知バレエ・リュスのごく初期にダンサーたちの肖像を撮影した写真家・大御所のホッペをはじめ、ラズロ・モホリ=ナギ、マン・レイ、アンドレアス・ファイニンガー、モーリス・ベック、ブルーノ・シュルツ、ウィリアム・モーテンセンなど、重鎮から当時の新進気鋭の作家まで54作家による96作品を収めました。
現在のところまで確実な記述に辿りついていないのですが、どうやらヌード写真(芸術系の?)では、世界でもごく初期に発行された1冊とされているようで、海外のサイトで確認してみると驚くような値段がついているのも、写真史上、重要な資料のひとつに数えられるゆえのことかと推測しています。
 今回入荷の1冊は臙脂色の紐で綴じられた元装、背に僅かな傷がありますが、全体的に状態は上々。
うむむ。さて、いくらつけましょうかねえ。というのが実は古本屋の一番大事な仕事。小店、ヤフオク、やっておりませんので。ともかく明日、店に入るまでに決めておかねばといった具合に古本屋の仕事は起きているあいだ中、どこまでも続く……。

 


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■久しぶりの百貨店資料の入荷です。全て、名古屋の松坂屋の印刷物で、昭和3年創刊の『マツサカヤ』7冊の他、昭和11(1936)年の新館竣工記念誌『新館明粧』、同年の『婦人洋装春のサロン』、新作着物の見本会のカタログ『春の流行』、いまのところまででは時代が確定できていないものの、これらと同時代のものと見て間違いのない『松坂屋開店記念号』の11冊。この他、11冊のなかに挟み込まれた別刷の『新館落成 記念催事案内』やフロアガイド、招待状、チラシなどが11点ついています。
ここでまず、ご覧のみなさまに訴えたいのは、ついさっき、おばあちゃん家に松坂屋さんから届いたのではないかと思われるような状態の良さであります。焼けもシミもキズもなし。綴じ穴はあるけれど、比較的小さいのが幸いしてほとんど目立たない。カラー部分を別刷りして貼り込んだ部分もあるのですが、脱落した部分なくこれらも全て残っています。
この幸いが市場では災いして、落札は天辺の札になってしまいましたが、しかしこれを逃せば二度とないだろうというコンディションです。
画像にとったのは定期刊行物『マツサカヤ』から、まるでフランスの1910~20年代の高級婦人雑誌『アール・グー・ボーテ』を思わせる表紙の2冊。実は表紙だけでなく、『マツサカヤ』を見ると中面のつくりやちょっとしたレイアウトの点でも、『アール~』を参考にしていた節があります。


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流行記事と商品写真をメインとする商品カタログ兼PR誌ありながら、記事を竹久夢二や吉井勇、杉浦翠子といった人たちに書かせるなど、教養の点に目配りが利いているのも共通点といえそうです。
『新館明粧』では、新時代の百貨店に相応しく、新興写真を思わせるグラビア写真により、たいへんにモダンな新時代の百貨店を外観からインテリアの部分に至るまで、スタイリッシュに紹介しています。
新興写真テイストは、『五月開店記念号』と表紙のタイトル横に小さく記された『マツサカヤ』の無駄にかっこいいフォトモンタージュに行きついていて、これにはびっくり。というのが今週の画像3点目。もっとはっきりお見せできないのがちょっと残念。
『マツサカヤ』には他に、藤田嗣治の描いた『ホームライフ』の表紙にそっくりの子どもが描かれたものがあったり、登山者の姿を大胆なデザインで表現したものなど、デザイン的に見てもとてもおもしろいもの。何よりこれだけまとまって出てくることも最近ではごくごく稀なことになってしまいました。それだけに、さて、こちらは一括で売るべきか、それともバラ売りの方が足が速いのか、こちらも明日、店に入る頃までには決めておかねば。
で、ただいま午前4時。何時になったら眠れるのか、もう私にも分からない……。

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