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19/03/09 ジャパンサーチ試験版公開! 上がるか下がるか明治期木版刷図案集の評価!?

■ここのところ何度か、「ジャパンサーチ」の試験版が今年2月27日に公開されたというニュースがSNSを通じて届いたので、早速指定されているアドレスをのぞいてみました。アドレスはこちら↓
https://jpsearch.go.jp/
 
サイトのトップページには、「日本が保有する多様な分野のコンテンツの所在情報を提供し、オープンに利用可能なデジタルコンテンツを検索できるサービスです。試験版では、現在38データベースから16,982,820件のデータを検索できます。2020年までの正式版公開を目指して、連携データベースを増やし、利活用を容易にするための機能を整備していきます」とあるではないですか!!!
トップページに置かれた動画や図版の出来も相まって、「これでようやく日本も欧米並みの文化系データ・サービスができたか!」と喜んだの束の間、我々古本屋の仕事と関係の深い古書について云えば、誘導された先である国立国会図書のデジタルコレクションは従前からの雑駁な仕事を修正する気配もないまま、正直、これで胸を張られてもなあというレベルのものが。
例えば上のアドレスからトップページに移り、虫眼鏡のアイコンをクリックして「海路」と入力し、試しに検察結果までご覧なってみてください。また検索ワードに神坂雪佳でも古谷紅力でも、芸艸堂、山田芸艸堂とでも入れ、片っ端から見ていっても良いでしょう。さて、果たしてこれで、本当に使いものになるのか…。
とくに明治期日本の木版刷の図案集については、スミソニアン博物館などアメリカの公共機関のデータベースの方が余程、数段、全然、優れていると云って間違いありません。いいのかこれで。

この残念な状況によって、古本屋の仕事が成立するというのも皮肉なものですが、今週の新着品は明治期に陸続として発行された木版刷の図案集のひとつ、この分野の代表格ともいえる『美術海』(図案1点目)と『新美術海』(図版2点目) を選びました。新入荷したのは『美術海』3冊、『新美術海』10冊の合計13冊です。
今回入荷した『美術海』と『新美術海』とでは、時間的にはたかだか6~7年のひらきですが、前者から後者へ移行して以後、古典的な日本の図案から脱皮して近代的図案へと転換していく様子は“飛躍的”とでも云いたくなるものであり、大きな違いとなって現れていることが分かります。
ちなみに、国立国会図書館のデジタルコレクションと比べ物にならないデータアーカイブはこちら↓。スミソニアン博物館の『美術海』
https://library.si.edu/digital-library/book/shinbijutsukai1
日本人の口から発せられる日本スゴイの言葉が何と薄っぺらなことか。とほほ。
 
今週読んで考えさせられた三つ。感じとったものを深く考えた上で書かれた文章です。
 
反日とは何か
http://allatanys.jp/blogs/7958/?fbclid=IwAR1m0hvNJR6LFJmVkT6DcGD6NNKBoLrgpZvrt3IoXnRN-BZzWqlQ58FYvTc
 
私も会田誠先生の講義を受講しましたが…?
http://artwriter.hateblo.jp/entry/2019/03/02/223031?fbclid=IwAR0xDpDwLs9TACC8f_Z6WxsajqNMJjbEgdnFIG1XuU2wUW8ZrFTpJeG-zv8
 
そして今年もまた、3.11がめぐってきます。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2080706845383142&id=100003315392866 

 

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