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08/10/03 Information

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1922年発行、MYNONA著『GEORGE GROSZ(ゲオルゲ・グロッス/ジョージ・グロス)』初版。

■ちょうど一週間前に商品の画像を追加した「Open-House-Market」。10月12日(日)開催のシリーズ1は、ご参加のお申し込み締め切りをぎりぎりで10月9日(木)の夕刻までとさせていただきます。左のアイコンをクリックして詳細ご確認の上、ご興味がありましたらとりあえずお申し込みください。万一、もしも、ですが、例えば雨で「一箱古本市」が順延となってしまって、ならば行ってみようかといっても、こちらから郵送する地図がない限り来られません。備えあれば憂いなし。お申し込みをお待ちいたしております。それにしてもこの日程の詰めの甘さよ。我ながら深く反省。 もちろん店もやってます。来週も店は火・木・土曜日の各日12時~20時での営業です。今月は二度の「Open~」がありますが、店は週三日営業を堅持したいと。できれば。(←すでにあやしい) ■もう少し簡潔にまとめられないものかと思う毎週のこの更新。新着情報は駆足でいってみます。最初の画像は1922年、ドレスデンの版元から発行されたMYNONA著『GEORGE GROSZ(ゲオルゲ・グロッス/ジョージ・グロス)』。ダダイストにして20世紀を代表する世界的諷刺画家・グロッスに関する論考と作品をまとめた一冊で、第一次世界大戦で重傷を負って除隊した1915年以降の諷刺画、油彩、水彩画が集められています。当書発行当時、グロッスは29歳。巻頭に置かれた肖像写真は人を寄せ付けない眼光の鋭さがあり、すでに大家の風貌。周知の通りグロッスは村山知義や松本竣介など、早くから日本の画家にも多大な影響を与えましたが、なかでも筆頭にあげられる柳瀬正夢の展覧会が来週から始まります。詳細はこちら。柳瀬の漫画に焦点をあてたこれまでにない内容、そして図録や展示方法まで、かなり充実したものになる模様。これはちょっと楽しみですよ。

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鳥居昌三主宰・海人舎刊本、『TRAP』(限定各195部)他多数入荷。

そういえば、不思議と指月社の刊本を古本屋では見ませんね。と、お客様と話した数日後。市場で薄い冊子ばかり括られているのを解くと…2001年、指月社発行のポール・ボネ著『書物装飾・私観』がある!ただし表紙に埃シミがあり、思案しながら別の本を見れば、これがいずれも極美の「海人舎」の刊本多数。海人舎は北園克衛に連なる詩人・鳥居昌三が主宰していたプライベート・プレスで、北園の謦咳に接していた人らしくどれも瀟洒で繊細、もちろん限定版で私は初見のものばかりです。鳥居の詩集としては1992年・限定115部発行の『風の記号』と1994年・限定125部発行の『背中の砂漠』との二冊。画像にとった雑誌『TRAP』は13~15号(1991~92年)の三冊で各限定195部、耳付和紙の未綴じリーフで構成されており全葉タイトル色刷りの活版二回刷り。さらに画像右上は、表紙を含めてたった4頁、詩一篇にカット1点(活版及び凸版)を添え奥付を付しただけ。それを綺麗な糸で綴じてこれが限定250部。この冊子を眺めていると、「本」というものを成立させる必要最低限の要素とは何かが分かったような気になってきます。北園とその人脈に手をつけるのは古本屋として最も恥ずかしいことだと思う領空侵犯のひとつで、普段ならまず手を出さないところですが、今回の落手には少し理由がありまして、それについてはまた別の機会に。今週はこの他、展覧会図録・美術関係書約30冊、フランス見聞関係他戦前の古書10冊などが新着……とまたどうしてこう長くなるんでしょう?毎週お付き合い下さっている方に感謝しつつ、ここでもまた深く反省する2008年ももう10月の第一週目です。

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