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22/01/28 Fluxus! フルクサス!! ふるくさす!!!

■オミクロン株の感染急拡大、とどまるところを知らないかのようです。濃厚感染者認定による自宅待機の話しもちらほら。どうぞみなさまいま一層のご注意を! 店は引き続きアポイント制をとらせていただきます。ご面倒かとは存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

先週から一転、と云うより、昨年12月初めの更新以来久しぶりの、と云うべき、久々の戦後美術関係の入荷と相成りました。フルクサス関係で、来週も続きを予定しています。
今週の1点目は …… と、商品のご紹介に入る前に。
先ずはタイトルである「FLUXSHOE」とは何かという説明から始めますと、イギリスの7カ所を巡回したフルクサスの本格的な展覧会であり、ジョージ・マチューナス、ヨーゼフ・ボイス、ウォルフ・ヴォステル、ジョージ・ブレクト、ディック・ヒギンズ、アレン・フィッシャー、ベン・ボーティエ、靉嘔、小杉武久、タージマハル旅団、オノ・ヨーコ、塩見允枝子、高橋昭八郎、斉藤陽子その他100人近いメンバーが参加したと云われます。
これだけ多くのアーティストの多彩な活動を一堂に会して行われてフルクサスの紹介はイギリスではかつてなかったことであり、イギリスの一般市民がフルクサスの作品を鑑賞できるようになった初の試みとなりました。
というわけで、今週の1点目はこの記念すべき展覧会「FIUXSHOE」のカタログ『FLUXSHOE』と、その附録として刊行されたエフェメラ集『FLUXSHOE ADD END A 72~73』の2点セットです。
『FLUXSHOE』はA4・144P。参加アーティストを個別に紹介したものですが、それぞれのページが作品であるかのような視覚的な表現がとられています。
『FLUXSHOE ADD END A 72~73』はポスター1点、ポストカード1点、1ドル札1点と、活動や作品を記録した両面刷のシート26枚の合計29点所収。
実はこの附録に収められたシートの点数が難題でした。 

うらわ美術館の図録『FLUXUS - Art into Life』(2004年)によれば27枚とされている一方、某サイトでは「オリジナルフォルダーに入ったサイズ違いのルーズシート29枚」の記載があり
https://libreriaelastillero.com/libros/fluxshoe-fluxshoe-add-end-a-72-73.html
別の某サイトでは39点とみられる記載と画像が見られます。
http://www.arengario.it/opera/fluxshoe-add-end-a-72-73/
一体どれが正解なんだ …… ?
長期の巡回展だったために、会期後半になるほどシートの数が増えて行ったというようなことも考えられないわけではないし、「オリジナルフォルダー」と呼ぶ紙袋にも他に赤や黄色の色違いがあるし、といった調子で附録の形成については不明点が残り、その最終的な内容については確定が難しい 。 最終的に、現状"ママ"での販売とさせていただきます。
前記うらわ美術館の図録によれば、ある作品(細かな作品を組み合わせてケースに収めたマルチプル)は「分売も可能な設定となって」おり、「実は当該作品には収蔵当初、半分程度の作品しか残っていなかった」ため、「フルクサスのレゾネともいえるFluxus Codexを参照しつつ徐々に付け加えていったもの」だと云います。2004年以来18年。この図録刊行以降に判明した情報などもあるかとは思いますが、フルクサスを紙モノから追いかけるのはつくづく難儀なことだと思いました。フルクサス奥深し! しかしそれを網羅的に勉強するには、小店店主、もう年をとり過ぎちゃった気がします。

■そういえば、久保田成子もこの人も「FLUXSHOE」には入っていませんでしたが、なるほどこんなことをやっていたのね。というのが今週の2点目。
1973年ナム・ジュン・パイクによるビデオアート作品『A TRIBUTE to JOHN CAGE』のポスター赤色のサインペンを使ったナム・ジュン・パイクの署名入りで、アクリルによる額装済みです。額込みのサイズが34×50cmと小ぶりなので、飾るにも保管するにも扱いやすいサイズだと思います。
『A TRIBUTE to JOHN CAGE』はパイク自身が大きな影響を受け、また、友人であり協働相手でもあるジョン・ケージに対して、ナム・ジュン・パイが捧げたオマージュ作品です。
作品解説によれば、ケージの代表作のひとつ「4分33秒」などの演奏や、易経を投げて演奏場所を決めるなどの行為を通じ、「ケージのラディカルな音楽美学を支える方法論や哲学」を明らかにしていると云います。また、パイクの『Zen for TV』の一部、パイクとシャーロット・ムーアマンによる『TV Bra』を含む初期のパフォーマンス、作曲家アルヴィン・ルシエの逸話などのコラージュも(https://www.eai.org/titles/a-tribute-to-john-cage)。
このアーティスティックで実験的なビデオ作品はYoubeで、ポスターは小店でご覧いただけます (笑) 


こちらもフルクサス。ジョージ・マチューナスによる『18 Original Fluxus Monogram Cards』の内の8点。但し、この商品名で出てくるのはロンドンの古書店の在庫データだけで、うらわ美術館の図録にはこの名称による作品の掲載はなく、ジョージ・マチューナスが編んだ1964年のマルチプル『FlUXUS 1』『Fluxuskit』のプラスチック・ケース用の題箋に使われていることが分かる図版が掲載されています。
これもまた、フルクサス特有の作品特定の難しさによるものと思われ、小店店主の目の黒いうちに正解にだどりつく自信はなく、こちらも現状"ママ"での販売です。
念のため、カードは全て6×6cm、フルクサスの参加アーティストの名前をデザイン化したもので、ディック・ヒギンズ、ジュナス・メカス、ベン・パターソン、ロバート・ワッツ、小杉(武久)、トーマス・シュミット、エメット・ウィリアムズ、ジョー・ジョーンズというラインナップです。

■今週の斜め読みから
いいのか? いしん。で?
https://mobile.twitter.com/nobuyoyagi/status/1484497272725712898?t=4bf_wKERA6iwVKsHWpLdMA&s=04&fbclid=IwAR0-5kQIyD7mBaaSSnMktJBJeWdcmcWIWkQAPCkouHypxosHDAP-qkMJHro

こういう人で? 
http://www.magazine9.jp/hacham/111111/index.php?fbclid=IwAR0N7uFeppeOAAgT3Kz8GyCow_hvtLQq0GzGjNex954pgLWYdGM170gOCsU

こういうことになったとしても? 
https://mobile.twitter.com/knakano1970/status/1486325821275262977?fbclid=IwAR3_hsR6H0sPaOdjSqmYhE67GJBGItHGc97DogEFTr5tUZ8JGMMu_y3rDPA

すでにしてこういうことにはなってますけど。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1V5WQVQ1VUHBI03H.html?fbclid=IwAR2CWat36sAM4QtfK3JQhyG-VaFzDsc6WylthBCOibzbnULA41k3fE8O7hw

そして驚異の感染力・オミクロンの脅威にさらされる日々。みなさまどうぞくれぐれもご自愛下さい。
 

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