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10/10/30 「原由美子さんの仕事場から」ご案内 / 陸軍航空本部フランス駐在官の残した貼交帖2冊には関屋敏子のプログラムも


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■慌ててセーターを引っ張り出した今週、思えばそれも当然といえば当然で、年内も残すところ2ケ月ばかりとなりました。先ずはその年内、11月20日(土)より12月25日(土)まで、目黒・ジェオグラフィカさんで開催する「原由美子さんの仕事場から」のご案内です。
原由美子さん - ファッションや雑誌の世界に興味を持つ方なら誰でも一度は憧れをもって仰ぎ見たことのあるお名前ではないかと思います。1969年、平凡出版(現マガジンハウス)『an an』創刊準備室 ( = 堀内誠一がADで、渋澤龍彦が連載をもっていた雑誌!)に参加、1971年からはスタイリストの草分けとして活躍、さらにファッション・ブランドのPR誌のディレクションを手掛けるなど早くから活動の領域を拡げ、以後今日まで、ファッションディレクター、スタイリスト、ファッションジャーナリストとして幅広く活躍を続ける原由美子さんが、これまで40年間にわたって仕事に使ってこられた品々の一部を展示販売することになりました。
商品点数にして600点超。ネックレス、バングル、ブローチ等のアクセサリー、ストールやスカーフ、手袋と帽子、コサージュやレースの付け襟など、ファッション小物を中心に、ランチョンマットや革製の室内履き、ビアマグやカップ&ソーサーなどの生活雑貨、籐製のトランクやラグ、サファリ帽などディスプレイ向きと思われるものまで。原さんがスタイリストとして仕事を始められた頃-プレスを通じて貸し出しを行う仕組みが日本でも根づく以前-撮影用の小物にと自身で買い整えられていたものから、原さんが愛用されていたものまで、全て原由美子さんの旧蔵品、もちろん全点現品限りとなります。
1970年代の『an an』『クロワッサン』、’80年代の『マリ・クレール』『エル・ジャポン』、’90年代の『フィガロジャポン』『BRUTUS』『ハイファッション』など、様々な雑誌のグラビアを彩り支えてきた正真正銘“原由美子 select”による、期間限定のリアル・ショップの登場です。みなさまどうか是非お出掛け下さい!
原由美子さんの仕事場から」  
会場/ジェオグラフィカ 〒153-0065目黒区中町1-25-20 ジェオグラフィカビル 03-5773-1145 http://www.geographica.jp/
会期/2010年11月20日(土)~ 12月25日(土) 11:00~20:00 会期中無休


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スクラップ2冊。左から、照国丸『御乗船記念芳名録』、鉄道定期券、石版刷のイラストが表紙にあしらわれたレストランのメニュー、右端・わずかに見えているのが日仏協会で開かれた関屋敏子コンサートのプログラム

今週の新着品は、ストレートにタイトルを記すと『SCRAP BOOK』の2冊。またしてもこれだけでは何だか分からない代物ですが、昭和6(1931)年末の日本郵船照国号でフランスに渡った飯沼知茂という人の残した渡航・滞仏関係の広範な紙モノを貼りまくった貼交帖。冒頭に貼られた挨拶状及び礼状から、この飯沼さんという方、昭和7(1932)年から9(1934)年までの2年間、陸軍航空本部フランス駐在官として駐在した人だと知れます。照国丸での渡航からオリエント急行→シベリア鉄道→満鉄経由で帰国するまでの2年で2冊は少ないようですが、当時の軍人さんらしい、のかどうかはさて措き、律儀にもできるだけ私的な楽しみの痕跡に限ってまとめようと考えたのか、ギャルリ・ラファイエットの領収証、ぼたん屋やクーポールなど外食の領収証とメニュー、カジノ・ド・パリ、フォリー・ベルジェールなどレビュー小屋の入場券、映画のプログラム、オペラ・ガルニエなどでのクラシック・コンサートのチケット、たまぁーにイタリアでの航空機見本市の入場券、メトロやパリ郊外線、そしてワゴン・リの切符などが、分野×時系列で整理した上で貼られており、少なくともこの段階で一定の取捨選択がなされたものと思われます。そのほとんどがパリ、そしてフランス国内の紙モノだというのも渡航関係の貼込帖としてはちょっと変わっているかも知れません。飯沼さんご本人についてはケンサクしても一切情報はなし。ただいま午前2時をまわって残念ながら調べに辿りつきませんでしたが、照国丸の乗船者名簿に諸井三郎一家4名の名前があるなど、この2冊のなかに出てくる名前には、個々にあたって見る価値はありそうです。しかし何といっても、この中に残された夥しい紙モノの中で、最も希少と思われるのは「1933年6月29日」の日付の入った関屋敏子コンサートのプログラムではないかと思います。日仏協会のマーク入り・耳付の紙にエンジ色1色で、Toshiko Sekiya の名前と6曲の内3曲の関屋の歌った歌のタイトルとがしっかりと印刷して残されていました。
11月30日(土)は台風接近で店の営業にも影響が及ぶ惧れがあります。ご面倒かとは存じますが、ご来店の際にはお電話でご確認いただいた方がよろしいかも知れません。みなさまもどうかお気を付けになって下さい。
今週も『アイシーオール』のご紹介に辿りつけず、いやそんなことより来週こそ11月24日締切の目録作成にとりかからねば、突然舞い込んだあの打診はどうするか、いやご清算も急がねば …  などなど、積み残した仕事・判断しないといけない課題のまだまだ山積していることに愕然とするばかりで10月も終わっていきそうです。やれやれ。

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