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13/03/02 クラプ化粧品が贈った卒業記念サンプル商品セット / 本命ではないけれど『最近のソヴェト建築』


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■3月が春一番を連れてやってきました。春一番の少しうしろには、あたたかな陽光を従えているはずです。重いコートから解放される日もそう遠くはないでしょう。ウン十肩との決別は……まだちょっと先でしょう。やれやれ。
3月は、いつもよりたくさん、昔のことを思い出す季節です。「つまらない紙きれ1枚に振り回されるような人間になるな」と教えられた日のことや、「いま、ここにいる人たちが、全員揃ってまみえる日は2度とやってきません」と告げられた日の明るい教室の様子を思い出します。あれから約35年。1枚の入札用紙に振り回され、1枚の印刷物の値踏みに猛烈に悩み、二度三度とお顔を合わせることになるお客様の数が異様に少ない店をやっている…… かつての恩師の言葉は、まるで後の私を見越していたかのようで、うう~む。人生落第。
それはさておき。新着品です。
取りいだしますのは縦15cmほどの小ぶりな箱。「クラブ化粧品」のロゴと、お嬢さんの横顔が配されたとてもモダンなデザインです。蓋を開けると出てくるのは、クラブ化粧品の主力商品のサンプルと美容関係の小冊子のセットでした。箱の中での収まり具合、そして未使用品が残されているところから見て、比較的配布当時に近い状態で残されていたものではないかと思われます。
面白いのは箱の右上の貼られた小さな札。よく見ると「御卒業遊ばされましたお目出度う存じます/お祝ひのお印までに自製品数種お贈り致します/御試用下さいませ」というご挨拶文、そして「大阪市浪速区永崎町  クラブ化粧品本店 中山太陽堂」の社名及び「和11年3月」という時代まで明記されています。つまり、いまから77年前の女学校の卒業生に向けてクラブ化粧品・中山太陽堂が自社製品の試供品を詰めあわせて進呈していたものだということが分かります。未使用・未開封の試供品も多く、全体的に状態も良好。


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画像中、オレンジ色の用紙は当書のカバー

お肌のお手入れと化粧方法、商品説明など、小冊子は「化粧」を中心としたものですが、試供品は 円形の「クラブはき白粉」、箱入りの「美身クリーム」「美の素石鹸」「クラブ練歯磨」、袋は開封されているものの内容品が残っている「白色美肌料 カテイ洗い粉」、残念ながら中味が石鹸に換えられてしまっている「薬用モンココ洗粉」というラインナップで、化粧品と一緒に家庭向けの商品も。婚期が早かった時代だけに、主婦予備軍に対するアピールも考えられたものと思われます。
画像中の1点、小さな乳白色の瓶をよぉーく見ると、ラベルには「KAGASHI CREAM」とあり、これはクラブ化粧品製品とは別でした。調べてみるとどうやら丸善の化粧品部と関係のあった「カガシクリーム」のサンプルであるらしい。改めて並べてみると、この「カガシクリーム」だけ、ちょっと無骨な感じがしてきませんか?
■建築ファンタジア だけでgoogleさんにお伺いを立ててみると、件数は272,000件で、心強いことに結構ある!よしよしとちょっとスクロールしてみようかと思ったら … 何ですか、3件目に“『建築ファンタジア』に先立って翻訳されていたチェルニホフ…古書日月堂”だとお~。がっくり。古本屋間では有名でも、一般にはほとんど全く知られていない感じですね。
で、この本を買おうなんていう人はすでに少なくともチェルニホフの『建築ファンタジア』は知っているはず。とすれば、ま、この本についてはその周辺書籍として基本的な書誌情報だけで充分ですね。実を申しますとただいま日月堂猛烈に眠たかったりもするものですから。
邦題『最近のソヴェト建築』。昭和9(1934)年、ナウカ社発行の初版本1933年、当時のソ連国立出版局造形芸術部から発行されたエル・ヒーゲル(ロマン・ヒーゲル)の著書『ソヴェト建築思想』と、同じ年ヤコフ・チェルニコフ編で連邦国際書籍連邦から発行されていた『建築ファンタジア』をナウカ社の訳編により1冊にまとめたもの。いずれも図版部分の転載が含まれています
長年、一度は扱ってみたいと思いながら機会と資金に恵まれない『建築ファンタジア』。昨年9月に入荷した『ソヴェートロシヤ新興建築学のイデオロギー的原理』に続く当書の入荷で、三度目の正直 ! 次こそ!!! 本命といきたいものですが、さて、どうなりますことやら。
今週はこの他、1950~60年代フランスの美容専門誌『VOTRE BEAUTE』約40冊、ワイン、ウィスキーなどアルコールのボトル・トップ・コレクションファイル3冊画面左上、キャビネット上陳列品参照)などが入荷しております。

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