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14/04/26 全連大市の収穫から①木版画 - 同人誌上の恩地孝四郎! 図案界の杉浦非水!!


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■お休みの日の並びがいまひとつの感はありつつも、今年も日本列島にGWがやってまいりました。小店も5月2日(金)より7日(水)まで休業させていただきます。この間は店の営業、インターネットによる通信販売ともに業務を休止いたします。またメールでのお問い合わせに関するご返信も、この間は不定期となります。ご不便をおかけいたしますが、ご了解いただけますようお願い申し上げます。
来週4月29日(火)並びに5月1日(木)はいつも通り12時から20時で営業いたします。ご来店のほど、何卒よろしくお願いいたします。

さて、その間ずーーーっと休んでいるのかといえばなかなかそうはいかないもので。明日4月26日(土)より5月6日(火)まで目黒通りのアンティークショップ・ジェオグラフィカさん → http://geographica.jp/ で同店の10周年を記念して開催される「Antique Market」に小店も参加いたします。4月30日(水)はじめ、会期中2~3回は会場でお客さまをお迎えできればと思います。30日以外はまだはっきりいたしませんが、在席予定が決まったところで随時ジェオグラフィカさんにお伝えいたします。
この「Antique Market」、雑貨中心に西洋アンティークを専門とする業者15店以上が思い思いの商品を持ち寄って軒を連ねるいわば屋内型の蚤の市。お買い上げの方へのプレゼントや特別講座から、館内にあるカフェ&レストランでの記念メニューの提供まで、10周年に相応しくお楽しみも盛りだくさん。この機会に是非、お出掛け下さい。


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■もうひとつお知らせ。今年1月、西荻窪で開催され、あまりの盛況のため、ゆっくり見られなかった方も多いソヴィエト・東欧のマッチラベルの閲覧が、5月7日(水)から5月11日(日)の間、予定されています。今回は事前連絡による予約が必要とのこと。ご連絡は「ふくべ書房 カーキンケン」さんまで、メール rarebooksfukube@gmail.com でお願いいたします。今度はゆっくり見られる…かな?

さて、今週の新着品は全連大市での落札品より、その第一弾です。
恩地孝四郎のモダンなリノカット版画 - 茶と黄色の2色刷 - が表紙を飾る雑誌『風 詩・版画 その他/月刊』第3号。昭和3年龍星閣主人・澤田伊四郎を主宰者とし、藤森静雄、恩地孝四郎などを同人とし、平塚運一、川上澄生、深澤索一、そして藤森、恩地らの木版画オリジナル11点を収めた、いまとなっては何とも贅沢な同人誌。しかも、オリジナル版画の内、実に6点-表紙を含めれば7点-を恩地孝四郎の作品が占めています。恩地の作品を含む詩文掲載ページも天地に太い罫線を配置し、大きめの文字でゆったり組んだ、いかにもこの時代らしいデザイン。
店に入った22日にお客もさまの目に留まり、予定通りいけば29日には小店から再び旅立つこととなっているこの1冊、小店店主、初見での落札で、ほとんどビギナーズラックというべき幸運に恵まれての落札だったと思います。そして、複製品でありながら出現することが珍しく、美術品としての性格を帯び、名前があり、完成度が高い - つまり、売りやすい要素を何重にもまとったこうした商品に限って、再入荷のチャンスはほとんどないということは、この18年の間に痛いほど学んだできたことのひとつではあるのでした。

■『詩と版画』が休刊になり、その後継誌として現れたのが今週2点目となる『港 詩と版画 四の巻』(昭和2年)。最初にご紹介した『風 詩と版画』は、この『港』の1輯から5輯が発行された後に出された後継誌として位置づけられるものです。


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こちら『港』に収められたオリジナルの木版画は川上澄生と恩地孝四郎の作品がそれぞれ2点ずつ。恩地の「裸形のなしみ1」「裸形のかなしみ2」は、ともに大正初期の雑誌『月映』のために制作された作品の後刷りですが、『月映』の相場が個人コレクターには厳しいレベルにあることを考えると、こちらはぐっと現実的。川上澄生の作品は、正直を云うと小店店主の好みではないのですが、「器物」と題された画像中の1点はまずまず。装丁に使われている木版は深澤索一によるものです。こちらも初入荷で、こちらはいまのところ行き先未定であります。

3点目は平安堂蔵版、杉浦非水著、多色刷木版画・金版彫刻画プレート全50葉揃、外箱・スレップケース完備、大正10(1921)年初版『非水一般応用図案集』。この図案集、日本のグラフィックデザイナーの草分けで、この当時からすでに名を馳せていた非水の図案集とあって、よく売れ、かつ、よく使われたせいなのか、プレートが少ない場合でも数枚、抜けていたり、外箱 - 題箋が木版刷りなのであるとないとでは評価が違ってきます -がなかったりと、 完本で残っているケースは案外稀。アール・ヌーヴォー調を主潮としながら、アール・デコの要素も随所に取り入れたデザインがいかにも非水らしい作品集です。
図版50プレートの他、著者による「巻頭の言葉」、木版彫刻、木版手摺、金版彫刻などを担当した職人名をクレジットした二つ折り・4Pの扉付きとなっています。

■全連大市の落札品では、まだ大物が残っておりまして、来週以降にまたご紹介させていただきますが、来週火曜日にはギルバート&ジョージのフリップブック2冊、九五式練習機などが写る戦中写真アルバム2冊デザイン関係専門書10冊、さらに、戦前もしくは戦中のものと思われる子供の紙細工作品1箱分が入荷、また、人文系を中心とした書籍ダンボール3箱について明日より査定に入ります。
ともあれみなさま、どうか楽しいゴールデンウィークをお過ごし下さい!

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