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10/03/13 バレエ・リュス連載第10回アップ ! マンネリ打破を目指したい『蛇の目の蝶 高井富子舞踏公演』記念出版・オブジェ本と草月コンテンポラリー・シリーズのポスター2点


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1986年2月、草月ホールで開催された『蛇の目の蝶 高井富子舞踏公演』のオブジェ本。画像左上が表紙を閉じた状態で、表紙を開くと画像右のオブジェ等が現れる。公演の「協力」としてクレジットされている土井典が関わったものか。協賛に名前を連ねた土方巽は当公演の約2週間前に亡くなっている。画像の表紙の右隣の公演チラシ、グリーンのチケット半券が付いている。

■2月28日の第9回アップからわずかに2週間、沼辺信一氏「バレエ・リュスと日本人たち」の第10回をひと足早く3月12日にアップいたしました! 「ベルリンの青春」の8回目にあたる今回は、イサドラ(イザドラ)・ダンカンのベルリン公演をめぐって小山内薫と山田耕作に焦点をあてた内容で、貴重な機会をひとつとして逃すまいとした小山内の焦燥、バレエ・リュス、アンナ・パブロヴァ、さらにダンカンを観賞した山田の感想などがとても印象的です。当稿をアップしたのが3月12日なら、ベルリンで日本人4人組がイサドラ・ダンカンの公演を見たのも97年前のこの日。執筆者のご奮闘が、心躍る機縁まで呼び寄せたに違いありません。昨年の5月にスタートしたご連載も10回を数え、埋もれていた事実を確認し明らかにしながら、ますます勢いに乗るご連載 - 何しろ今月はもう一回分をアップの予定、“ベルリンの巻”も大詰めです - みなさま今回も是非お読み逃しなくこちらまで! 
毎週最低1回の新着品のご案内を始めてから、かれこれ4年くらいにはなるでしょうか。少なく見積もって年40回×4年=160回。何なんだかなァ。最近どうも、自分の書いていることがこれまでやってきたことの焼き直しばかりじゃあないか、もう少し工夫はできないもんですかねえと思っていたのもムベナルカナ、160回も問題意識なく続けてきたこと自体が問題で、しかしさらなる問題は突破口が見えないことで。どうにかこのマンネリから脱却すべしと頭を抱えながら、今週は「事実だけを述べてみる」というのをやってみようかと取り出したる最初は自宅に放置していたばかりに今週の新着品になってしまったけれど - 相当に牽強付会ではあります。が - ご連載10回目にあたり20世紀舞踊芸術つながりという意味ではまぁなくもないかと思うことにした『蛇の目の蝶  高井富子舞踏公演』記念出版・オブジェ本。と、早速ここから新機軸でまいりましょう。舞踊公演は「加藤郁乎による“形而情學”其ノ二 蛇の目の蝶」と題され、1986年2月、草月ホールで開催された。当品は書籍様函型オブジェ本といった形態で、ブルー&グリーンの光沢繊維貼函の外形サイズが34×25.5×3.8cm、紐結びで閉じられる。表紙を開くと表2部分に公演概要を記載、表3部分には漆黒の木枠が据えられ、その内上二分の一スペースは蝋様の樹脂、真鍮の柱とコンパクトからなるオブジェとなっており、コンパクトは開閉式・内側に高井の写真を貼り込む。


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杉浦康平デザイン、シルクスクリーン印刷による草月コンテンポラリー・シリーズのポスター。左は1961年の『シリーズ10 一柳慧 作品発表会』、右は1960年の『作曲家集団第5回例会 諸井誠』公演時のもの。

さらに、下二分の一スペースには左右に柱を配してギリシャ彫刻風のイラストをあしらい、真鍮の大小ピンを打ち付け、中央のくぼみに土方巽、加藤郁乎、高井富子のテキストを印刷した未綴じ・マーブル紙帯束の19葉を収める。他に半透明紙に400字詰め原稿用紙・手書き原稿を複写した「一筆献上 加藤郁乎」を同梱。また、公演の協賛として大野一雄、萩原葉子、当公演の約2週間前に亡くなった土方巽、協力としてアスベスト館、踏天寮、土井典、幕は中西夏之、“石の衣裳”に清水晃がクレジットされており、当品の意匠については土井典が関わったものではないかと思われる。尚、公演のA4片面刷のチラシ、チケット半券が各1点が添えられている - おおっ。この無駄のなさ。引き締まりますねぇ。この調子でいけるかも。
■その調子でこちらは9時間ほど前に落札したばかりのポスター2点、奇しくも今度は“草月つながり”となりました。杉浦康平デザイン・シルクスクリーン印刷のポスター2点は、ともに73×42cmで、『草月コンテンポラリー・シリーズ/作曲家集団第5回例会 諸井誠』1960年『草月コンテンポラリー・シリーズ10  一柳慧 作品発表会』は1961年の公演時のもの。ポスターによれば、「諸井誠」公演では北園克衛の詩による「青い円筒」、秋山邦晴作・構成の「秘宝19」、安部公房台本による「赤い繭」の3作を上演。装置・美術は真鍋博、照明は今井直次、演奏は東京混声合唱団室内オーケストラで、指揮は若杉弘。ポスターにはこれらクレジットの他、スポンサーと見られる「家庭園芸に信越化学のソイラック」の刷込が見られる。「一柳慧」はミュージック・コンクレートIBM等4作を上演。演奏は多野忠麿(笙)、青木静夫(尺八)に武満徹、高橋悠治、水野修孝、小杉武久及び一柳。ポスターの図案は図形楽譜から採用したものか。この時の一柳の公演は、日本初のライブによるエレクトロニックミュージックの演奏会、およびハプニングを含んだプログラムとして位置づけられるという - ううむ。なかなかよいのでは。来週もこれくらいスペックの書き込みを要するものを落札すればいいだけ …… って、そう上手くいくものなのでしょうか。あっ。ポスターは額装してからの入荷になる可能性があります。ご興味のある形はご一報下さい。今週はこの他、まだ何が出てくるかよく分からないけれど面白そうな某著名美術評論家旧蔵・現代美術関係の個展パンフレット・図録等薄冊70~80点を一括で、某書誌学者旧蔵の洋書は2口分・約80冊(今年はどうした風の吹きまわしか、この内半数がベデガーとブルーガイド。但し。残念ながら。珍しいところはございません…)、戦後プロダクト・デザイン関係雑誌等10冊などが明日店に、金曜入札・土曜改札の五反田の市場からは、何か落札できれば、ですが、こちらは来週中に店に入ります。それにしても問題はマンネリ打破。他にどんな手があるものやら沈思黙考のうちにも夜は更けゆき ……… ZZZ。

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