#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

08/12/13 『クリストフル』1912年・1920年発行の商品カタログ


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1231219435901.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 146
1231219435901.jpg

『クリストフル』1912年・1920年発行の商品カタログ。家庭用品用とホテルやレストラン、カフェ等業務用有り。

■先週もお知らせいたしましたが、市場の関係で来週の店の営業は18日(木)の20日(土)の二日、各日12時~20時となります。16日(火)は休業となりますのでどうかご注意下さい。20日以降、年内の営業は23日(火)、25日(木)、27日(土)を残すのみとなります。何かと気忙しい時節ではありますが、一服ついでにお立ち寄りいただければ幸いです。 少なくとも今年の表参道では、例年の、心浮き立つような12月らしい気配がほとんど感じられず、ううむ。これは剣呑な。といったところでとり出しますは世界屈指の銀食器メーカー『クリストフル』の1912年と1920年に発行された商品カタログ(各1冊の計2冊) 。発行年度とは別に、夫々巻頭に「増補1921年」と明記された紙が一枚綴じ込まれ、そこには日本語旧字縦書きで換金レートが書き込まれ、さらにその次のページ(本来の扉)にはクリストフル社輸出部門の印とともにシリアルナンバーが手書きで記され、“上記ナンバーによっていつでもリファレンス可能”という文言が認められます。つまりこのカタログ、1921年にかのクリストフル社が顧客として認めたしかるべき筋の日本人の手に渡っていたもの、ということなります。居たんですね、日本にもお大尽。再びカタログに戻り、2冊の内1冊はカトラリーからティーセット、燭台、花器など家庭用品を集めた91P、もう1冊はホテル、レストラン、カフェなど業務用品のカタログで、フレンチではお馴染み大皿用の蓋、エスプレッソメーカーや卓上ソルト&ペッパーセットまで揃う40P。両冊とも、巻頭に同社工場からわらわらと出てくる職人さんたちの写真が添えられているのは「ブランドの本質はモノ作りを支える人々にあり」という姿勢の表明のようにも見えます。このカタログが日本に入って来てから約90年、高度成長期を経ていくつもの世界的メーカーを擁しながら、しかしさて、日本にブランドと呼ぶに相応しい“ブランド”は何処に?-馬鹿げたクリスマス商戦に現を抜かしていた四半世紀前、それでも当時は「企業の基本的かつ最も重要な社会的貢献は安定した雇用にあり」とされていたのを、遥かに遠い物語のように思い出しました(私ももはや歴史の証人…)。


Warning: getimagesize(http://nichigetu-do.deci.jp/img/info_thumb/1231219414227.jpg) [function.getimagesize]: failed to open stream: HTTP request failed! HTTP/1.1 404 Not Found in /home/users/2/deci.jp-nichigetu-do/web/navi/info/detail.php on line 166
1231219414227.jpg

清水正巳著、大正12年誠文堂刊『実例三百 続チラシの拵らへ方』。応用しやすい図案300図を収める。

この時期、実はクリスマスよりずぅーと悩ましいのが小店の場合は年賀状なのですが、今年はこの1冊でもう安心。というのがお次の新着。清水正巳著、大正12年誠文堂刊『実例三百 続チラシの拵らへ方』。画像には入れておりませんが、本体表紙と同デザインの函付、初版です。タイトルにある通り、あくまで「チラシ」に的を絞った図案集で、文章を自由に入れられるよう十分な余白をとり、余白のバランスを含めてデザイン化されているので、実は何にでも応用できるという強みがあります。それが実に300案! 既刊の『チラシの拵らへ方』が好評で、しかも“「あの図案だけでは未だ足りません。何しろ次から次へと広告を出すのですから、そして亦(中略)私の商売に向くといふのは何十枚しかありませんから」”(序文)という思えば我儘な読者の要望により、急遽続刊で300案。見れば海外広告のパクリあり、夢二調あり、かいち風あり、洋書児童書の挿絵らしきものあり、時々誤魔化して国内優秀作品を混ぜたり苦心惨憺しながらも300案ですから立派なものです。とくに人物を活かした図案が多く、“文句は一つ清水式の面白いのを考へて”と序文にあり、ここでいう文句はいまでいうコピーのことなのですが、むしろ吹き出しを付けてセリフを振ってみたくなるという、年末年始向け・使えて遊べるお得な1冊(また馬鹿なことを云ってますよこのヒトは)。今週はこの他、美術系洋書、展覧会図録などが店に入ります。図録と先々週以来積み残しになっている建築関係書などについてはボチボチ「雑書目録」にもアップいたしております。来週は市場だけで3回、その他にも入荷予定あり。年末まで本と紙と銀行残高と各種入り乱れての格闘が続く模様です。

inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent