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14/06/21 出張と「明治古典会 七夕 古書大入札会」に伴う営業に関するお知らせ / 茶室起し絵図 初入荷!


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■何はともあれ当面の営業スケジュールに関するお知らせです。
来週6月25日(水)の早朝に東京を発ち、一週間ばかりパリまで出掛けてまいります。帰国は7月3日(木)の夕刻。
帰って来たと思ったら、今度は7月4日より3日間にわたり開催される毎年恒例の「明治古典会 七夕 古書大入札会」のため、7月4日(金)・5日(土)の両日は、店には夕方以降、可能であれば立ち寄る程度といった感じになりそうです。
小店店主、パリ行きは実に3年半ぶり。今回、いつもの古紙市の時期ではないこともあって、行く前にやっておかねばならない・調べておきたい・用意すべき「あれ」や「これ」やが完全に後手後手にまわっており、いよいよますます慌てております。この分だと出発日前日に店を開けるのは難しいと思われ ……… 結果、店、インターネットとも、6月22日(月)より7月7日(月)までお休みをいただき、本格的な営業再開は7月8日(火)からとさせていただきます
今回、とくに「七夕 古書大入札会」とのからみもあり、この間のご連絡について申し上げておきますと ――
6月23日(月)、24日(火)はメールまたは携帯電話の方までお願いいたします。
6月25日(水)より7月3日(木)まではメールを含め、連絡がつかなくなります
7月4日(金)・5日(土)の両日については、東京古書03-3293-0161までお電話の上、日月堂をお呼び出しいただくか、店の留守番電話にご連絡先を残しておいていただければ、こちらから折り返しご連絡申し上げます。
尚、「七夕 古書大入札会」では、古書組合加盟の古書店 - 及ばすながら小店も - が、お客さまのご希望のお品物にご予算等ご相談の上、代理入札を承ります。近日中にウェブサイト上で出品全商品と入札最低価格が公開されますので、ご興味のある方は一度ご高覧下さい。サイトのアドレスは右の通りとなっております。http://meijikotenkai.com/2014/

当HPの次回更新は7月11日~14日頃を予定しております。長らくお休みを頂戴することとなりますが、仕入れに東奔西走してまいる所存、どうか再開後の小店を、よろしくお願いいたします。


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長いお休みの直前に、新着品の更新をしたところで意味があるのかどうなのか分かりませんが、ともかく小店にとっては大事な仕事のひとつなんで。今週の新着品のご案内を一席。
あくまで商売のために買う - 市場は買い付けの場ですから、当然、個人の物欲よりも優先されるのは商売であってしかるべき。だがしかし、年に何度かは、「売れても売れなくても もーなんでもいいから買うだもん。だって欲しいんだも~ん。」という、商売を度外視した、というよりも、正しくは自分の物欲に負けた云わば「自爆」のような落札、という事態が出来するのですが、今週の1点目はそんな「自爆物件」。あ。物件という言葉もお似合い! な『茶室起し絵図』和本仕立ての解説書1冊と、題箋を貼ったタトウ紙に1点ずつ包まれた「茶室起し絵図」本体40点超がまとまって市場に出てきたのを落札しました。
利休に始まる超有名茶人考案による茶室を紙の模型に仕立ててしまったようなもので、タトウ紙から取り出してパタパタと組み立てれば、あれよという間に実際の茶室の間取りから内部の設えまで、その構造が実寸縮尺版として一発で把握できるという優れモノ。必要な部分にはこと細かに尺寸まで書き入れられていますので、「急に茶室建てろなんて云わたって無理ムリ。」なんて大工さんでも、これさえあれば建てることができそうです。こんな茶室を立てたいという施主の希望を正確に大工さんに伝え、大工さん同士もまた、共通の理解に立つための情報共有ツール、つまり、メディアとしての役割を担うものだったようです。
今回、入荷したものは、どうやら江戸後期に成立していたものを昭和戦前に復刻したもののようですが、いずれも元版を非常に忠実に写しているようです。
画像はつくりがシンプルな利休の一畳半で、この他、利休の二畳や三畳、宗旦、仙叟、不白、有楽など高名茶人考案によるものを中心に、不審庵、妙喜庵から、雪隠(せっちん)、待合(まちあい)など部分をまでを含んでいます。
それほど厚くない紙の切れ目に、共紙の爪を差し込むことで組み上げていくもので、組立には細心の注意が要され、折角「だって欲しいんだも~ん。」と落札した茶室起し図ですが、実際手にしてみればおっそろしく繊細でとてもじゃないけど組み立てられるようなものではございません。それが出来るのは、お買い上げ下さったお客さまだけ。ううむ。私に遊ばせてくれないなんて。そんなとこまでよくできていたとは……。
* 6/21 追記 : 奥付に「数奇屋おこし絵図附」と記された冊子『すき屋之沿革』は38P、起し絵図は58点ありました。当面は一括での販売を優先いたします。
また、この冊子によれば行は昭和6(1931)年、東京の「三昧社」とい、ういかにもそれらしい名前の版元からの出版でした。


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■2点目は、部分的に綿と化しつつあった和紙の台帳に貼られていた必要箇所だけを抜き出し、不肖・日月堂が仕立て直した古い小紋裂の貼り込み帖です。京都の染元の旧蔵品と見られ、極微芸、常磐染、嶋染、二枚形などの分類名のもと、6.5×5cmに切り揃えられた生地現物216点を貼り込んであります。時代としては明治の早い時期までのものを集めている印象があります。
常盤染や二枚形の図案と色の組み合わせ、極微芸というだけに実にこまかな点のくりぬきで図案を描きだす超絶技法まで、日本人の私が見てもその技と美的感覚にはただもう感服するばかりでした。
それにしても、こういうものを買って下さるのは決まって外国の方。外国の方たちの方がよほど「美しい日本」を理解している上に、実際に「日本を取り戻す」ことまでして下さっているというわけです。何もかも 何だかとほほな日本。いつのまにやら集団安全保障まで出てきてるし。
なあーんて偉そうなことを云った舌の根も乾かぬうちに何ですが、タイトルの『波●婦久佐』の●印の部分の文字が読めない。う、うぐ。音読は「はなふくさ」に違いないのですが。
試みに、「日本の古本屋」で検索してみると、『波難婦久佐』『波能婦久佐』『波羅婦久佐』の3説あり、私の能力では確定的なことは云えませんが、とりあえず小店では『波難婦久佐』を採りたいと思います。
『波難婦久佐』は木版刷り図案集の名門出版社・芸艸堂が発行した更紗生地のデザイン集全点多色刷り木版による上下巻2冊組、今回入荷したのは明治36年の再版です。
明治時代、更紗の図案集は結構さまざまなものが出版されていますが、この『波難婦久佐』はよく売れたのか、いまでも比較的よく目にするものですが、1Pに多種を並べた際の過不足のないレイアウトの妙、刷り色の深さ、多くの更紗図案から収録する図案を選び出したセンスなど、取り柄の多い図案集だと思います。

実はこのあたり、パリに持って行って売れないかと思い用意を進めていたのですが、商品の絞り込みを始めてみるとやはり自力で売りたくなってしまったものたち。これらの品物は明日より店出勤、明後日からは早速店で留守番を務めてもらうことになりそうです。
かわいい子には留守番させよ。おばさんは荒野を目指す。いいのかそれで。それはともかく。行ってまいります!
 

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