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07/11/24 Information

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「資生堂」他、戦前の化粧品パッケージ、紙箱など印刷物約20点入荷

■12月を目前に、お陰さまで片付けもののご依頼も増えてまいりました。来月半ばまでは休みなく東奔西走の日々。古本屋にとっては何より有難いことです。それでも火・木・土曜日は来週も12時~20時で店を開いておりますので、お出掛けいただければ幸いです。多分、ヘロヘロ。どうかお手柔らかに。 西部支部大市の落札品も届いて、さて今週も新着品を。上の画像は戦前日本の化粧品関係・紙モノ約20点からピックアップ。ご存知「資生堂」のパッケージと包装紙、そして「桃谷順天館」「高橋東洋堂」と記された紙箱です。化粧品の紙モノは好きでも化粧品そのものには縁なき私はものを知らず、後者二社はマイナーだと思い込んでいたのが大きな間違い。「高橋」さんはいまも兵庫県でご健在、しかもコーセー「小林」さんが輩出した会社でありました。一方の「桃谷」さんときたら、私の世代なら誰でも知ってるあの「明色アストリンゼン」の会社だったとは水臭い。資生堂は最近も区立の美術館で展覧会が開催されるほどですが、画像でご紹介できなかった分を含めて他の化粧品会社のデザインも全く遜色がありません(私個人としてはむしろ後者のデザインを買いたいほど)。化粧品の価値というものが「美」という主観的かつ抽象的イマージュに置かれる限り、いまも昔もデザインの力=アウラに与るところ大なのでしょうが、とすればどちらを向いてもデザイン流行のきょうびの日本には、アウラという幻を売る商売ばかりということにはならないか。製造技術から24時間コールセンターまで海外に譲り渡していくような状況ってどうなのよ。そもそも資本主…(あまりの飛躍にあとは黙殺するのがよろしいようで)。

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昭和4年発行『松竹座ニュース』より、映画「メトロポリス」広告入4点

■東の資生堂に西のクラブ化粧品(と書いたところお客様よりご指摘あり、正しくは「東のレート西のクラブ」。恥ずかしながら訂正いたします。買って下さった上にお教えいただけるとは。本当有難うございました)。そのクラブ化粧品がデザインに関わった『松竹座ウィークリー』と『松竹座ニュース』、併せて約40点程まとめて入荷いたしました。画像は昭和4年発行の『松竹座ニュース』より、いずれも巻頭に映画「メトロポリス」の広告の入った4点です。“全日本の大壮挙横断封切!”という惹句もあながちオーバーではなかったようで、この年の四月三日に“大阪・東京・京都・名古屋の五大松竹座”と東京・横浜から各一館の“全国六大都市の七大代表常設館によって名画「メトロポリス」の日本縦断一斉封切”が行われました。というのもこのニュースにありました。奥付を見ると4点の内、「道頓堀松竹座」と「東京(浅草)松竹座」の2点が三月半ばから「至四月三日」と封切の直前までに配られたもの。残る2点は「新京極松竹座」とあり、こちらは三月半ばまでと封切後に配られたのがそれぞれ1点。直前広告にはカラー印刷が使われ、ページ数も多く割かれるなど最も力が入れられています。六大都市の七館中、三都市三館分が揃ったゾ、何ならちょっと辛抱してコンプリートを狙おうか、へっへっへ。などとたくらんではみたものの、館ごとに事前広告・直前広告・封切後広告が存在するようだし(当たり前でしょ)、しかも『松竹座ウィークリー』でもかつて一度、全ページ「メトロポリス」特集を扱ったことがあることから封切館それぞれに特集パンフレットが用意されていた公算が大きいし(……当ったり前でしょ)、コンプリートだなどと軽々に言えたものではありません。しかも12月はおそろしいことに市場の嵐…まずは資料会大市、やれやれ南部支部優良書入札会、ああ洋書会特選市、どうする明治古典会クリスマス大市…こともあろうに年の瀬にきて、むしりにむしられる古本屋。何でもいいから早く売れてくれと、11月末現在それはもう祈るばかりの心境であります。

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