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14/08/30 貼込帖に関する一考察???


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■先週から2度にわけて店に運ばれてきた“一口もの”の仕分けを昨日深夜にようやく全て終え、今週から来週にかけて市場に出品する、というので、ここのところ店内を落ち着いてご覧いただけないような状況が続いておりました。
仕分けを終えた品物が、依然、書棚の前にどぉ~んと積んであったりいたしますが、それでもとりあえず、店内ぐるりと一周していただけるところまでは何とか復旧いたしました。
今週わざわざお越し下さったお客様にはお詫び申し上げますとともに、またのご来店をよろしくお願い申し上げます。もちろん、新たにご来店いただける方々にも、敷居を低くしてお待ちいたしております。

市場で売る」「市場で買う」。同じ市場の会場で、出品した品物がどの程度の金額に変わっていくのか横目で見ながら入札できるのですから、売るものがある時の市場の方が買えてよさそうなものなのですが、私の場合、これがなかなか難しい。頭の中に「売る」と「買う」のスイッチがあって、多くの場合「買う」側に入っているこのスイッチが、出品がある時には「売る」の方に切りかわってる感じ、とでも云いましょうか、何故だかいつもより買う気が削がれる。入札しようとしていた品物が、入札価格を考えているうちに何だかどうでもよく思えてくる。市場全体を見渡しても何を買えばいいのか分からなくなる。といった調子で書く札は、どんどんどんどん弱くなり、どんどんどんどん落札を逃します。
で、何が云いたいかと云いますと、すでにお気付きの方も多かろうかと存じますが、つまるところ「売る」方に向かった今週は落札品に乏しく、迫力もへったくれもないという、それが云いたいがためにここまでひっぱったというわけです。へへへ。

 

あ。失礼いたしました。
というわけで今週の新着品です。
 


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■正直、ほとんど何も書くことがない今週の1点目。古裂の見本帖2冊。1冊は錦織、1冊は木綿織で、ともに16点の現物を貼り込んであります。現物生地はどれをとってもおよそ縦13cm・横20cm内外と、比較的大きいのが手柄といえるでしょうか。
時代がはっきりしないのが困ったところですが、裂はおおむね大正時代~昭和(戦前)頃のものではないかと思います。
台紙は全て和紙で、折り返すことなどによって天地を補強、同じ和紙で作った こよりで綴じた、実に無駄なく要を得たもの。これをお手本に同じものが作れないかなんてことも考えたりするのですが、買い手がついたら それはもうあっさりと売ってしまうところに小店とその店主の器がよく表れております。

久しぶりにマッチラベル=燐票の貼込帖を買いました。買った動機のひとつが、画像左から3点目にとった1P・10点のマッチラベル。シリーズ名を「新東京十二景」としたこのマッチラベル、マッチ箱の反対側のラベルがないためにこれだけでは分からないと思いますが、資生堂が一時期シリーズで発行していたもので、今回は十二景・12枚の内の10枚が1Pにまとめて貼り付けてあります。
この10枚のなかに昭和11(1936)年に完成した「国会議事堂」、昭和13(1938)年に浅草・新橋間が開通して資生堂が旗艦店を構える銀座をますます賑わせた「地下鉄道」などがモチーフとなっており、これらのマッチラベルの発行、強いては当マッチラベル貼込帖の作成時期が、昭和二桁当時のものではないかと推測されます。
あらゆる貼込帖に云えることですが、貼込帖ほど旧蔵者の個性が反映されているものはありません。隅から隅まで眺めていると、その人の趣味嗜好やセンスはもとより、行動範囲や生活レベルまで、それはもうたくさんのことが読み取れそうな気がしてきます。今回入荷のこの1冊、先の12枚の他にも資生堂が多数出てきたり、見開き2Pを千疋屋だけで埋めていたり、百貨店からフルーツパーラー等網羅しながら、あまり下世話なところに通っていた形跡がない。業種や色調を考え、向きを揃えたりページによってそれを変えたりと貼り方にもこだわりが見て取れることから、旧蔵者=制作者は品格方正かつ律儀な高級取りと見ましたが、真偽のほどを知るのもまた、もはやこのマッチラベル貼込帖1冊のみなのであります。

■収穫はわずかではありますが、明日以降、文芸雑誌の名編集者として知られた四季社・松本國雄氏の改装本、芸術系書籍を明日から棚に並べるべく下準備中。他に『会館芸術』7冊、『大ロボット展』『トヨタコレクション展』図録などが来週火曜日以降、店に入ります。

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