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09/08/08 盛夏に贈るランジェリー専門誌 せめて8月は、レキシについても真面目に考えてみたいのだけれど


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ランジェリーというカテゴリーに絞った珍しいカタログ誌『LINGERIE DE PARIS』。当時の下着は現在の立派な外出着、若い女性にとってはファッションのヒントにもなりそう。カラーページは石版刷に近い風合い。

■ああ~っつい8月に入ったところで、来週神田の市場は一週間の夏休みに。小店も8月14日(金)から17日(月)は連休とさせていただきますが、来週8月11日(火)、13日(木)は12時~20時で通常営業いたします。また、お盆明け8月18日(火)からは、いつもの営業に戻ります。暑さ厳しき折ではありますが、ご来店いただければ幸いです。市場はお休みですが、この機に新着品ご紹介を少しでも消化すべく、来週もHPは更新の予定、で、来週はちょっとコンテンポラリーな品筋となる予定。お休みの合間に覗いてみてやって下さい。店ともども何卒よろしくお願い申し上げます。
今週の新着品、最初は1920年代にフランスで出版されたファッション関係誌12冊一括での落札品から『LINGERIE  DE  PARIS』(但し当品は無刊期)。デザインから見てアール・デコ華やかなりし頃のもの、タイトルの示す通りランジェリーというカテゴリーに絞り込んだカタログ雑誌で、当品が180号というのですから一体何年に創刊されたものか、それにしても「パリのランジェリー」って-“パリ=最新モード”の言い換えであることに間違いはないのですがそれにしても-パリがつけば何でもいいのか!と思わず突っ込みたくなります。ちなみに、ランジェリーの専門誌、カタログというのは小店初めての入荷です。珍しい。はず。さてこのカタログ、およそB4ほどもある大判の22P、内6Pがカラーで、表紙・裏表紙含めカラーページは全て平版の多色刷りという手の込んだもの。ランジェリーといっても意味は広く、部屋着用のブラウス、ワンピースにはとくにバックスタイルのデザイン画なども添えられ、それぞれ紙幅も割かれています。で、画像右端が「夜のシュミーズ」ですが、これは21世紀現在、十分贅沢な外着。画像真中の当時の下着姿は、いまや日昼の街中あちこちで目にできるようになったニッポンの夏、であります。らんじゅりー・ど……真夏の渋谷あたりの別名にも使えそうです。


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祖父江由良=二代目中村芝鶴が残した朝鮮半島訪問記念アルバム。李王家東京邸から発された書状、祖父江撮影による半島各地・人々を写した写真、絵葉書、使用済み切手やホテルのレシート、マッチラベルなどがアルバムの中に残されている。

昭和16年7月に京城の朝鮮ホテルに宿泊した夫妻が、植民地時代の半島での見聞をアルバムにして残していました。夫の名前は祖父江由良、またの名を二代目中村芝鶴。若き日には美しい女形として熱烈なファンをもち、戦後は翻案劇の自主公演などにも意欲的に取り組んだという歌舞伎役者の元には、麹町区紀尾井町一番地、というのはそのまま現在の赤坂プリンスホテル旧館が使われていた「李王家東京邸」、その 李王職事務官・林健太郎発する立派な墨書書状がアルバムともども残されていて、半島、李王家、そして当時復興を期されていたらしい「朝鮮楽」との浅からぬ関係を思わせるのですが、芝鶴-半島との直接的なつながりについては残念ながら詳らかにしません。二代目市川左團次はじめ、歌舞伎役者による戦前の文化親善・交流には、見落とせない側面があったに違いないのですが。アルバムには、風俗関係を中心とした未使用の絵葉書コレクション(いずれも糊は使われず)の他、画像にとったホテルの領収証、「朝鮮楽大要」等小冊子、旅の途上で手にしたマッチラベル、半島とのやりとりで集めたものと思われる外地からの使用済み切手、そして祖父江由良自身によって撮影されたと思われる写真が多数、貼り込まれています。名所旧跡に混じり、道行く人の後姿、道端での物売りや物乞いの親子の姿などか残る写真には、祖父江由良という人のもつ温かな心情が感じられます。時は8月。日本とその植民地との間で占領と解放とが反転した時から64年という歳月が流れてみると、戦争に関するドキュメンタリー番組のほとんどまでもがテレビの深夜帯に押しやられ、タレントのクスリ騒動ばかりが耳目を集めているのでした。今週はこの他、戦前各種洋雑誌フランス挿画本少々ファッション・プレート15点、杉浦康平デザインによる東京画廊カタログ・封筒付き完品6冊デキスタイル・デザイン画79点一括など一部「MODE展」より出戻り分含め店に入ります。
「で、店はいつ?どうするの ?」と市場に行く度にご同業の皆様に尋ねられる小店移転問題、古本屋という業態ではすでに店ほど非効率的な形態はなくなってしまったいま、しかもこの経済状況下で店を続けることには依然幾ばくかの疑問と、大いなる不安を抱えている、というのが正直なところです。けれど、店を続けている限り、売るにも買うにも誤魔化しはききません。売れていようが売れなかろうが、毎週何かしら仕入れなければならない、という動機も、買ったものから手柄を見つけ提示の仕方を考えて、商品に変える努力を続けなければならない、と思う所以も、すべて「店」にあります。今夏の営業は、かつてない厳しさのなかにあります。店の移転は、乏しい資金でいかに知恵を絞れるかにかかっています。捨てる神あれば救う神あり。いま、若き建築士ご夫妻が移転先のプランに真剣に取り組んで下さっています。お二人の大胆かつ斬新な発想により、おおよその青写真が見えてきたところです。移転に向けての進捗状況については、これから追々短信でお知らせできればと思っております。

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