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07/08/17 Information

■ご報告 一週間ぶりに店に出て来てみると…何と。ダウンです。店のパソコンが。ダウンするなら人間=わたくしの方がまだ被害は少なかったのに…。水曜は買い取りで終日外出、復旧を試みるのが木曜日、この日に直ればまだ御の字。といったわけで、しばらくの間、メールのご返信にお時間がかかってしまう恐れがございます。ご不便をおかけするやも知れませんが、何卒ご勘弁のほど、お願い申し上げます。 ■夏休みだか何だかよく分からない日々もあっという間に半ばを過ぎ、今週も普段なら神田の市場に通っているはずの金曜日となりました。金曜日はこの頁の更新も恒例となりつつあり、何かしないと落ち着かない気分に襲われます。なので、今週は新着品ではなくちょっとした告知。のその前に。来週より店は通常の火・木・土曜日の12時~20時で営業いたします。新着品も-マンディアルグ序文『BELLMER oevre grave』、ラ・メリ日本初来日公演のリーフレットなど-少々有り、酷暑のなか難儀なこととは存じますが、ご来店いただければ幸いです。 8/13~8/15の三日間、渋谷パルコの地下四階に引きこもり、10月12日(金)~22日(月)・ロゴスギャラリーで開催される企画展「2007.東京.町工場より-機械部品と工具の展示即売」の準備をしておりました。今年6月、都内で半世紀にわたり同じ製品を作り続けてきた町工場が廃業に追い込まれました。この、実在した、しかし廃墟となっていた、そしていまはもうない町工場から、使い込まれた工具やもはや用途さえ判然としない機械部品をフォルムの視点で見直し、これを展示販売するという企画。画像は町工場で撮影した写真と、販売する商品の一部です。

会場には、この町工場の解体直前の画像約300点のなかから、できるだけ多くの画像をプリントアウトして掲出いたします。「ムラカミ家のモノに見る昭和史」や「印刷解体」と同じく、仕舞いの風景に立ち会うことで生まれた企画であり、「印刷解体」と同様、無残としか表現のしようのない状況だからこそ、ここはひとつ再び光当てられるものを一つでもひっぱり出してみせようかと…。詳しくはこのHPでも改めてお知らせいたしますが、すでに情報が公開されているロゴスギャラリーのウェブサイトをご覧ください。もちろん、小店からは関連する紙モノから書籍まで、「機械主義」なんてこじつけまで頭に置きながら(反則?…すみません。お赦しいただくとして…)出品する予定です。またしても?ますます??古本屋らしからぬ企画ですが、日月堂はあくまで古本屋でございます。 ■昨日、8/16は庭園美術館で、『舞台芸術の世界』展を観てきました。大岡山で店をやっていた当時からのお客様でかつバレエ・リュスと舞踊史についていつもご教示をいただくN先生のマンツーマンのギャラリー・トーク付きという贅沢さ!実に楽しかったのと同時に、仕事の上で求められる厳しさについて、改めてお教えをいただきました。展覧会のキュレーターにしても古本屋にしても、そしてどんなものを扱うにせよ、少なくとも人間の作り出したものを扱う限り、その向こうにある思想や思考、或いは歴史を常に意識すべきこと、最も大切にすべきは「第一次資料」であること、資料を選びとり的確に提示できる編集力によって初めて仕事にふくらみが生まれること、そして古本屋の力とは、商品力以外の何ものでもないこと。もはや身動きならぬ荷の重さです。そうであるならば-背負う荷物が重たい分、遠くへ行くのが困難なら、せめて足跡を深く刻んでいきたいと、そんなことを思う貴重な夏休みでした。明日からはまた自宅に散らばる紙モノの整理。こちらの方が町工場より実は余程無残な風景だったりいたします。ならばこれも企画に……なりません。

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