#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

09/09/05 パレス青山207号での営業は9月12日(土)まで。残る営業日は4日間、赤床式も見納めです。


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1252081881440.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 146
1252081881440.jpg

1960年代後半、草月アートセンターが主催した映画上映会のパンフレット。この時代、早くも表現派が一部で注目されていたことの証拠物件。それにしてもこの当時、まだフリッツ・ラングは生きていたんですねぇ。

■小店隣室で開催中の「Marche*マルシェ*Marche」も、5日(土)、8日(火)、10日(木)、12日(土)の4日間(各日12時~20時)を残すのみとなりました。田名網敬一作のオブジェ2点(現品限り)など今週新たに追加された商品もあり、一度といわずに二度三度、是非お出掛け下さい!
お知らせはもうひとつ。まだ最終的な日程は出ていないものの、10月10日頃の移転先オープンを目標に準備も最終段階に入ります。突然ではありますが、移転準備に専念するため、現在のパレス青山207号室でお客様をお迎えするのは来週9月12日(土)までとさせていただくことといたしました。現在地での営業は、9月5日(土)、8日(火)、10日(木)、12日(土)・各日12時~20時の4日間をもって幕を閉じます。当HPでの新着品のご紹介も、移転先オープンまでの間、お休みさせていただく予定です(但し、沼辺信一氏によるご連載第5回は、9月末にアップを予定いたしております)。大岡山からこの地に移ってきたのが2002年の5月。以来、7年と3ケ月の間、予想もしていなかったさまざまなお客様にお運びいただくことができました。これまで何とか古本屋を続けてこられたのも、機縁を得、ご教示を賜り、或いは行く末を案じ、それでも小店をご信頼下さり、お買い上げいただきました、一人一人のお客様に支えられてのことに他なりません。甚だ略儀ではございますが、この場を借りて心より感謝申し上げる次第です。みなさま、本当に有難うございました。
移転先は現在と同じパレス青山のなか、現在と同じく2階、で、階段及びエレベーターのある側におよそ20歩程歩くと着いてしまうという驚異の至近距離「パレス青山205号室」です。移転先では、こちらも10月7日にオープンが予定されている根津美術館の眺望も見どころのひとつ。もちろん、店の造作にも工夫を凝らしてみなさまをお迎えする所存です。また、肝心の商品についても、何かまとまったものをご覧いただければと、オープニング企画の準備に入ったところです。どうやらみなさん一番関心をお持ちの床の色が何色になるのか(ってまぁ分かりますがしかし一体どういう店だったんだか)と併せ、僭越ながら開店までのお楽しみとさせていただきます。
古書の世界でも実店舗よりデジタル空間の方が余程効率のよい営業形態となりつつある時代に、わざわざコストを割いて店を維持し続けることに一体どういう意味があるのか。店を意味あるものにするために、一体何を、どのようになすべきなのか。書籍と紙モノの移動で生じる混沌以上に、いまは私自身のアタマのなかが混沌を極めておりますが、ここまで来たら腹を括って、また新しい「店の可能性」を探っていかねばなりません。どうか旧倍のご指導・ご鞭撻を賜りますよう、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
 

■現在地では最後の新着品ご紹介は、1967~1970年にかけて草月アートセンターが主催した映画上映会のパンフレット。A4判の3点は『ドイツ表現派映画回顧上映』の連続シリーズより、『第一期-フリッツ・ラング特集』、ラングの「月世界の女」やムルナウの「ノスフェラテュ」等が上映された『第三期』、「プラーグの大学生」や「巨人ゴーレム」等が組み入れられた『第4期・5期』で、デザイン・レイアウトは榎本了壱によるもの。今年日本でも大規模な展覧会が開催された表現派ですが、『第3期』にある田之倉稔の一文によれば、この当時、欧州で表現派を再評価する機運が高まり、1967年のヴェネチア映画祭でも表現派をテーマにシンポジウムが開かれ、このシンポの議長を務めたのがフリッツ・ラングだったとあります。自分が小学生の頃にはまだラングは生きていたのかと少々タジロギました。最近読んだもののなかに一部ヨーロッパの国では、ベルリンの壁が崩壊し冷戦時代が終結した1989年以降を「現代」に区分しているという記述が確かあって、「1961年生まれなんてのはもうすでに“近代のヒト”というべきなのであるかもなぁ」と思ったのをダメ押しされた気分であります。話は戻って残る正方形の『UNDERGROUND CINEMA-日本・アメリカ』は、この2ケ国の“代表作が並べて紹介”された初めての“画期的な試み”だといい、音楽に小杉武久、オノ・ヨーコも参加している飯村隆彦監督作品「リリパット王国舞踏会」や徹頭徹尾ピンボフィルムらしいスタン・ブラッケージ監督作品「アメリカの詩」、当プログラムの編成に関わった金坂健二の「アメリカ、アメリカ、アメリカ」などが上映されています。プログラムにはこれら上映作品の短い解説の他、ジョナス・メカスによる「アンダーグラウンド・シネマ第1宣言」やロバート・ブラウン、東野芳明の論考が採られています。画像にはとりませんでしたが、朝日ジャーナル後援、辰巳四郎、高橋治、上条喬久、鬼沢邦による『派兵展』のタブロイド判宣伝印刷物もあり、しかし一体何が行われたものかはさっぱり分からず、これまたもはや“近代の遺物”といえるのかも知れません。新着品はこの他にも柿渋紙に規則正しく細かい図案を切り抜いたの江戸小紋用型紙や……ややや、この続きは移転先新店舗でお目にかけます。
次回のHP更新は今月末、沼辺信一氏による「バレエ・リュスと日本人たち」ご連載第5回をアップの予定です。その後、10月上旬頃には移転先のオープン日程について当HPでご案内申し上げます。といったわけでしばしお休みの間、みなさまどうかお健やかにお過ごしください。それではまた、店で、ネットで、お目にかかります!

inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent