#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

13/08/24 『巴里1955年 芸術の綜合への提案 ル・コルビュジエ、レジェ、ペリアン三人展』と戦前日本の前衛的演劇関係資料


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1377279415713.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 146
1377279415713.jpg

左端は現在小店では非売品の参考書籍となっています。

■夏季休業期間を終え、今週からすでに通常営業に戻りました。 
今月はじめ以来、ご心配をおかけいたしておりました当HPへの他者による書き込みの件は、その後、さらに対策を講じるなど、安全確保に努めてまいれました。
当HP内各所に用意しているメールフォームについては、入力された内容が、暗号化されて送られるようになりましたまた、書き込みがなされていた不審なリンクはすでに削除いたしており、私どもで設定したリンクについては安心してご覧いただくことができます
みなさまに安心してご利用いただけますように、今後も随時必要とれさる対策を進めてまいります。どうか引き続き、小店 並びに当HPを よろしくお願い申し上げます!

市場にも復帰した今週の落札品より。1点目は久しぶりの入荷となった『巴里1955年 芸術の綜合への提案 ル・コルビュジエ、レジェ、ペリアン三人展』。同名タイトルのもと、1955(昭和30)年に東京・日本橋高島屋で開催された展覧会の図録です。
ご存知のとおり、シャルロット・ペリアンはル・コルビュジエの協働者として建築や都市計画を手掛け、デザインや写真の分野でも活躍した女性であり、1940(昭和15)年来日した日本では、建築物の伝統的な様式のなかからモダニズムに通じる様々な要素をいち早く見出し、それを非常に高く評価した外国人のひとりとなりました。太平洋戦争勃発で、日本からの出国を余儀なくされたペリアンが再来日を果たしたのは1953(昭和28)年のことで、この時にはすでに、日本で展覧会を開催することを計画し、準備に着手していた - といったあたりは、2012年の『シャルロット・ペリアンと日本』展の公式カタログに詳しいところ。ちなみに画像中左下、斜めにレイアウトしたのがこのカタログの表紙でして、こちらはあいにくいまのところ非売品です。すみません。
話は戻って『ル・コルビュジエ、レジェ、ペリアン三人展』。当品巻頭に現れる坂倉準三の文章によれば、「戦後世界の関心を集めているテーマである『造形芸術と住まいに関する分野においての芸術の綜合』ということ」がフランスでどう進められているかということを「世界的な建築家ル・コルビュジエとこの分野で特に世界的に有名な画家レジェの協力を得て」、示そうとしたもので、コルビュジエは絵画とタピスリーを、レジェは絵画、タピスリーに加え陶器、ステンドグラスを出品。ペリアンは椅子や机、収納棚や間仕切りといった多彩な家具、インテリアを、コルビュジエとレジェの作品とともに、居間、食堂、寝室、応接室、事務室など実際の生活シーンに合わせた展示の中で提案。図録には、坂倉の文の他、ペリアンのメッセージ、用途だけでなくサイズや素材まで詳細を記した出品作品の目録、コルビュジエとレジェの作品がそれぞれ4点、ペリアンの作品が7点・15カットの図版を収録。また、裏表紙側から4Pはメッセージと目録のフランス語訳に割かれています。
昨年の『シャルロット・ペリアンと日本』展の影響も多分あるだろうなあ、なんていう悪い方の予感だけは実にこれがよく当たるもので、落札価格はかつての売値のおよそ倍。とてもじゃありませんが売れる気のしない、ヘタくそな仕入れで休み明けのスタートとなりました。とほほ。


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1377279466851.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 166

■いやあまいったな。しかしまた何でこんなに売りにくいものを買ってしまったんだろ。このヒトの場合なに買ってもほぉ~んとにダメっ …と市場からの帰り道、ひたすら自分を呪うことになった落札品がこちらの戦前の演劇関係のパンフレット他 紙ペラものでした。
そもそも①村山知義が表紙のカットを手掛けた『劇団・新興舞台』コラージュがなかなかしゃれてる昭和4(1929)年の『新築地劇団』、ものすごぉーくスケールは小さいけれど、どことなくマヴォなんかを思わせる③昭和1(1926)年の『前衛座第一回演出 解放されたドン・キホーテ』といったあたりのプログラムと、そして、これが本当に舞台装置そのままならシュール過ぎて笑ってしまう④榎本健一出演『カジノフォーリー・レビュー』のチラシなど。単純にデサザインが “かっけー”(by 天野アキ)だったもので、あくまでざっくりした額での入札だったのに。しかも、こーゆーのに限って上札での落札ときたもんだ。あ~あ。
憂鬱な気分で、しかしともかく子細に眺めてみると、③と対になる⑤『前衛座宣言』が出てきて同人の名に佐野碩、柳瀬正夢らの名前を発見。とするとこの「宣言」は結構重要かも! しかも調べてみると「前衛座」はたった6ヶ月ばかりで解散しているから、そもそも「前衛座」と名のつくものが少ないはず!!! ①の「劇団・新興舞台」で、演出にも装置にも役者としても関わりがない村山との関係って何だろうと裏表紙を見てみたら「公開批判会」が何と「於、本郷肴町 南天書店二階 会費三十銭」で開かれるとあってびっくり! あ。デザインは何てことないけど⑤昭和5年の『市民座第三回公演 青い鳥』の装置は高見澤路直がやってるし!……… という具合に小粒ながら急所をつくようなネタを次々に発見。買えてよかったかも。と、いまは少しだけ安心させてやって下さい。実際、こんなトリビアルな紙モノにニーズがあるのかどうかは甚だギモンなもので、夢を見てられるのはいまだけです、たぶん。

今週はこの他、珍しく文庫6本口を落札、棚の入れ替えを目論んでいます。山脇巌装丁の『ソヴエト演劇の印象』等ロシア演劇関係書籍6冊1977年頃の皇室・外交関係含むお宴席メニューコレクション・ファイル1冊戦前洋食関係料理書・パンフレット等1本口などを落札。これらの入荷は少し遅れて、来週の木曜日となります。


inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent