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13/01/12 1964年のナム・ジュン・パイクと具体詩展 / 詩人に贈られた世界で1冊の書物


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■松の内もとぉ――――っくに過ぎて、世の中「すっかり日常」に戻ったところにいまさらなにではありますが一応
2013年 迎春

ついでのようであれですがこの時節のご挨拶も
寒中お見舞い申し上げます

店は今週月曜より、すでに営業を始めております。また左の画像「第29回 銀座 古書の市」の目録もぼちぼちお手元に届きはじめたようです。「今年も相変わらず誰も来ないなウチの店。」と思いながら数日して気が付きました。
そうか!HPを更新しないと「初売りは1月7日の予定」としか書いてなかった……。

改めましてご案内申し上げますと、今週から1月26日(土)まではいつも通り火・木・土曜日の各日12時~20時で営業いたしております。切羽詰まりつつ続いております「銀座 古書の市」の準備のため、店内はずいぶん“ざっくりした状態”(←詳しくは申しません)となっておりますが、ご来店いただければ幸甚に存じます。尚、「第29回 銀座 古書の市」の日程等についてはこちらをご覧下さい。
店よりずっと開放的な即売会、“お試し”には絶好のチャンスです。というのはマジメなおハナシ。
さて、その一方で店には新着品も到着。今週は点数が多い分、品名羅列を怒涛の勢いで。先ずは、1960年代から主に草月アートセンター系の現代音楽、コンクリート・ポエムに親しまれた方が大切にしていたファイル1冊。そこに収められていた貴重な紙ペラ=エフェメラを見ていくと - 【Attention please! ここから先暫く、ご関心のない方にお読みいただくのは単なる徒労或いは苦行となるだけです。お心当たりの方は次の■印まではすっ飛ばしていただけますようお願いいたします。<(_ _)>】
 


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(1)第1回東京現代音楽祭パンフレット(1960年 朝日新聞社他主催 杉浦康平デザイン) 武満徹「弦楽のためのレクイエム」他 
(2)第2回 日独現代音楽祭 現代ピアノ音楽の夕べ パンフ&プログラム(1968年 東京ドイツ文化研究所他主催 杉浦D) 武満徹+杉浦康平「ピアニストのためのコロナ」、コンタルスキー兄弟来日 画像左より2点目
(3)SACジャーナ32 演奏家集団New Direction定期演奏会2(1963年7月発行 志村和信D) 座談会「図形楽譜の問題 今回の作品を中心に」(一柳慧・高橋悠治・秋山邦晴他)等
(4)SACジャーナル34(1963年12月発行 志村D)
(5)マース・カニングハム来日記念 ジョン・ケージ デーヴィッド・テュードア演奏会 パンフレット(1964年 草月アートセンター主催 神田昭夫D) 画像左端
(6)白南準[ナム・ジュン・パイク]作品発表会 来場者向け印刷物(1964年 草月アートセンター主催 神田D) 一柳、小杉武久、小野洋子、赤瀬川原平、中西夏之他…日本のフルクサス+ネオ・ダダ!!! 画像中央・茶紙
(7)New Direction定期演奏会5 チラシ、チケット半券 (1964年 草月アートセンター主催 神田D) 芥川也寸志、一柳、高橋、秋山、熊谷弘、小林健次他
(8)SAC[草月アートセンター]会員証 No.899 画像左下・オレンジ色の紙片
(9)映画「砂の女」チラシ、チケット半券(1964年 みゆき座 粟津潔D)
(10)具体詩展 チラシ、チケット半券、SACジャーナル具体詩展特集(1964年 草月アートセンター、ブラジル文化センター他主催) L.C.ヴィニョレス、北園克衛、新国誠一、藤富保男、一柳他 画像右から3列目・白紙にモノクロ印刷(チケットには落款)


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さらに 『美術手帖』よりオーケストラルスペースの特集部分とソノシート、『音楽芸術』附録ソノシート「武満徹<水の曲>」、『デザイン』よりコンクリート・ポエムの特集部分(画像左端縦2点)など、グラフィック・デザイナーだった旧蔵者が自分自身のために腕とセンスを揮ってあつらえた私家版といった体裁の9点を収容しています。
ほかにもたくさんあったはずのコレクションは、年月を経て友人知人同好の士、はたまた後輩の手に委ねられ、それでも手放さずにきた=つまり厳選されたエフェメラだけを集めたこのファイル、それ自体が1冊の、しかも唯一無二の書物のようにも見えてきます。どうしようかとしばし悩みましたが、ひとまずは全点一括での扱いとさせていただきます。

■先のファイルが見立てによる世界に1冊の書物なら、こちらはそのまんまストレートに世界に1冊しかない本画像中、表紙・見開きとも横に細長いのがそれで、タイトルは『鳥居昌三詩集』1967年の制作という記載があります。詩人・鳥居昌三が雑誌『VOU』などに発表した詩を集めてまとめたものですが、タイトルページに始まり本文46Pに至る全頁の罫線から詩文、加えて所々に挿入されるカットや挿画も、はたまたオブジェとロシア切手をあしらった革装の造本まで全てこれ、黒川佳哉という人の手により成ったもの。黒川佳哉とは何者ゾ、というのでケンサクしてみたところ、何と出て来たのは日月堂のHPだけ(→こちら。これを書いている本人、この時のことを完全に失念しておりました…)という超マイナー。ご興味をお持ちの方は併せてご覧下さい。
もう一冊、ブルー革装の冊子風の書物は『yamamoto kansuke carte postale』と題された鳥居昌三の手によって作られた手製本で、日本を代表するシュールレアリスト・山本悍右の展覧会の案内状と作品をあしらったポストカード-展覧会に合わせて商品化されていたものでしょうか-を本に仕立てたもので、こちらは限定3部本です。1987年の山本逝去の翌年・1988年に制作されたものと見られます。
かくして先行きの危ぶまれるディープな品筋からのスタートとなりましたが、2013年も、みなさまどうぞよろしくお願いいたします!

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