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12/11/24 ひとつのダンボール箱の中から-1934年の日欧定期航空 及び 優秀客船関係印刷物


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『空の旅案内』は読めば読む程、飛行に乗りたくなくなるという点でとても面白い案内書。1934年当時、ルフトハンザ航空の飛行機にはハーケクロイツのマーク入りです……。

■いまからちょうど2ヶ月後、来年1月23日(水)~28日(月)に松屋銀座で開催される「第29回 銀座 古書の市」の目録原稿の入稿をようやく済ますことができました。参加店全店から秀品を集める合同目録で1月初旬の発行予定。小店顧客のみなさまはじめ、これまでお取引のあったお客様で目録希望を表明して下さっている方にご発送申しあげます。来週からこの発送名簿の見直しと整理に入りますので、もし目録入手ご希望の方がいらっしゃいましたら12月8日(土)までに小店までお申し込み下さい。お申し込みはTEL、FAX、メールのいずれも可ですが、必ずお名前フルネーム、ご発送先ご住所、ご連絡先お電話番号 をお書き添え下さい。この条件にお沿いいただけない場合には、発送を控えさせていただくことがございます。悪しからずご了解いただけますようお願い申し上げます。
目録入稿が済んでも校正が待ってるゾ、会場用の品物 - 最低でもカーゴで3台分。やれやれ - の用意はこれからがスタートだし、名簿の整備も進めないことにはお話にならない……といった調子で仕事だけは途切れず連綿と続いていくのです。いーつまでもぉ~絶えるぅーことなく~。


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左下のブレーメン号の冊子は中面もお見せしたかったのですが、いずれまたFacebookか何かでご覧いただけるようにと思います。バリバリのアール・デコ。

勤労感謝の日に古本屋が市場に行ってお金を使う。しかも稼げるアテもない品物を買ってる自分 …… あれあれあれ?何か間違ってないかぁあ???  と考え始めるのが漸く戦い済んで日が暮れて市場を後にしてからである。というのがそもそもの間違いというものでしょう。誰に頼まれたわけでもないのに市場には行くわけで、市場に行けば買うわけで、本日買ってしまったダンボール1箱から直ちに収拾のついた下記3つのカテゴリーにまとめてみました。どうやら1934(昭和9)年に欧米で大名旅行を敢行した人の残した印刷物らしい。
先ず手始めは戦前日本と欧州の航空路線関係パンフレット類日本航空輸送編・昭和6年版『空の旅案内』には機内の写真はじめ図版多数。座席は会議室の椅子みたいなのに安全ベルトがついただけで最大客数8人という当時の装備に加え、「不時着陸場」の一覧だとか、機種によってはトイレがないとか爆音のため飛行中の会は「出来兼ねます」だとか、よく考えてみると不安この上ない情報が実に丁寧に解説されていて、その後の旅客機の進歩がしみじみと有難く思えてくること必至。それに怖気づいたわけではないと思いますが、旧蔵者、残されている荷札から、実際には大日本航空へと利用する航空会社を変更、こちらの定期航路で上海に入ったものと見られます。当時の定期航路関係では、この他に、ハーケンクロイツを尾翼に掲げたルフトハンザ機が表紙の航路図と料金等一覧スイスエアーのかなり詳細な情報まで網羅したハンドブックとチラシ、これは飛行ではありませんが、陸路と客船を組み合わせたスウェーデンへのガイド、小店としては今回が初見の『VIA SWEDEN FROM AND TO JAPAN』。思い返してみても、戦前北欧関係の旅モノは非常に少ないと思います。

■続いて画像2点目、北ドイツ・ロイド社の優秀客船「ブレーメン号」に関連する印刷物。左下、原色と金色を使った冊子はブレーメン号の総合案内冊子。赤とグレーの2色刷りでどうしてこんなに華やかなのかと首を傾げたくなる中面は客室から船内各種施設を紹介したもので、どこを見てもバリバリのアール・デコ。インテリア資料として見ても面白い一冊です。


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日本郵船も負けてはいません。日本が得意とする美しい木版をメニュー用に使っています。

シルクの栞紐がついたファーストクラス利用者のためのディナーのメニューと、単純な二つ折りながら、しかし印刷にはしっかり金を使って高級感は損なわれていないランチメニューがそれぞれ5日分。当時、ブレーメン号はドイツ-北米間を5日で往復していたといいますから、乗船中の昼・夕食分の揃い。夕食メニューに乗船記念とさよならディナーが含まれていることからも、この点は間違いなさそうです。他に北米からドイツへの復路でのメニュー、かわいいエスキモーの絵で飾られた朝食メニューも残されています。

不思議なことに、欧州・北米でどのようなルートを利用したのかという点での資料はほぼ完全に抜け落ちているのが残念ですが、おそらく帰路はマルセイユかロンドンあたりで日本郵船の「照国丸」に乗船したと思われ、木版多色刷のディナーのメニューが7点。点数からすると、日本までの所用日数の僅かに10%強分の残存に留まったのは、木版装の綺麗なものだけを選んだ結果ではないかと推察しています。約50日も続いた船旅です。夕食のメニューを見たところで、食指が動かなくなっていたとしても不思議はないというものです。
欧州・北米での動き、さらに遡って上海からドイツへはどう入ったのかといった細かい点が抜け落ちている一方で、残されているものにはデザインや、印刷物としての質感というのか等級に一定以上の基準があることを伺わせて、なるほどこういう“記録の選抜方法”もあったかと、妙に納得させられるラインナップではあります。

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