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08/11/01 Information

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中野区・鈴木邸の屋根裏部屋に眠っていた昭和30年代の包装紙・紙袋・ロウ引き紙などなど。

■乱高下する株式市場も円相場もどこ吹く風、店は来週も火・木・土曜日の各日12時~20時で営業いたします。風まで避けて通る小店。これって元々破綻状態と呼ぶべきではなかろーか。何だそうだったのか! 今週は新着品にかえてご挨拶を申し上げます。10/12・26の二日間、二邸で開催いたしました「Open-House-Market」では予想を超える多数のご来場者の皆様と、関係者の方々のご協力とによって、盛況のうちに無事終了することができました。ここに改めて御礼申し上げます。本当に有難うございました。商業施設でもイベントスペースでもないところに果たしてわざわざ出掛けてきてもらえるのか? から始まって、古本屋・古道具屋が入った後に残された品物で売上はたつのか? に至るまで、不安だらけのスタートでしたが、始まってみるとこんなに楽しい経験はありませんでした。あと幾ばくもない時を経て解体されるのを待つばかりの一軒の家。残された日々のたったの一日、その家を満たした人々のさざめきや笑い声。隅々に注がれたまなざし。各邸で語られることになった記憶の断片と、それに耳を傾ける人たちの姿。選んでいただいた思い思いの品物にさらになお、添えてくださった「有難う」「楽しかった」という言葉。一時をともにした後、再び三々五々散っていく人たちの背中。書き出せばきりがないほどたくさんの忘れ難い光景が刻まれています。これまで続けてきた「解体シリーズ」が時代とともに最後を迎えざるを得ないモノたちに贈る最後の祝福だったのだとすれば、主催する側のあざとい意図といった挟雑物を一切受け付けず(私もまた、あの家々にあっては偶さかの来客の一人に過ぎませんでした)、あるものをあるがままに示しただけの「Open-House-Market」は、その最も理想的な姿だったのかも知れません。それを教えくださったのは、他でもない、あの場にお運びくださった二邸・延べ210人以上に上るご来場者の皆様でした。皆様の間に確かに存在したと思える、温かく穏やかな共感でした。この場では不足に過ぎますが、幾重にも感謝申し上げる次第です。有難うございました。やってみないと分からない頭と、思い立ったら走り出さずにいられない身体を抱えて、今後も一体どこに寄り道したものか本人さえ分かりませんが、機会に恵まれればSeries3の開催もあるやもしれません。日月堂には不甲斐ない私を補って余りあるスタッフ-各邸準備二日であそこまで仕上げてくれた最強チーム。欄間も引き手も照明器具も見事取り外し可能-が控えております。その節にはまた皆様とお目にかかれますよう、これからもよろしくお願い申し上げます。ちなみに上の画像は鈴木邸よりまいりました紙モノ。会場で販売したいわば売れ残りではありますが、今週、店の引き出しに入りました。この半世紀、新聞紙に何重にもくるまれて屋根裏部屋に大切に仕舞われていたものです。 ■今週は、市場の最終台に先週触れた「岡田龍夫関係5冊一冊」というのが確かに出ていて、小店としては目いっぱいで臨むもあくまで常識的な入札額とあってはいわずもがなの撃沈。最後に改札される「岡田龍夫」に気もそぞろ-「もし落ちたら書いちゃった金額払うんだなわたしが」というあり得ない妄想が頭を過るわけです。学習効果のないことったら-最終改札のずぅーぅうっと手前から撃沈に継ぐ撃沈というありがちな失態を犯してしまい、来年予定の目録に使えそうな美術関係資料数点が落札できた程度。「来週金曜日は市場二か所ハシゴなんだから。心を入れかえて頑張るよーに。」「……ガンバリます。はい。」といいながら、実は随時新着アップいたしております「雑書目録」も、ひとつよろしくお願いいたします。

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