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08/10/25 Information

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『関西ライカ倶楽部会報』昭和13~14年発行内8冊が入荷。『第6号』には木村伊兵衛撮影の「実物印画」貼り込みが。

■「Open-House-Market」の参加お申し込みは今週23日に締切らせていただきました。お申し込み下さいました沢山の皆様に心より感謝申し上げます。今週、準備の仕上げに入った鈴木邸からは-建て付けの納戸の金具が「七宝焼き」だったり、40cm四方の素通しガラスを使った鈴木家オリジナル「ハンカチ干し」が出てきたり、布団袋にいっぱいの蚊帳だとか、なぜか一脚だけ「イームズ」の椅子が置かれていたり-さらに新たな商品の発見あり、いまは亡きご当主のラジオ出演時のテープも見つかったり(当日会場で流します)で、ますます楽しみになってまいりました。あとは26日(日)の当日を待つばかり。皆様とお目にかかれるのを楽しみにいたしております! *万一、お申し込みいただきながらご案内状が着いていないという場合には25日(土)午後8時までに小店までご連絡ください。全力で対応いたします。 中野区・鈴木邸を打ち上げた後も、来月第二土曜日までは実はバタバタの日々。とはいえ来週も店は火・木・土曜日の各日12時~20時で営業いたします。何しろたったの週三日(←いつものことですが)。 ■ううむ。新着品。また分からないものばかり…の中で26日の本番を控えておりますので、今日は簡単に済むものを。上の画像は『関西ライカ倶楽部会報』で、今回新入荷となるのは昭和13~14年発行内の8冊。戦前さまざまな芸術分野で起こった新たな潮流や運動のなかで、写真界における新潮流=“新興写真”では周知の通り東京よりもむしろ関西のグループに負うところ少なからずと認められているわけですが、この倶楽部も当時のそうした“関西写真画壇”の一角を占めたものか、少なくとも進取の精神には溢れていて、紹介されている同人の作品には機械美や都市美をモチーフとしたものが多く見られます。また、素人の筆ながら批評や考察への取り組みも旺盛なところなど、“運動への指向”といったものも感じさせられます。新興写真といえば夙に知られるのが雑誌『光画』とその創刊時からの同人・木村伊兵衛ですが、画像右端、『会報 第6号』の表紙を飾っているのが実はその木村による高杉早苗の肖像写真。さらにこの号の巻頭には、同じ写真の「実物印画(巻頭台紙貼付八切)」(=目次の記載のまま) 、つまりは実作が収められていて、関西写真画壇の間にあった交流を示すものでしょうか。隔月刊、全頁アート紙使用、表紙は毎号フルカラー印刷。ダンナ衆のお遊びだとしてもさすがセンバタニマチ、どうやら使い方の方も半端ではなかったようではあります。

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ロンドン「FAULKNER & Co.」のクレジットのある美人絵葉書42枚が入荷。リアルな写真で当時のファッションが細部まで見てとれる。

…今度こそ短めに。洋モノ美人絵葉書、まとめて42枚。全てロンドンの「FAULKNER & Co.」のクレジット入りです。このシリーズ、どれもかなり手の込んだ洋服に身を包んでいて、しかも写真のクオリティが高いので、それが細部まで非常に鮮明に観察できます。いま見るとトンデモないデザインの帽子も多数。おそらくは1910年代頃のものだと思われますが、ファッションやアクセサリー、コサージュ、ヘアスタイルなどを含めた当時の風俗史料として見ることもできそうです。『会報』にせよこの絵葉書にせよ、写真を通じ様々なメディアに刻印され残された歴史というのはたかだかこの100年ほどのこと。メディアがデジタルへと以降し終えた後の世界には一体、何が、どのようなカタチで残されるのか。絵葉書一枚が貴重な資料になる時代も、実はそう遠くないのかも知れません…と来週の市場の出品予告を見るとうわぁ何だコレ「岡田龍夫関係一括(5冊)」って。何より肝心の「市場デ敵ナシ」となる時代だけはいつまで経ってもやってくる気配ひとつない小店。来週はハナから討ち死に覚悟、せめて指紋くらいはこっそり刻印してまいりますか。

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