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12/10/06 大倉陶園・磁器の上のアール・デコと、海軍将校のあまりに華麗な交流の記録


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■明日土曜日に店に届く新着品を体積として見ると、200枚くらいはありそうな木版刷りの「唐紙」と、フェルナン・レジェ他抽象美術系のリトグラフのポスター13枚1巻がほとんどを占めて、あとは軽いものばかり。
その軽い方から、先ずはこの「大倉陶園」の印刷物。日本の陶磁器メーカーのなかでも、とくに高級洋食器メーカーとして知られる大倉陶園の宣伝と販売用のツールで、いずれも昭和6~8(1931~1933)年頃に使われていたと思われるものです。
専用タトウ入に入った未綴じの製品写真リーフ - 必要に応じて組み合わせていたらしい - がカラー印刷含め20枚・26図、12P立て製品カラー写真入り英文パンフレット、モノクロ8P・写真入りの冊子「陶磁器の工程」英文小型二つ折の会社案内、以下1枚もので「大倉陶園の沿革概要」、価格入り「製品御案内」「高級洋食器大揃値段表」、さらに製品写真紙焼7枚専用袋入り絵葉書2種2枚入り2組(計4枚)。
大倉陶園のウェブサイトによれば創業は大正8(1919)年。6年後の1925年にはもうパリ万博=アール・デコ博に出品しています。アール・デコ博で得た収穫か、日本におけるアール・デコ最盛期にあたる昭和初期のこれら印刷物には、カップ&ソーサーはじめ洗練されたアール・デコ様式に彩られた製品も多く、またキュビスムの影響の見られる磁器人形、意図的と思われる洋風の和 - 逆輸入されたジャポニスムのような絵付け - など、モードとアートに対する高い意識を見てとることができます。
 


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明治時代末から第二次世界大戦突入直前まで。日本帝国海軍中佐、大佐、司令官、中将と歴任した長沢直太郎が残した紙モノにつぐ紙モノが本日の2点目。何しろきりがないので、画像はそのほんの氷山の一角です。
どんな紙モノかということだけざっくり書き出してみると、東郷平八郎、鈴木貫太郎、岡田啓介、田中義一などの名前で、或いは英国皇太子来日などを記念して開かれた宴席の案内状、各種宴席でのメニュー及び付随する音楽会のプログラム類、久邇宮朝融、井深徴や福原家の名前の見える結婚式の招待状天皇家主催観桜会・観菊会の招待状とそれに付随する案内やチケット紀元二千六百年他記念式典の案内状と会場図、乗車券(フリーパス)等、観艦式他軍艦関連記念行事案内状イギリス滞在中の各種宴席招待状及びメニュー、そして海軍および軍用艦関係の写真アルバムが1冊、これはもう薄れつつある南方航海中の写真アルバムが1冊、点数にして150点は超えようかという紙モノの詳細についてはこれからぼちぼち楽しみながら道筋を見つけていきたいと思います。この華やかな舞台と人脈 …… 上流と称された階層の人々が戦前、どんな社交を繰り広げていたのか、翻ってどんなしばりの中で生きていたのか、その一端が現れてくるはずです。
■積み残しになっている洋雑誌の落丁・切り抜きチェックに唐紙の状態確認とグループ分け、洋書の値札貼り、そして、そろそろ目録品のピックアップも。今年もはや急ぎ足の季節です。






 


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