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12/10/20 「Jean-Emile Laboureur - ラブルールの版画展」いよいよ本日より! マルタン、イリブ、カッサンドルもご来店(?)です。


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キャビネットの上、引出し、壁面への陳列を終えて、あとはただお客様を待つラブルールの作品たち。いや、お客様を待望しているのは店主の方ですが、素晴らしい作品をこの機会に是非ご覧下さい。



■先週お知らせした通り、本日10月20日(土)より23日(火)、25日(木)、27日(土)の4日間、小店店内で「Jean-Emile Laboureur - ラブルールの版画展」を開催いたします。ラブルールの署名入りオリジナル銅版画を中心に、初期の木版画からラブルール夫人のサイン入り後刷、版画レゾネなど含め約50点を、小店店内で陳列展示するとともに即売いたします。
前にも触れましたが、ラブルールの版画は自画自刻自刷を基本とするファインアート。今回出品する約50点の内、ラブルールが生前に自ら刷りまで手掛けた作品は28点、さらにその内の25点がラブルールの署名入と、作品として申し分のない条件を備えています。
白と黒のコントラストと簡略化された描線が強い印象を与える1910~20年代初めの木版画・署名入5点や、ラブルールが彫った銅板原板1点と書籍本体に刷り込んだものとは別に12葉の銅版画がついた『LABOUREUR EN BRIERE(ブリエールのラブルール)』18部本など、購入機会の非常に限られた作品も含まれています。また、1980年代になってからの後刷も、その多くにラブルールの自画自刻を保証するラブルール夫人のサインが入っています。
版画の価格は1万円台から3万までを中心に、6~8万円台、10万超のおおむね3段階となっていますが、最も点数が多いのは1~3万円と、コレクターご夫妻のご理解とご厚意により、大変お求めやすい設定とさせていただいております。この場をお借りしてM.P.B., Mme.M.B.M.ご夫妻に心より感謝申し上げます。有難うございます。
尚、今回はご成約なった時点で即時販売し、会期終了まで展示のために残すことはいたしませんので、予めご了解下さいますようお願いいたします。
鹿島茂先生ご自身の言によれば、かの先生をして愛書家地獄へと突き落とす(むしろ天国?)力の一翼を担ったというのですから大変なものです、ラブルールって。そのラブルールの作品を、まとめて、直に、ご覧になれるこの機会。どうか是非ご来店、ご高覧下さい。あ。お気に召したらもちろんご購入も! よろしくお願いいたします。



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左下、マーブルの紙に金箔押しの表紙 。コルクを抜く、口に含ませる、といったワインを楽しむ手順がシャルル・マルタンの9葉のポショワールのプレートによって描かれます。


ラブルールが挿画本の世界でも活躍していた20世紀大戦間期のフランス。そのフランスには今日の東京で云うと信濃屋さんみたいな酒販店があり、いまもパリの街を歩いているとあちこちで出くわすんですが、そこはフランスだけありましてワインの扱いが中心で、このニコラ社のワインに関する広告宣伝活動というものが1920年代頃から多岐にわたり、しかもとんでもないクオリティでもって展開されていく、というのは小店のお客様なら周知の通り。
だというのに何故かこれだけはこれまで入荷したことがなかったワインに関するエンサイクロペディアとでも呼ぼうかという5巻本『Monseigneur le Vin』、邦訳タイトル『ワイン閣下』が入荷いたしました。ホントにうれしい。
画像はシリーズ5冊目、棹尾を飾る『L’ART DE BOIRE (ワインの飲み方)』。1927年、ニコラ社によって何と32,000部が刷られたという立派な書籍。イラストはフランス挿絵本黄金期を担ったイラストレーターのひとり、シャルル・マルタン。小店に今年入荷したエリック・サティ署名入りの『スポーツと気晴らし』の挿画でご記憶の方もいらっしゃるかも知れませんが、例によって軽快で、ユーモラスで、しゃれのめしたマルタンの挿画・ポショワール9葉とカット多数がこの1冊に収められています。テキストはルイ・フォルス。
残る4冊は『ワインの通史』『ボルドーの優れたワイン』『ブルゴーニュの優れたワイン』『フランスのその他の地方の優秀ワイン』というテーマ毎の編集で、やはりふんだんに挿画を入れて発行されました。こちらの方はいまは名前の残っていないイラストレーターによるものですが、巻末に綴じ込まれたワイナリーの詳細地図や一覧など、ワイン愛好家の方には資料的に見て面白いものではないかと思います。
いずれも必見の全5冊。に、実はマルタンは単独でも1冊。何とも嬉しい6冊の入荷です。


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上の金色のネクターおじさんの表紙がポール・イリブによる仕事。中面のフォトモンタージュも素晴らしい。右下の星と左のタイポグラフィで構成したものはともにカッサンドルで、書体に至るまで細心の注意が払われた見事なお仕事ぶり。どれも何度見ても飽きることのない素敵な印刷物。

■こちらは本当にひっさぁ~しぶりの再入荷となりました。同じくニコラ社のワインリスト『Liste des Grands Vins Fins』1930年版、1931年版、1936年版の3冊。こちらも素晴らしい才能が仕事を手掛けていて、画像上・金色の表紙にニコラ社のャラクター「ネクターさん」を幾何学的に再構成した上、美しいエンボスであしらった1930年版はポール・イリブ。1908年、ポール・ポワレのファッション革命を宣言することになったアルバムに起用され、いわばファッションのモダニズムの先頭に躍り出た人に相応しく、このリストでは新興写真とキャラクターのモンタージュという新しい試みにも挑んでいます。
左下、ブルーの星をあしらった1931年版と右のタイポグラフィによって構成された1936年版の2冊はともにカッサンドルによるもの。こちらについてはもはや多くの言葉を費やす必要はないでしょうね。いずれ劣らず素晴らしく、何度見てもほれぼれとする印刷物でありまして、何度見ても、手にする度に驚嘆させられるというのは、すごいことなんだなということがだんだん分かってきたここ最近です。
今週は先週に続く岡本太郎が出てきて、柳澤和子宛て献呈署名入り書籍10冊、これはいずれ絶対どこかで画像を紹介しないことには売れない新発見の3冊、柳宗悦・富本憲吉他民芸工芸関係他戦前書籍7冊フランス旧植民地観光写真帖2冊レイモン・ラディゲの著書『DEVOIRS DE VACANCES』(仏語原書 コクトーへの献辞  1921年 イレーヌ・ラグ挿画入 限定198部内15冊本の1冊=No.4 とても瀟洒な本!) などが明日には店に入ります。



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