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13/06/29 戦前パリの空気を伝える『L’ART de VOIR et la PHOTOGRAPHIE』/ 帝国ホテル・ライト館発見!「日本広告連盟 第8回大会」写真帖


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構図を説明する解説図版を入れた位置、なかなかこうは置けないものではないでしょうか。写真もさりながら、大胆かつ美しいエディトリアル・デザインも大きな魅力。

■2013年上半期の〆となります更新はお知らせから。来週、店の営業は7月2日(火)と4日(木)の2日のみ、それぞれ12時より20時までとさせていただきます。6日(土)は臨時休業いたします。ご理解を賜りますとともに、ご注意いただければ幸いです。
また、来週は当HPの新着品のご案内の更新、在庫品の通信販売についてもお休みをいただきます
。またしてもご不便をおかけいたしまして誠に恐縮に存じますが、何卒ご容赦下さいますよう、また、ご来店にあたりましてはご注意いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
「なぜ土曜日に臨時休業?」かと申しますと、毎年恒例となっております「明治古典会 七夕古書大入札会」が開催されるため。この入札会、古書の秀品を集めて一般の方に実際に手にとってご覧いただこう、さらに、ご希望の商品があれば、古書業者が代理入札もいたしますよ、という古書組合としては常とは異なる開かれたかたちでの古書の市会、ということになります。会場は地下鉄「神保町」駅から徒歩5分ほど、駿河台下交差点近くにある「東京古書会館」。通常、週末には地下のホールで即売会が開かれている建物ですが、「七夕」では普段は業者の市場=交換会が開かれている2~4階を使って商品を展示。普段の市場とは比べ物にならない美しい展示となりますが、商品に入札用の封筒がついていたり、下見日でも指定業者を通じて入札できたりと、少しだけ古書店気分が味わえます。「明治古典会 七夕古書大入札会」の詳細は→ここをクリック!
宮澤賢治の直筆の手紙も、藤田嗣治のリトグラフ入り限定本も、ロシアで上映当時の「戦艦ポチョムキン」のパンフレットも、日本のダダの雑誌もフランスのシュルレアリスムの超有名書も、会場で待機しているスーツ姿のお姉さま方にお願すれば、実際に手にとってご覧いただけるという贅沢な会。贅沢なだけあって、「出品目録」で個々に示されている最低入札価格もかなり贅沢、うちみたいな小商いの店にとってはいやはやチョー贅沢、な感じになってます。あ。今年は「ナリユキ」となっててる商品も多いのですが、これはいずれも3万円からのスタート。ナリユキ次第で500円とか? - 本当にそうなってくれたら、そりゃ幸せなんですが。
そして。一度落札したが最後、余程の事故 - 事前に提示されていない落丁や痛みといった瑕疵 - がない限り、返品も値引きもない世界。さらに、真贋に関しては、入札する人の目に任され、見込み違いによる返品はきかないというおそろしさ。これら諸般の事情もあって、小店では、依頼入札に関しては、これまで何度もお取引の実績があり、相互に信頼関係のあるお客さまに限定させていただいております。悪しからずご了解下さいませ。
年に一度、この時だけは店主の嗜好ではなく、全面的にお客さまのご意向に則して入札するタナバタ。我がまま勝手な日月堂にとりましては、依然としてちぃと荷の重い入札会ではあるのであります。
*7/5・6の両日、ご用のある方は東京古書会館受付より館内呼び出しをお願いしていただければつかまります。


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一番下の位置に置いた写真は、この写真集の製造作業をしているところの写真! こういうのも珍しい。

■ここまで下書きができた時点でもう午前1時。何時に終わるんだろうかと不安になってまいりました。少し慌てます。1点目は1935年、パリで発行された『L’ART de VOIR et la PHOTOGRAPHIE』。海外のサイトによると、自らも「写真家」の肩書をもっていたらしいMarcel NATKINという人が著した写真芸術についての分析と理論の書。写真芸術における主潮、構図、光、階調と動き、個性、自然、などの章立てで、当時すでに写真芸術の秀作という評価が与えられていた作品、例えばブラッサイやケルテスのパリ、マン・レイのレイヨニズム、ヴォルフの紀行写真などを使って、さまざまな角度から論じて見せます
画像でもお分かりいただけるかと思いますが、表紙から中面まで、タイポグラフィ、組版もアール・デコの傾向を残した洗練されたデザインで目を楽しませてくれます。また、この時代の写真を扱った多くの書籍同様、マット系の紙に定着された黒色のもつ独特の色の深さも魅力的。
『L’ART de VOIR et la PHOTOGRAPHIE』は、“個人写真集からのいいとこ取り+優れたエディトリアル・デザイン=お買い得な1冊”とでも云うべき書籍です。
ここのところ買い続けている写真資料ですが、今週は昭和11(1936)年に開催された「日本広告連盟 第8回大会」の記念写真帖紙焼き写真27点専用の半革装のアルバムに貼り付けてあります。
真っ先に目をひいたのが、「日本広告連盟総会」の会場のとなった、フランク・ロイド・ライト設計による帝国ホテルの風景。宴会場側玄関周辺の外観、議場として使われた宴会会場、天井にアーチが組まれた受付通路、宴会会場の舞台上と客席・二階席、会議室、大食堂など、つぶさに見れば壁面の石組はもとより、壁面装飾、照明器具、緞帳のデザインの片鱗など、写真の精度の高さのお陰で、かなり細かいところまでよく分かります。因みに、25枚の写真の内、15枚が帝国ホテルを会場としたものとなっています。
全国から総会に列席したご一行さまは、帝国ホテルでの総会・懇親会の後、東京駅前より乗合自動車に分乗して、日活多摩川撮影所を見学、皇居国会議事堂を訪ね、「司会団体主催招待会」と称する目黒雅叙園での宴会に列席。こちらでは、女性の姿もちらほらまじり、帝国ホテルの時から比べるとずっと気楽な宴会だったようです。
広告やイベントに関連した各種業界関連団体の寄り合い所帯だった可能性のある「日本広告連盟」の実体とは、さて一体どのようなものだったのか…というところまでは現時点でまだ調べがつかず、少々無責任なご紹介になってしまいました。詳細はまたいずれ。まあしかし、このアルバム。売れるとしたら、帝国ホテル関係資料としてではないかと考えているような次第です。
■この他の今週の落札品は来週火曜日に入荷の予定『非人称命題叢書』6冊戦後平和運動関係小型ポスター数十点一括、『奉天工業大学 卒業記念』他戦前のアルバム3冊タウト全集第6巻『アルプス建築』の大幅改装本他建築関係図書など、入荷までしばしお時間をいただきます。



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