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13/12/07 更新を休んでいる間にも入荷は続き、久しぶりの更新は脈絡ない3カテゴリーから。


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■あ。という間もなく年が明けたなんてことを云ったのはつい最近のことのように思うのですが、それがもう12月だというのですからいやはやビックリ。今週も月曜日から順調に深夜3時の夕ご飯といのを続けた甲斐も多少はあって、店内は混乱の中にも秩序めいたものがようやく芽生えてきたといったところでありましょうか、お陰さまで多少買う気も復調いたしまして、さて、久しぶりの新着品のご案内です。
最初の画像は今週入荷して棚に陳列したばかりの山名文夫関係の4冊で、『山名文夫イラストレーション作品集』『広告のレイアウト』『山名文夫新聞広告作品集』、そして私家版の『唐草幻想』というラインナップ。いずれも1960~1970年代と山名の晩年に発行された仕事の総まとめといった感のある書物ですが、それだけに内容の充実ぶりは保証付き。資生堂の宣伝で名をあげた山名の作品は、生涯を通じて繊細かつ優雅です。
■今週はまるっきり関係性の見出せない3点が並ぶことになりました。最初の画像は洋モノの絵葉書、イラストが使われた未使用のものばかり約70枚。いずれも20世紀初頭、アール・ヌーヴォー華やかなりし頃の製品です。小店としては珍しく、クリスマスなんてことを少しばかり意識して入札し落手叶ったものですが、かくの如くたまぁ~に商売っ気を出して仕入れたものに限って売れない。というのを思い出したのは落札した後のことでありました。
ともあれ。未使用の絵葉書というのはつまり、クリスマスのグリーティングカードとして、アンティークのカードを使ってみてはいかがですか?という提案であり、単価的にはほとんどが数百円でお求めいただけるものですが、画像にとった内の6点は、その絵葉書自体をプレゼントとしてご利用いただける特別なカードです。


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画像中央、金の円形縁取りの中に女性の姿を描いた2枚は、絵葉書用に大量のイラストを提供、フランスの雑誌『ラ・ヴィ・パリジェンヌ』などでも活躍したラファエル・キルヒナーの作品。キルヒナー左側、和歌の短冊のような縦長の図案の上に花と鳥とをエンボスであしらった2点は、フランスでジャポニスムが流行していた当時の代表的イラストレーターであるジュール=オーギュスト・アベール=ディスによるもの。いずれも非常に仕上がりの美しい石版刷となっています。さらに右端の2枚、同じく石版刷りですがこちらはドイツ製アール・ヌーヴォー。さらにさらに、建物細部の表現が美しい銀色バックの絵葉書は1904年のセントルイス万国博覧会を記念して発行されたものです。
たかが絵葉書?いえいえ。およそ100年の時を経て、いまでは1枚1枚美術工芸品として評価されても不思議のない、絵葉書界のサラブレッドのような存在であります。
画像の3点目は雑誌『近代建築』。昭和30年~36年に発行された内43冊が入荷しました。いずれも図版中心ですが、きちんとした論考を交え、号によっては都市計画等の概念を中核にもってくるなど、しっかりした内容を備えた建築雑誌です。
画像はいずれも昭和35年に発行された号で、上から7月号=「新しい国づくり(新国土計画) 新首都建設」東京大学建築学科学生(おそらく浅田孝が率いたグループによる)、「建築の滅亡」川添登、前川建築事務所の「東京都記念文化会館」、「ルイカーン(ルイス・カーン)について」他。12月号=シャルロット・ペリアンの「エール・フランス東京」、浅田孝の17Pにわたる「コンラッド・ワックスマン-人と作品」など。5月号=「群造形へ」大高正人・槙文彦、「生産の単位空間」菊竹清訓、「都市空間における動きと完結」黒川紀章などメタボリズム関連のコンセプトワークに紙幅を割く他、「日本デザイン会議をめぐって」丹下健三、ミノル・ヤマサキの近作など。
店舗特集や住宅特集など、年代が年代なだけに、いわゆる「三丁目の夕日」的昭和の風景がとらえられて面白いのは当然として、やはり概念を扱うところ、とりわけ何らかの新しい思想が生まれる時こそが一番面白いということを再認識させられる雑誌です。


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■前項でご紹介した『近代建築』昭和35年7月号には、同年6月15日の国会議事堂正門前で起きた大規模デモ隊と機動隊が衝突、デモに参加していた樺美智子が圧死した他、多数の負傷者を出したのを受け、川添登が書いた「建築の滅亡4-6.15事件に想う」が掲載されています。
国会議事堂という建造物から戦後日本の民主主義の問題点を論じたとても“切実な”考察で、ここではとてもご紹介しきれないのが残念です。川添が嘆いた事件当時の首相は岸信介。その岸信介の孫によって、数時間前、本日未明に特定秘密保護法案がその国会議事堂で可決、成立してしまいました。
国連人権高等弁務官の警告も
http://www.asahi.com/articles/TKY201312020479.html
国内の学識者の記者会見の内容も
http://blog.tatsuru.com/2013/12/04_0936.php
国際ペンクラブの声明も
http://www.japanpen.or.jp/statement/2013/post_446.html
官僚からの不安も
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2013112702000212.html
元警察幹部の懸念も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131129/k10013429751000.html
例えばこんな発想で全く聞く耳ももたないまま
http://blog.tatsuru.com/2013/11/22_1548.php
分かりやすく口語約するとこんなふうな内容の
http://watabelaw.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
歴史的にはこんなのものとだって比べられちゃう
http://osakanet.web.fc2.com/siryou/gunkihogo1.html
驚くべき法案が成立した今日のことを、わずかな断片でしかありませんが、ここに記録しておきたいと思います。

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