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21/01/16 「古書目録福袋」のお話しと『日月堂 目録第6号 メディア・芸術・20世紀』より

■先週土曜日、「銀座 古書の市」同人有志が集まって、16店分16冊の古書目録をひとつの袋に詰めるという作業を敢行いたしました。『古書目録福袋と銘打ったこの企画、全国約5,000名のお客さまに向けて古書目録の詰め合わせをお送りすることになっています。
16店舗×5,000部=総数8万冊に及ぶ古書目録を、16種を1セットとしてひとつの袋につめて5,000セットつくるというこのミッション、総勢14名で朝9時から夜7時までかかって何とか終えることができたのですが、なかなか過酷だった作業のレポートと各店目録の表紙の画像はこちらに!
「銀座 古書の市」ブログ http://ginzakosho.hatenablog.com/
ツィッターには動画もアップされておりまして、息をもつかない流麗な流れ作業の様子(?)がご覧いただけます。
https://twitter.com/ginzakoshoichi?lang=ja

当HP画像1点目も、明日以降、お客さまのお手元に届き始めるはずの『古書目録福袋』の内容で、下記は福袋の袋の表に刷り込んだ同人有志一同からのメッセージの一部です。

-複数店の古書目録をまとめた福袋-これは従来にない画期的な試みであり、皆様にお楽しみいただけるよう、各店がそれぞれに趣向を凝らした目録を作成いたしました。
この福袋は、新型コロナウイルス感染症流行の影響により、一月の開催が見送りとなった「銀座古書の市」参加店有志から、古書を愛する皆様への贈り物です。各店とも、「古書の市」のために蒐集した逸品を目録に掲載しております。どうか全冊にお目通しいただき、ご用命いただけますと幸甚です。……

これまで参加店各店とお付き合いのあるお客様には明日以降、1週間から10日程で順次配達されます。また、各店とも目録残部は僅少となっておりますが、ご興味のある方は懇意のお店に問い合せてみて下さい。尚、今回の参加店有志は下記の16店です。

《 古書目録福袋 参加店 》
赤尾照文堂/あがたの森書房/安土堂/古書 鎌田/古書 日月堂/五拾画廊/木挽堂書店/書苑よしむら/徳尾書店/中島古書店/日本書房/幕末屋/原書房/フロイス堂/文生書店/八木屋書店 

今週の新着品は福袋に詰め合わせた2021年1月発行の小店目録『日月堂 目録第6号 メディア・芸術・20世紀』より、このHPでご紹介しないまま、今回の目録に掲載した商品からいくつかを。目録掲載ページとともにご笑覧いただければ幸いです。あ! 目録は解説にまで付記などついて鬱陶しいことこの上なく、こちら=HPの方が余程慎み深いと白分でも思いますですはい。

▷No.1 学天則英文パンフレット『ON THE “MAN-MADE MAN” EXHIBITED at The Kyoto Grand Exposition』
【 発行年 】1928(昭和3)年【 著者/発行 】西村真琴/大阪毎日新聞・東京日日新聞
【 体裁・サイズ等 】B6 ・15P 【 概要 】東洋初のロボット「学天則」お披露目となった大礼記念京都大博覧会に際し用意された全文英語のパンフレット。「序文」「メカニズム」「人間と人造人間」「学天則のデザイン」の4章立てで学天則詳解。製造過程・メカニズム等の写真14カット入り。

▷No.6 金坂健二オリジナル・フォト ①Marcel Duchamp New York,1966 #1 ②Marcel Duchamp New York,1966 #2

【 制作年 】1966(昭和41)年 【 作家 】金坂健二 【 体裁・サイズ等】ゼラチンシルバープリント マジック自筆署名・タイトル・年度記載入 イメージサイズ21.5×21.5cm 【 概要 】アメリカ滞在中の金坂撮影によるマルセル・デュシャンの肖像写真

▷No.7 瀧口修造 ローズ・セ・ラ・ヴィのためのドローイング

【 制作年 】1968(昭和43)年 【 作家 】瀧口修造  【 体裁・サイズ等/状態 】A4スケッチブックから破り取った用紙に鉛筆  署名(「S.T」のイニシャル) 並びに「’68」の年度記載入/上方少傷有 署名近くに薄いシミ【 概要 】海藤日出男旧蔵。旧蔵者と記載年度から見て、『マルセル・デュシャン語録』制作の過程で描かれたエスキースのうちの一葉か。バラの花をモチーフとした同様のエスキースは他にも5~6枚が存在、いずれも同じ用紙-スパイラル綴じのスケッチブックから破りとった状態-に描かれたもので、中には着色されていたものもあったがすでに売却されており、当品は偶然に残っていた最後の1葉。 


▷No.10 北代省三『未来の花』油彩額

【 制作年 】1953~1954(昭和28~29)年 【 体裁・サイズ等 】板紙に油彩・署名入 誂え額・裏板にタイトル・年度・作家名ペン書き イメージサイズ26.5×20.5c 額込サイズ41×36cm 【 概要 】多角的に活動を展開していくことになる北代が、その活動の初期に志向していた前衛・抽象作品のひとつ。

▷No.12 日比谷美術館後援会主催 第一回洋画展覧会目録
【 発行年 】1915(大正4)年 【 著者/発行 】日比谷美術館後援会事務所 【 体裁・サイズ等 】B6・表紙含む16P【 概要 】日本の洋画画廊の草分け・日比谷美術館を支援するため発足した後援会の企画による展覧会の出品目録。開業後約1年半余りで経営難に陥っていた館主・佐藤久二の挨拶、発起人による後援会趣意書、出品作77点の目録の他、石井柏亭、黒田清輝等別刷図版9点貼込含む。発起人は柏亭、清輝、藤島武二、岡田三郎助、和田英作等13名。表紙に「平伊之助先生より給ふ」との書込有。五十殿利治著『改訂版 大正期新興芸術運動の研究』の第一章はこの美術館に関する記述に割かれている。

▷No.13 アンデパンダン・アート・フェスティバル(岐阜アンデパンダン展)公開シンポジューム 小冊子

【 発行年 】1965(昭和40)年 【 著者/発行 】アンデパンダン・アート・フェスティバル実行委員会 岐阜市 中日新聞 【 体裁・サイズ等】A5・18P+表紙・広告等6P 【 概要 】「現代に於ける芸術は可能か」をテーマに開催されたシンポジウム用印刷物。巻頭4Pにフェスティバル出品作品目録有。シンポジウム部分は松本俊夫、中原祐介、東野芳明、杉浦康平、一柳慧、針生一郎等登壇者14名に1Pずつ割り振り。多くは「MEMO」の白紙のままだが池田龍雄、木田日出夫、佐々木耕成、松沢宥、ヨシダ・ヨシエは寄稿。岐阜アンデパンダンには地元美術家グループVAVA主催、ゼロ次元、ジャックの会、グループ位、松沢、岩田信市等参加。“行政や企業の協力を伴う大がかりな企画、屋外でのアートワークやコンセプチュアルな実験、都市空間への浸出、日本全国のパフォーマンス系作家の出会いの場となったことなどにおいて、60年代美術の分水嶺といえるポスト読売アンデパンダン展の最重要イベント”(黒ダライ児『肉体のアナーキズム』より)とされる。

… といった具合。
小店目録は全20頁に商品20点を掲載したごくごくささやかなものですが、学天則や日比谷美術館、瀧口、ディック・ヒギンズ、岐阜アンデパンダンまで、今後二度とお目にかかることはあるまいと-小店店主としては非常に珍しく-少々手放し難い思いもある商品を軸に構成しております。
今月末までご注文を承り、注文重複の場合は抽選とさせていただきます。
受注期間中、商品は全点店でご覧いただけますが、遠方の方、外出を控えている方など、お気兼ねなくお問合せ下さい。何卒よろしくお願い申し上げます。

■2021年を迎えて二週間、僅かなこの間に、私はここ30年使い込んできた湯飲茶わんを割り、気に入っていた豆皿を割り、そして今日はロフトのお兄さんにとにかく丈夫な腕時計が欲しいと云ったら出してきた安ものだけれど頑丈自慢のはずのセイコーの腕時計のベルトが壊れました。昨年末には掃除機とテレビが壊れて買い換えてるし。次は一体何が崩壊するものやら。
コロナウイルスはもとよりこれ以上の波乱はご勘弁いただきたい。
コロナウイルスの感染拡大は世界中どちらを見ても、どうやら当分やむことはなさそうです。
みなさまもどうかくれぐれもご用心下さい。 
私はこの週末、近くのお不動さまで破魔矢を買ってきます

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