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19/09/14 武満徹デビュー! 実験工房の電子音楽!! ジョン・ケージ・ショック!!!

■台風一過。しかしまだ停電や片付けや修理などで汗をながされている方が多いと聞きます。
被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げますとともに、一時も早い復旧をお祈りいたしております。

さて、今週もまたまたお知らせから。来週は都合により店の営業を17日(火)と21日(土)の2日とさせていただきます。また、HPの更新は一回お休みをいただくことになりそうです。19日(木)は臨時休業となりますのでご注意下さい。HPの更新については次回は28日(土)を予定いたしております。
どうか悪しからず、ご容赦いただければ幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。

今年は武満徹とのご縁に恵まれているようで、画像1点目はいずれも武満がらみのエフェメラです。
先ずは画像中向かって左下にご注目下さい。
質素な紙に日英併記の文字組のみ。しかも二つに折っただけ。この至ってそっけない紙ペラが、武満徹の作曲家としての正式デビューを飾るものだったとは!
昭和25(1950)年12月に開催されたコンサート『新作曲派 第7回作品発表会』のプログラムには武満の師匠にあたる清瀬保二、清瀬とともに「新作曲派」を立ち上げた早坂文雄らの若手作曲家の名前とその作品名、演奏者の使命が並んでおり、なかに「2. 武満徹 二つのレント(1950)」等の記載が認められます。これが武満の正式デビュー。
この年、武満は20歳。瀧口修造と出会ったり、山根銀二の酷評に落ち込んだり、コンサート前後のことについては、『武満徹 Visions in Times』の年譜が詳しく教えてくれるはず。ご興味あればご参照下さい。
このプログラムには今後そう出会えそうにありません。質素なものであればあるほど、二度目の入荷は望みにくい。これだけは嫌と云うほど教えられてきたはずの小店店主、そのようなことを申しております。それだけに発見の嬉しさも大きいそうで。ですがしかし。喜ぶのは売れてしてからにしてくれと、どなたか教えてやって下さい。

■画像中向かって右は、いまや名高き実験工房主催の『ミュージック・コンクレート/電子音楽オーディション』のパンフレット約15cm四方と小さい"なり"はしておりますが、巻頭にははっきり「実験工房」名による一文と、「新鮮なおどろくのない芸術なんて、無意味だ。」と始まる岡本太郎の文章を置き、武満、鈴木博義、芥川也寸志、黛敏郎、柴田南雄という参加作家それぞれに1Pをあてた全8P写真入り山口勝弘の作品の写真を使った表紙はじめ、ご覧の通りなかなか瀟洒な印刷物となっています。
タイトルに「オーディション」とありますが、今日われわれが思い浮かべるそれとは異なり、当日までにラジオでオンエアされたテープ音楽を中心としたコンサート、というのがその実態だったそうです。
詳しくは、展覧会図録『実験工房展 戦後芸術を切り拓く』の136Pに記載あり。説明責任をどうするつもりだと云われそうですが(汗)、「実験工房の活動の中でも特に影響力の強いものであった」と云うその内容については(実験工房と岡本太郎、芥川・黛らの関りにいても)そちらのテキストをご参照いただくのが最も的確かつ手っ取り早いかと存じます。
こちらの2点、いずれも美品。

画像2点目も音楽関係で。瀧口、武満とも関係の深い草月アートセンターの活動から。
随分昔のことになりますが、一度、チケットだけを扱ったことのある1962年『ジョン・ケージ デーヴィド・テュードァ 演奏会』関係の紙もの、今回はプログラムとチケット2日分がまとまって入荷いたしました。
黒と白の2色刷のなか、小さな活字で組まれたケージの欧文氏名の一ヶ所だけに赤を使ったクールなデザインは杉浦康平と神田昭夫の手によるもの。こちらの詳細については『草月とその時代』P220をご参照いただくのがよさそうです。
チケットは2点ともに使用済みながら美品。プログラムに書き込みと折れがあるのが残念ではあります。
それにしても、図録というのはやはり活用価値が高いものだとつくづく感心した今週の新着品でした。

武満徹に関してはこれだけではなく、劇団四季創立初期のチラシ・パンフレット等も多種も入荷。次回の更新でおめに入れられればと思います。

 

表現の不自由展のその後について。いまのこの国で、しぶとさと執拗であることはとても重要になってきている気がします。
 

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d7700bde4b07521023198f9?fbclid=IwAR1IQsM7hBV-2Gqxki-ySHWXIdRx8-dbHoc36MR88P3sr0WCV2bXamOHI-o

そして、今週一番も面白かったのがこちら。不愉快を愉快にかえる芸と能を備えた文章

https://note.mu/satonao310/n/nc03db0ff64fc?fbclid=IwAR3Tgk1ISVNXUf_Oopx8D6eI9gEjxdEwQXzYnoaSQN-GcZTCGYY7SOyt_TI

そういえば、「いつの時代も危機を救ってきたのは楽観ではなく悲観だ」という言葉もありましたっけ。さて、この言葉は一体どこで読んだものか … ??? 

 

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