■来週7月6日(金)~7日(土)、毎年恒例の「明治古典会 七夕古書大入札会」が東京古書会館で開催されます。この入札会のため、来週7月3日(火)・5日(木)は12時~20時で通常営業いたしますが、7日(土)は夕方16時~17時頃からの営業とさせていただきます。ご不便をおかけいたしまして大変申し訳ございませんが、7日(土)に関しましては、お電話で在席をご確認の上でご来店いただければ幸甚に存じます。何卒よろしくお願いいたします。
■画像はこちらも実は今週の新着品。熊谷憭著『詩集 泥濘の路を行く』(昭和2年 ミスマル社発行 初版)。この時代の詩集らしい、虚無感と実験性とをないまぜにした詩は、どう読めばいいのか捉えどころがない感じですが、リノカット版画による装丁は評価に値するのではないかと思います。『マヴォ』や『夜から朝へ』といった前衛誌書の系譜に連なる赤黒2色のリノカット装丁は、やはりマヴォの同人の一人・矢橋公麿によるものです。