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09/12/12 店の営業日程も年内残り少なく…今週の新着品は戦後篇。「バレエ・リュスと日本人たち」もアップ !


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年内5日の営業日しか残されていない店に、山下陽子さんのオブジェ作品6点が届きました。アリスをモチーフとした繊細精緻なオブジェ世界、店頭で是非ご覧下さい。

■お待たせいたしました。今回で第7回を数える沼辺信一氏のご連載「バレエ・リュスと日本人たち」の「ベルリンの青春 5」を先ほどアップいたしました。今回は山田耕作とベルリンで合流した日本人(誰か?、は読んでのお楽しみ)や、アンナ・パブロワへの視点を加えて、バレエ・リュスを震源とした舞踊芸術界を俯瞰しつつ、ベルリンでの若き日本人芸術家たちの姿をより重層的に描き出す、その“序章”といった趣き。視点の広がりの先に何が見えてくるのか、年内にあと1回分のアップを予定しているご連載を、みなさまも是非お楽しみ下さい!
先ずはお知らせです。12月26日(土)スタートの「第26回 銀座 古書の市」のため、店の営業は年内残すところ12日(土)、15日(火)、17日(木)、19日(土)、22日(火)、24日(木)の5日間となりました。23日(水)は目録ご注文品のお引き渡しのお客様のみ対応させていただきます。目録掲載品へのご注文は22日(火)正午締切、重複分については締切終了後直ちに抽選を行い、小店のみご注文のお客様でご発送を希望された方には同日~23日(水)にかけて発送作業を行います。ご注文につきましてはどうぞくれぐれも締め切りにご注意下さい。店は24日(木)が年内最後の通常営業日となります。25日(金)は松屋銀座搬入・陳列→市場(!)→(会場に戻って夜まで)陳列とこれを一日でやっつけまして、26日(土)~30日(水)は「古書の市」会場・松屋銀座8階大催場に出勤…というワケで年内30日まで、時によって居場所を変えつつ、皆さまのご来店をお待ちいたしております。


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1964年、草月アートセンター編『今日の芸術=1 マース・カニングハム・ダンス・カンパニー』は、カニングハム、ジョン・ケージ、ラウシェンバーグ、デビッド・テュードアによる公演のパンフレットとして発行。画像上左は表紙と裏表紙、上右は中面でデザインは粟津潔。下は当パンフに挟まれていた使用済みのチケット。

■欲しいものが…ややや。今週は久しぶりにいくつか出てまいりました。先ずはその筆頭、1964年、草月アートセンター編発行『今日の芸術=1 マース・カニングハム・ダンス・カンパニー』の公演の際に発行された冊子です。中に、表がグリーン、中面をスミで印刷したチケット(但し使用済み)も挟まっていました。横長・縦開きの変形冊子=公演パンフレットデザインは粟津潔。公演は草月と読売新聞社との主催によるもので、ここにも海藤日出男の影が…というのは私情に過ぎませんが、しかし音楽監督ジョン・ケージコスチュームと照明にロバート・ラウシェンバーグピアニストとしてデヴィッド・テュードアが名前を連ねた公演が1964年に開催されているとい事実だけでスゴイことではありませんか。パンフレットにはカニングハム、ケージによる比較的長文の他、光吉夏弥、武満徹、東野芳明、一柳慧、秋山邦晴が寄稿、巻頭挨拶はアメリカのライシャワーという豪華ラインナップ。ケージの図形譜、ラウシェンバーグの作品、カンパニーの写真など図版も多数収められています。この公演に関わった粟津潔もカニングハムも今年ともに亡くなり、もう一人、ピナ・バウシュも彼岸へと逝き(よりによって「のりピー事件」ですっかり霞んでしまうとは…)、バレエ・リュスがスタートして丁度100年の今年(…全く盛り上がらなかったのも予想外)、バレエ・リュスから続いた総合芸術としての舞踊の命脈はどこに引き継がれていくのか、カニングハムもピナもまた、あくまで“20世紀的”芸術家だったのかも知れません。ちなみに-市場でもらえる落札品の一覧に書いてある品名は…「マース・カニング公 ダンス・カンパニー」。踊る王族とその舞踊団。みたいでもう近代以前といった感じですな。ハム=公。ありがちですが。ちょっと可笑しい。


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昭和の香り「デコラ」のためのPR誌『d2』。上)表紙と裏表紙 中)剣持勇の特集より、「一般市販品に一歩先んじたものを展示する(中略)インタリヤの実験劇場」だというデコラセンター 下)同じく剣持によるホテル・ニュージャパンの酒場と美術出版ビルの写真。写真は村井修、デザインは粟津潔による。



『d2』。表紙に印刷されたこのタイトルの上に「デザイン+デコラ」と幽かに読めるのは1962年、住友ベークライトが新素材「デコラ」のPRのために発行した小冊子の第2号。「デコラ」といってすぐに通じる私はそれでトシが知れるというものですが、ともかくもあら便利ダワということだったのか子供の頃、生活の中にどしどしデコラが進出してきてコタツの天板やら家具に盛んに使われ、しかしそれがすぐにひび割れたり反ったり剥がれたりどうもビンボーくさい。そうした印象しかなかったあのデコラ。けれど当時としては確かに画期的な新素材、PR誌はここまで頑張っていたかと妙に感心してしまいました。偶然ですがこちらもデザインは粟津、桝形と呼ばれるほぼ正方形に近い判型にビジュアルを多用した全93Pの内、当号では「デコラの眼・グッドデザイン」の章19Pを「剣持勇デザイン研究所の近作」に割き、剣持によるテキストと村井修による写真とで構成しています。ウチにあったデコラと剣持のデコラ。何だ別モノだったのか。この他、特集1は川添登による「歩く」と題された考察、特集2は「家具と私」というお題で岡本太郎、大江宏他が寄稿しています。このデコラの時代から遡ること約40年、パリでは「アール・デコ博」が開かれていたわけですが、今週はプレート不揃いの可能性は高いものの、アール・デコ博関係のインテリア作品写真集が5冊佐谷画廊『オマージュ瀧口修造』等画廊図録10冊、『倉俣史朗のイメージスケッチ』『倉俣史朗 1967-1987』他インテリア・デザイン関係12冊、展覧会図録5冊、おそらくは学生グループによる作品集か依然正体不明ながら当時のTOKYOを描き出そうとした意欲をかいたい『東京画報1 視覚的な触覚作業集』などが新着品となります。
■「いい目録です。トリビアルですけれど」。本日市場で、同業のお一人から「古書の市」目録についてこんなお言葉をいただきました。いい目録というのは過分なお言葉、「トリビアル」という一言が実に不安のタネを的確に突いていて、何しろ竹久夢二宛て不在通知付き、だとか、パリで開催された日本作家による美術作品展の目録だとか、この1冊だけ出産国の国立図書館でも欠号なんだとか、何だか複雑骨折の如くひねったものばかりで一体どこでどう役に立つのか私にも分からない。相手も分からず売ろうって……考えてみると元来無理なお話。安眠の日ばかりが遥かに遠いゾ。あっ。肝心なことがあとになった。「ただいま第26回 銀座 古書の市 目録ご注文受付中!!」


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