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10/12/18 聖なる夜を前に イベントのご案内とカクテルのプレゼント(ただしレシピだけ)とケムリ絶ちのご報告


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■今週もやはりお知らせから。12月19日(日)13時~15時、「原由美子さんの仕事場から」の会場となっているジェオグラフィカさんに、原由美子さんご本人が来て下さいます。元々、「バザールっぽい感じの売り方があっても面白い」と原さんご自身の発案から実現したもので、もしかしたらお客様が手にされた品物にまつわるお話や使い方のアドバイスがうかがえたりするかも知れませんし、ひょっとすると、バザールならではの“醍醐味”なども味わえたりするかも知れません。何がどうなるかは当日次第ではありますが、会期中最初で最後のこの機会に、みなさま是非お出掛け下さい! 
おおっと。小店、来週は通常営業いたしますので、ただいまイルミネーション点灯期間中の表参道方面お出掛けのおついでに、小店の方も、ここはひとつ、よろしくお願いいたします。


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一番上、赤に水玉の表紙から出てくるのはつづら折りに畳まれていた1936年クリスマスのスペシャル・メニュー カクテルはレシピ入り、料理には七面鳥も登場。その下はクリスマスのカード類で上右端と中段左んら二つ目は刺繍によって図案を描いたもの。この他にも店内在庫各種あります。

いつも通りのスケジュールで次回の新着品の更新をするとなると、ちょうどクリスマスイブからクリスマスにかけての作業となるわけでして、最初の画像はその時ではもはや遅いことになるクリスマス関連商品で、中で一番上の小さな冊子様の印刷物が今週の新着品。7.5×9.5cmの表紙につづら折り8面が畳みこまれています。表紙に欧文で『Special Cocktail and Special menu for X’mas 1936』、そして「Salon Haru」と記されておりまして、即ちいまから74年前のクリスマスにサロン・ハルというところで供されたスペシャルなカクテルと同じくスペシャルなお食事の内容が分かるというメニュー小冊子であります。カクテルは「聖誕祭」「いざやあげよ盃乾を!」など5種で各々レシピ入り、料理は七面鳥や和食前菜聖誕祭など4種。価格はカクテルがどれも1円、料理も1円から2円。1円を現在の価格に置き換えると少なくとも3,000円以上と高額で、いうまでもなく明らかなクリスマス便乗商売ですな。1936年当時、畏れ多くももったいない現人神を天辺に戴きながら、一方ではクリスマスをちゃっかり商売にしてしまうといったこの節操のなさ、ううむこれぞ日本人の底力。ではないかと、そんなことを思います。
さて、1936年のクリスマスイヴ、日本のどこかにあったサロン・ハルで、めかしこんだ人々が楽しんだに違いないスペシャルなカクテルのレシピをひとつ、2010年の小店からのささやかなクリスマスプレゼントとさせていただきましょうか。
カクテルの名は、題して「クリスマスの甘きまどろみ - Sweet Dream at the X’mas Eve.」
    レモン・シロップをティースプーンに2杯
    卵の黄身を2分の1個
    ライム・フルーツのシロップをグラスに5分の2
    オレンジ・ジュースを同じくグラスに5分の2
よくかきまぜたらカクテルグラスに注いでお出しします。
お試しを (小店あるじ完全な下戸にて味・品質ともに保証はいたしかねます。悪しからず)。 


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個人商店・個人企業が輸入、ブレンド、販売まで自由に行えた当時の煙草のパッケージ類より。輸入葉煙草専用の箱と思われる銘柄は、「名誉」「東洋」「無類」といったネーミングと欧風の意匠で高級感に加えて舶来感も。同じ印刷会社のよるせいか、デザインに一定のフォーマット化も認められる。

■さすがにもう戻ることもなさそうなので告白いたしますと、日月堂店主、この度晴れて禁煙に成功いたしました。無煙煙草→電子煙草→葉巻と経て完全ケムリ絶ちまでの長い道のりについてはまた別の機会に譲るとして、現行の煙草を買う必要がなくなったところで落札したのが古い煙草パッケージ関の係印刷物でありました。いずれも葉煙草 - 輸入品を含む -の量り売り用紙箱・紙袋の製袋前の平たい状態で16点。パッケージからも伺える個人経営の商店が輸入葉煙草のオリジナル・ブレンド商品なども扱っていた様子から、1898年の葉煙草専売法実施以前のものと思われます。この時代ですので当然のことながら、印刷もオフセットではなく特色重ね刷り、多色木版刷や多色石版刷など、印刷物でありながら手工芸品の魅力を持ち合わせています。序でに付言すると、ま、1世紀も経過してますんで煙草の香りなんてのも遠の昔に失われてしまっておりまして、思わず匂いを嗅いでしまった旧喫煙者としては残念な思いをいたしました。匂いくらいは許して欲しい。もうひとつ、これらパッケージのほとんどが富山と石川の商店のもので、しかもそのほとんどに「金沢上近江町延廣堂印刷」と刷り込みがあることから、出どころは印刷会社あたりかとも推察しています。世界史的事件といってもよさそうな昨今の“煙草狩り”に対しては、でき得る限りの抵抗はしたいゾという気持ちだけは変わりません。喫煙の代わりに喫煙関係の印刷資料については少しずつ集めておこうかなんて思うのもこーゆータチの悪い元愛煙家だけでしょうか ……… ま、まっ、またしても売れないものを買ってしまったような気が。
今週、火曜日の洋書会歳末市では結局1点も入札せず、しかしその他の市場から山と渓谷社発行の1936~1950年頃の『アルパイン・カレンダー』未使用6冊板垣鷹穂著『新しき芸術の獲得』他戦前の芸術関係書籍約40冊、ご祝儀・不祝儀関わらず祝儀袋の現物から成る『翁印 高級祝儀袋』見本帖1冊、上の画像にその一部を含む外国イラスト絵葉書約70枚戦前渡航家族の小さな写真帖1冊、などが12月18日(土)に店に入ります。店はキャビネットの上は再度入れ替え、キャビネット中も入れ替がほぼ完了いたしました。また、『佐野繁二郎展』『マルセル・デュシャン 紙の上の仕事』『構成的ポスターの研究』など大判の書籍・図録類はHPへのデータ・アップより先に棚入れを完了いたしました。残り少ない年内の営業日ですが、ご来店のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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