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09/05/02 GW途上の新着品 … 極めて日本的な絵ハガキ98枚と極めてユニアヴァーサルなイギリスの印刷・広告年鑑。


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鉄道院・鉄道省発行、「写真+イラスト+カラー印刷+エンボス加工」と凝りに凝った絵ハガキから。徹底的に日本的なモチーフを用いながら、どこか洋風な不思議な味わい。

■すでにゴールデン・ウィークに突入して「古本?なにそれ。」という空気溢れるなか、専ら自分自身の精神衛生上の事由により今週も新着品のご案内を。何しろこれやらないとホントにどなたも訪ねて来て下さらないのではないかと不安なもので。最初は久しぶりの入荷となった絵ハガキ98枚。絵ハガキに押された記念スタンプや「第9回関西府県連合共進会」などの記載から、多くは明治40年前後の発行、全て「写真+イラスト+カラー印刷+エンボス加工」という手の込んだものばかりです。2002年のことだったと思いますが、パルコ・ロゴスギャラリーでやらせていただいた絵ハガキの展示即売会で、場所柄か結構多くご来場下さった外国人のみなさんが、一様に、いかにも興味深げに買っていたのがこのタイプでした。エンボス加工や写真とイラストのコラージュ処理などは海外の絵ハガキでもよく見かけますが、このテは日本特有の様式なのか、よくよく考えてみると確かにこんなに“過剰”に作り込まれたものはあまり見かけないように思います。一見洋風図案のアレンジのようにも見えるのですが、実は青海波、千鳥、鳳凰、松葉に竹、桜に菊、富士山は当然としても米俵や農具なんていうのまで、徹底的にJAPAN MADEの意匠- 琳派、とまではいわないものの、金銀の使い方もジャポニスムっぽい -であることが、外国人にウケた理由だったようです。いまこうしてつくづく眺めてみると、日本独自の図案をアール・ヌーヴォー調にうまく落とし込んだ上、強い色を何色も使いながら悪趣味ギリギリのところで調和させた力技には、改めて驚きを覚えます。なかでも画像にとった鉄道院と鉄道省発行の絵ハガキには見るべきものが多く、“花形産業には必ず優れた意匠の紙モノあり”の法則を、ここでもまた、確認することができます。ファイルまるまる一冊のコレクションとあって、いささか惜しい気もしますが、店頭バラ売りの予定です。


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ストゥーディオ社発行の印刷・広告年鑑『POSTERS AND PUBLICITY 1929 - FINE PRINTING AND DESIGN』には、日本の竹久夢二の作品も。現物綴じ込み多数あります。画像上でクリックして、より鮮明な画像でご覧ください。

■『POSTERS AND PUBLICITY 1929 - FINE PRINTING AND DESIGN』は、イギリス・ステューディオ社が発行していた月刊誌『COMMERCIAL ART』の別冊、タイトルでも示す通り印刷と広告の年鑑です。石版刷広告見本や化粧品用包装紙などすでにお馴染みの“現物綴じ込み多数”は、やはり魅力的。当号の特徴は巻頭22Pを使って特集が組まれた写真広告でしょうか、多くがフォト・モンタージュの手法と二色刷りの印刷で構成された広告には、すでに戦時下プロパガンダへの援用を十分予感させるものが多く見られます。画像中央上段の「TIMKEN AXLES」の広告は異色。「スタイルだけで見てませんか?」というメッセージを通して機能を訴求するために、図版も自動車を裏側から見せる(どうやって撮影したんだろう?)という発想は、広告表現も消費者も現代とほぼ同様のレベルに達していたことを思わせます。とはいえ、イラストを使った広告がまだまだ主流だった当時、カッサンドルやベニトなどお馴染みの名前が並ぶことになるわけですが、画像右のように独特の作風を持ちながら、これまで知る機会のなかったイラストレーターの作品も多く、また、サクス・フィフス・アヴェニューはじめ広く世界の有名企業の広告がとられていることなど、資料性の高い内容となっています。日本からは1点、松坂屋のリーフレットのデザインが採られて、Designer名の「Koho.」は「広報」、そして「Takehisa Yumeji」さすがです、竹久夢二。GWだというのに相変わらずの市場行き、しかしさすがに出品数は少なく、『建築世界』12冊フランス戦前の風俗雑誌30冊など明日の新入荷でもって一区切り、店は5/3(日)より5/6(水)までお休みをいただきます。豚インフルを警戒しつつ、みなさまどうかよきご休暇をお送り下さい。一週間後にはまたいつもの市場からいつもの新着品のご案内、アアマタ「ア」ノ文字ノ幅・半分位デ過ギル一週間ダ。お休み明けにはまたよろしくお願いいたします !

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