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10/02/27 バレエ・リュス連載第9回アップ ! 『SHAPED POETRY』は活版印刷・組版好きの方必見 ! お馴染みアール・デコ博からは、絵葉書18枚が入荷。


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『SHAPED POETRY』は1984年、THE ARION PRESSより限定300部発行。右端の函に、エッセイとノートからなる冊子と、活版印刷された30葉のリーフを収める。

■お待たせいたしました ! 沼辺信一氏によるご連載「バレエ・リュスと日本人たち」第9回を2月28日(日)にアップいたしました。「ベルリンの青春」の7回目は、山田耕作、斎藤佳三、伊藤道郎にさらに小山内薫が合流、彼らが体験したベルリンでの見聞と濃やかな交流とが、丹念な資料の渉猟と精緻な突き合わせによって浮かび上がってきます。みなさま是非、お読み逃しなく !
歯車が噛み合う - 浅田真央とキム・ヨナという奇しくも同い年の、宿命のライバルによる戦いを見て、これほどの逸材が揃った世界の女子フィギュアは確実に黄金期のさらなる前進へとギア・チェンジしたに違いあるまいと思う一方、かたや黄昏の時代に入ったらしいという予感のなかで、これまで堅実に屋台骨を支えてくれていたはずの筆頭企業が吊るし上げられているのを見ると、これって黄昏どころか没落へのギア・チェンジはなかろうかと思い、かくして前進したり逆回りし始めたりする “歯車の噛み合う瞬間の図” 、というのが頭の中にずっと消えなかった今週。肝心のワタクシの足元 = 仕事の方はといえば ぼぉぉぉぅとしているばかりで足踏み状態のまま、まっまっまずいです。来週こそは自ら歯車となって“前へ”と進まねば。明日には戦前の雑本だけで13本分(おそらく160冊前後はあろうかと)、使用済み海外絵葉書が小さな箱ひとつ分、手彩色のファッション・プレートは87点の一挙入荷、海外プライヴェート・プレス発行の版画入り限定本8冊( いずれ画像で…) などなど、が、新入荷となるのだし…。
といったわけで量だけは溜まっていく新着品のなかから、どれにしようか悩んだ結果の1点目は、1984年発行、サンフランシスコのプライヴェート・プレスTHE  ARION  PRESSによる『SHAPED  POETRY』限定300部、紀元前のギリシャから印刷揺籃期を経て、ダダやシュールレアリスムへと至り、最も新しいところでは1981年の作品まで、視覚的にも優れた効果を持つ詩文30篇を選定して各1枚・計30枚を活版印刷。この30枚の未綴じのリーフと、深い黒と組版の美しいこちらも活版印刷による冊子1冊布装の函に収めたもの。冊子はエッセイ「SHAPED POETRY」と30篇に関するセレクション・ノートとプリンターズ・ノートを所収。リーフの方はとリストを見れば、親しみやすいところでルイス・キャロル、マラルメ、アヴァンギャルドからはマリネッティ、ブルトン、マン・レイなどの名前が並んでおり、


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1925年のパリ万博=アール・デコ博の絵葉書18枚から。全てリアル・フォトタイプ。右上が日本館で本格的木造入母屋づくりの建物は会場内でも異色。

もちろん、かっこうよろしきものながら、紀元前300年の「SIMIAS : EGG」や1537年の「ACROSTIC」に見られる遊びにもすでに、それらと肩を並べて遜色ない現代的なスタイルが与えられているあたり、タイポグラフィのもつ奥深さのひとつの表れではないかと思います。この30点、アルシュ紙や薄紙などそれぞれ紙質も異なり、刷り色も異なり、なかには折型まで起こしたものありと目にも手にも楽しい … といったことまでざっくり削ぎ落としてデジタル化が本格化しそうな今春、頭の中に浮かんだ歯車の噛み合う図は、さて一体どちらに向かって回り始めるのでしょう。
2点目は、新着情報ではもはや説明すべきコトバも尽きた感のある1925年のパリ万博 = ご存知アール・デコ博の、今回は絵葉書の入荷です。未使用18枚( 内、夜景が13点)。なかに1枚、日昼の日本館を写したものがあり、こうしてつくづく眺めてみると改めて感じ入る点がふたつ。入母屋づくりの威風堂々たる母屋、樹木の生い茂る庭には蔵を建て、周囲に板塀をめぐらせた正調・本格日本建築を、よくぞまあパリで建ててしまったものだというのがひとつ。それまでの世界各国の万博で披露された日本館と比べても、この時の建物はとても端正に、まとまりがよく感じられ、建てたのは誰? 日本から何人くらいが従事したの? 資材の調達は? 現地での苦労は? と並々ならぬ苦難を乗り越えてよくぞまあ。よくぞまあここまで。なんですよ。なんですが。この時、コルビュジエは「エスプリ・ヌーヴォー館」を発表、ソビエト館はメーリニコフで。世界は大転換していたという。残念。しかし、だからこそ、それから12年後のパリ万博で、たったの12年で、坂倉準三の手になる日本館がよくぞまあ世界標準 ( どころか世界の尖端!) にたったものだわなぁ、というのがふたつめの感慨であり、この間のいつ、何がきっかけとなって、日本をどしどし先に進めるべく歯車が噛み合ったのかと、その辺りは依然としてよく分かりませんが、翻ってただいま現在、上海万博まで残すところあと2ヶ月ばかり。海ひとつ隔てた向こうで。歯車が。カチッと…。

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