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12/06/02 戦後プライヴェート・プレスのエフェメラと、戦前優秀印刷物現物-どこまでいっても紙モノ の 愉しみ


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「アダナ」の姿も見える木口木版。

■なぜだ、なぜないんだ……市場から自宅に帰ってきて探せども探せども出てこなかった1枚のフライヤーがこちら来週6月5日(火)より、西神田の「スタジオ イワト」で「内澤旬子のイラストと蒐集本展」が始まります。小店は「蒐集本」の方のお手伝いで、6月6日(水)に開催される内澤さんの「ブックガイド」では、お話の聞き出し役を務めさせていただきます(但し、すでに定員一杯の満員御礼です)。内澤さんがこれまで描いていらしたイラストと、蒐められた本とを展示即売する企画ですが、蒐集本は内澤さんが旅先から連れ帰ってきた本を中心にほとんどが1点限り、そして実際に著書にも使われている内澤さんのイラストを販売するのは今回が初めてのこと。内澤さんもご自身のブログで書かれていますが、入稿までのさまざまな痕跡までとどめた貴重なものも。会場であると同時に企画と運営を主に取り仕切って下さるスタジオ イワトさんのサイト→こちらで詳細ご確認の上、是非会場までお出掛け下さい。よろしくお願いいたします。
ギャラリー册で頑張っているルリユール作家グループのみなさんに刺激されたせいか、今週は印刷がらみの新着品になりました。
背は光沢のある茶色のシルク張り、『The Yellow Barn Press』とタイトルが記されたポートフォリオ。小口側の茶色の華奢なリボンを解くと、中から57種・60点の紙ペラ=エフェメラが現れました。タイトルの「The Yellow Barn Press」はそのままアメリカのアイオワ州にあるプライヴェート・プレスの名前で、多少他の版元のものも含まれますが、ほとんどが同プレスによる少数部・私刊本の出版案内です(多少、版元に関する印刷物も混じっています)。プライヴェート・プレスのエフェメラだけに、紙質などまで細心の注意が払われた魅惑の紙モノたち。当然全て活版印刷です。さらに、“Yellow Barn”のエフェメラには、このプレスの得意技らしい木口木版が添えられたもの - クラシックでいい感じのデザインです - が多数含まれています。


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一番下に置いたページ、光沢のある赤で描かれた機械の歯車などの図版が上手くお伝えできず残念です。

旧蔵者は、組版の意味まで含む広い意味のタイポグラフィの蒐集または研究をしていた方らしく、エフェメラは1985年から2005年頃までに刊行→蒐集されたもの。近年、日本でも人気が高まる活版印刷ですが、概ね“Yellow Barn”の印刷物が圧を感じさせずにインクののりが均一、欠けたところなど見られないよい出来なのに対して、他のプレスの刊行物でとくに刊行時期やセンスの若いものに限って印圧が強く、また文字の欠けなどにも頓着しない、いまどきの印刷物となっているのは日米、いや万国共通の傾向でしょうか。がしかし …… こうした小さな版元がいまも各地に散らばって活動を続けているアメリカ大陸では、欧文活字が失われちゃうかもなんて心配をしなくてよいという点に、彼の地と我が国の雲泥の差があるのでした。
■小店で印刷見本類をご覧の方で、さらにその一部 - つまり僅かに数人 - の方にはお馴染みのはず。フランスの印刷同業者組合の定期刊行物の12月クリスマス特別編集号『BULLETIN OFFICIEL』の1927年版。この年の巻頭特集は「印刷と本の図像学」で、エフェメラから本まで、印刷の現場とそれと関連した風景が表現されている各種図版を多数集め手厚く紹介。厚冊の残り3分の1が例によってお楽しみの、優秀印刷物の“現物”綴じ込み部分で、画像のようにアール・デコ時代の優れたデザインに次から次へとお目にかかれます。
今週はこの他、小型ながら銅板手彩の1920~1930年代のクリスマス・グリーティングカード11点、虎の皮を囲んでの一族郎党の記念写真などを含む古い写真帖2冊、『The Yellow Barn Press』と同じ口で古いカード類の復刻やインキュナブラ関連参考図書4本分などが明日店に入荷いたします。また、藤田嗣治ら錚々たる画家が表紙を描き、グラビアページも不必要に格好いい雑誌『ホーム・ライフ』21冊現在事故申告中ですが、来週には店に入れられると思います。
■尚、来週の金曜・土曜日は東京古書組合南部支部の大市会です。このために、当ページの更新が数日遅れる可能性がありますのでご了解いただければ幸いです。




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