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08/07/05 Information

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1949年発行『LES COSTUMES DE FANTAISIE』。バレエ、レビューなどの舞台衣装の参考にも。

■雨雲を払って現れた太陽は、いつの間にか夏への準備を整えていたようです。夏の間はさすがに色を塗り替えたくもなる小店ですが、来週も火・木・土曜日の各日12時~20時で営業いたします。ご来店のほど、よろしくお願いいたします。*7/12(土)のみ、開店が1時間ほど遅れるかも知れません。大変恐縮ですが、この日午後早目にお出掛けの際には、お電話で在席をご確認いただければ幸いです。 先週の『妖精の距離』に続いて今週は「明治古典会 七夕古書大入札会」で王道古書群の発するご威光に気圧されるばかりか、札を入れることさえ叶わないたぁっかい壁にあたって砕け、今週の新着品はやっと整理の終わった気軽な「紙モノ」からのご紹介。上の画像は1949年にフランスで発行された『LES COSTUMES DE FANTAISIE』。副題に、バレエ、レビュー、演芸、気晴らし(=日本ではさしずめ宴会芸か?)のために、とあります。A4の解説冊子30Pに全てカラーで印刷された衣装画10シートが付されたセット。衣装画は仮装、花、動物、植民地、各国民族衣装などテーマ別にまとめられ、1シートに12点を収めています。民族衣装のなかには、もちろん我が「日本」国も、キモノ姿の女性が(帯は蝶々結びで)出ています。この口には他にも「簡単に作れる!衣装」といったタイトルのカード集(といってもA4サイズで専用タトウ入り)が5点ほどまとまっていて、こちらはテーマ別の編集・作り方の解説図解ありの堂々たる実用書。考えてみると、日本では「簡単に作れる!春のニット」とかいうのは数多あるけれど、そして宴会芸が出世を左右しかねない時代があったらしいのに、過去から現在まで、衣装に関する実用書というのを見たことがありません。彼の国で、これらは一体何のために幅広く用意されていたのか…?多分、このあたりにも文化の違いが表れているものと思われます。

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1950年代、エアライン各社の航路地図と欧米都市の地図、ガイドブックが一挙に入荷。店内旧在庫と入れ替えて分売いたします。

■画像2点目は1950年代に欧州各国からアメリカ、さらに南米へと世界を一周してきた日本人が持ち帰った紙モノ一式から、エア・フランス、スイス・エア、アメリカン・エアラインの航路地図とシュツットガルトの交通案内、そして畳んでしまうと8cm四方に収まってしまう「ホテル・パリ」オリジナルのパリ市内地図。航空地図を眺めていると文字と色、イラストもしくは図版とで大きな画面を支えるデザインの力には、改めて感心させられるとともに、表現の大部分を写真に頼ることの難しかった時代の方が、むしろ優れたデザインが生まれていたのではないかと思えてきます。この手のものでも1950年代のものがまとまって出てくるのは珍しい上に、この一口にはこの他にもペイネが表紙を描いたフランスのガイドやあのミシュランを完全にパクッたルノーのレストランガイド、カフェ・ドームを始めとするカフェ・レストランのメニュー、これまであまりお目にかかることのなかった南米のドメステック・エアラインの案内各種などなど、かなり面白いものが残されていました。旧在庫分と入れ替えて、いずれも店頭で分売いたします。とまぁ、「妖精」とも「七夕」ともあまりに対照的な今週の新着品は「フン。面白いものは他にいくらだってあるもんね」という負け惜しみと開き直り、いずれにしろ我ながら前途にさらなる不安を感じたりなんかしながら、というのも買えないのはいまだに付き纏う知識・能力・経験に加えて資金力の問題であり、買えたら買えたでこちらも“やれやれ。いまだに”の支払い能力の問題が直ちに浮上するわけで、これほどの無駄はあるまいという無駄な鉄砲を承知の上で参戦だけはしてきた「七夕」の落札結果は日曜までおあずけ。結果のほどは……来週の新着品からご推察ください。

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