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13/04/27 「暮らしと美術と高島屋」展に勝手にタイアップ 戦前高島屋写真約100点より


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■すでに充分ご承知の通り、日月堂はくどい。すみません。がしかし先週に続いて再度GWの営業日をお知らせいたします。以下は営業する日時でありまして、それ以外はお休みなのでご注意下さい。
営業日時 =27日(土)、30日(火)、5月2日(木)の各日12時~20時 この日時は店に居ります。
GW期間中はHPを通じた通販、当新着品の更新もお休みさせていただきます。悪しからずご了解下さい。尚、5月7日(火)より通常の火・木・土曜日の営業に復します。
「たったそれだけ?」と云われても申し開きもできないたった3日の営業ですが、ええ~、今年はですね、外でのお仕事がございます。本日4月27日(土)より5月6日(月)まで、目黒通り-通称インテリアストリートにあるアンティークショップ・ジェオグラフィカさんで開催される「ジェオグラフィカ アンティークマーケット」に小店も出展新たに商品を投入するとともに、4月29日(月)の遅めの午後、5月1日(水)の夕方から、3日(金)か4日(土)かいずれかの夕方から、私も会場でお客さまをお待ち申し上げます。「蚤の市」というコンセプトに合わせ、お買い物というコミュニケーションを楽しんでいただければと思っておりますので、この機会に是非お出掛け下さい。他の参加店さんも多数で、実は私も興味深々。日月堂より面白いんじゃ……う。それはマズい。がしかしそこはそれ、みなさまお楽しみに!
あ。ジェオグラフィカさんへのアクセスは→ここのところをクリック!
■ちょうど一週間前に世田谷美術館でスタートした「暮らしと美術と高島屋」展。展覧会については→こちらをご覧いただくとして、古本屋の仕事とも無関係ではないだけに、これは見ておくべきだろう思いつつ、図録だけは先に手に入れ、観てきたよというお客さまとお話してみると、建物や繁華街風景など、図版資料の多くが絵葉書で代用されているというではありませんか。高島屋さんお持ちじゃないの?というので取り出しましたるは何カ月か前に市場で落札した後、単に放置したままにしておりました高島屋関係写真各種であります。で、改めて子細に見ていくと、いやはや我ながら、よく落札しておいたと誉めてやりたい面白さ。写真の裏側にメモが書き留められていれていることもあって、どうやら得難い資料らしいと目星もついてまいります。
先ずは上の画像、左端下は三国同盟の一角「イタリア親善使節 団長パウルッチ侯御一行 御来店記念撮影 昭和13(1938)年」とメモ書きがあり、高島屋京都店でのもの(この他店内撮影分があり計2枚)。


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その上は昭和7年に竣工、当時東洋一の規模を誇った大阪・難波の高島屋大阪店のもので、昭和13年の漢口陥落の祝賀会に沸く店頭の賑わい。残る4カットは全て高島屋の「神戸支店」のもので、いまはもう残っていない超モダンな社屋は村野藤吾の設計。写真は竣工翌年にあたる昭和12(1937)年との書き込みがあり、建物外観、表玄関内部、自動車用のプラットフォームが見える荷物発着場、応接室、会議室、事務室、商品検品のための拝見室、倉庫荷造場の全11枚。神戸支社のこの11枚は、画像ではあまりぴりっとしませんが、どの写真も実際にはクオリティの高いものばかりです。
続いて画像2点目。左上の2点は現代の100円ショップの先駆業態とされる「高島屋10銭ストア」-あの高島屋さんが実は10銭均一のご商売を手掛けて大好評だったそうです-から、大阪・大正橋店の外観3枚。昭和6(1931)年のオープンで、この店舗では「10銭20銭ストア」と二段構えでの均一価格設定がとられていたようです。
画像中左端下の少しサイズが大きい写真は昭和13(1938)年に開店した「高島屋南京出張店」のもので他に2枚・計3枚が残されています。この内の1枚の裏には「一月二十一日ヨリ 百貨店大売出しス、高島屋前バス停留所 同日設置サル」と、さらにもう1枚、店頭で撮影された関係者の集合写真の裏には「南京店人客」として店員、支那通訳、自動車掛、女店員、支那女店員などの陣容が明記されており、今日では、資料としての意味も備えることになりました。昭和13年以降、日中戦争を背景とする商工省の戦略のひとつとして百貨店の大陸進出が要請されたとかで、高島屋はとりあえずこれに乗った格好だったのか決して南京の場合は決して大規模な出店ではなく、営業品目も雑貨、繊維、皮革関係商品に絞られていたようです。
残る4カットは「高島屋京都店新築工事 昭和12年7月24日」と文字の焼き込みがある3点を含む京都店の建設関係が31枚から選んだもの。地鎮祭に列席のお歴々の方たちのなかには、興味深い人物の姿などもまじっているのかも知れませんが、あいにくの浅学のため判然としないのが残念です。


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■画像3点目は写真裏面に「日本政府賛同 巴里博覧会 日本館出品物展示会 廿二日より廿七日まで」と書かれた14枚から、河井寛次郎の花瓶、服部時計店のアール・デコ様式の時計や家具、三木表悦のハンドバックなど。1937年の巴里万博に出品する商品を集めて見せたこの展示会昭和12(1937)年5月に日本橋の高島屋で開催されたものの、『日本美術年鑑』記載の美術界関連記事を収録したサイトによれば、美術批評家協会から「近代生活にとり入れたる芸術と技術を命題とする巴里万国博覧会に対する日本側出陳作品は主催者仏国政府の趣旨を没却せるのみならず現代日本文化の実相を国際的に誤解せしむるものと信ず仍て本協会は博覧会当事者の措置を遺憾とし深甚なる其反省を望むものなり」と酷評されたということです。
高島屋関連の写真としては、この他、「十二月十八日 高島屋大旗日 開店前盛況」とメモにある通りの店頭の大混雑1枚、昭和14(1939)年の「桑博(サンフランシスコ博覧会)」のパネル、出品物3枚、店内陳列風景6枚、裏面などにメモがある美術品5枚、メモなど手掛かりがない美術品の写真が18、その他10で、全て合わせると重複なしの100枚超。年代的にも1937・38年を中心に比較的まとまったコレクションとなっていることから、一括での販売とさせていただきます。
■世田谷美術館勝手にタイアップ企画として、これら戦前高島屋の写真の他、同時代の他百貨店や有名メーカーのマッチラベルやチラシ等宣伝用印刷物など、店内で埋もれていた紙モノを発掘して改めて店頭でご紹介いたします。ご覧になりたいという方はお気軽にお声をおかけ下さい。
今週はこの他、戦前雑誌『子供の科学』附録6冊(いずれも極美)、戦後の製菓関係の書籍2冊、環海異聞挿絵写し(和装仕立て)、村山知義旧蔵資料(おびただしい書き込み、挟み込みなどが多数ある台本2冊他)などが入荷。さらに、和のデザイン関係木版刷刊行物(和菓子、鎧装飾、絵封筒・ポチ袋等)、洋書関係で洒落たもの、1960年代後半~1970年代前半アメリカの左翼、リベラル、カウンターカルチャー系出版物の大山などは、次週以降順次、当新着ページにアップした後、店頭でご紹介していく予定です。乞うご期待!!!

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