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19/01/25 1920年代パリのモードを伝える女性誌と専門誌と

■松屋銀座で開催された「第35回 銀座 古書の市」も21日に無事打ち上げることができました。会期中はご常連のみなさまから初めての方まで、たくさんの方々にお目にかかることができ、改めて “外に出ていく意味” を噛みしめた6日間でした。前回1回パスしたため、2年ぶりにお目にかかる方たちも多く、がしかし、ゆっくりご挨拶もできないままとなってしまったことを申し訳なく思っております。どうかご海容を賜りますようお詫びかたがたお願い申し上げます。
外売りは年に一度、銀座だけ。残り11ケ月はまた店に戻っての商いとなります。
「古書の市」同様のご愛顧を賜りますように、何卒よろしくお願い申し上げます。

店は本日1月26日(土)より、通常営業 - 火曜・木曜・土曜日の各日12時~20時 - に戻ります。とお知らせし、つい昨日まではそのつもりでいたのですが。そう思っていたのにも関わらず。25日夕方から風邪の諸症状に見舞われておりまして、即売会から戻ってきた商品を片付け、店内を復旧するのに思っていたより時間がかかりそうなこともあって、店の営業再開は1月29日(火)からとさせていただきます。どうか悪しからず、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
 

■というわけで、通常営業への復帰は、店より当ページの更新が先になりましたが、体調不安を抱えてのこと、駆け足でご紹介できるものを選びました。
画像1点目は1923年~1927年に発行されたフランスの女性誌『Femina』。ご覧の通りアンドレ・マルティ、ルパプなど、旧蔵者は表紙のイラストで集めていたのではないかと思うラインナップです。
この時代のフランスの女性誌と云えば『VOGUE』『Harper's Bazaar』が真っ先に思い起こされるかと思いますが、これら2誌のラグジュアリーには及びませんが、内容を仔細にたどればブジュロン、ルイ・ヴィトン、パキャン、コダック、プジョー、ルノー、ボン・マルシェの広告あり、サカロフ夫人の写真ありと、広告主の顔ぶれと教養主義的内容は、先述の2誌とそう遜色ないようにも思われます。
1920年代の『VOGUE』『Harper's Bazaar』がいつのまにかマーケットから消えていったように、戦前の『Femina』もまた、いまがぎりぎりではないかと思う、久方ぶりの入荷となりました。

画像2点目は女性ファッションという一点に焦点を合わせた出版物。雑誌というよりカタログとか見本帖といった意味合いの強い出版物です。
パリのモードの洋服をクローズアップして紹介した『Les Elegances Parisiennes』はアシェット社の発行。
これまで絶対にあったはずなのに出会えずにきた女性の帽子の専門誌『Les Chapeaux de la Femme Chic』
いずれも1923年の発行で、雑誌=挿画入りテキストの他に未綴じ、手彩色のファッションプレートが入るスタイルも共通。
『Femina』もそうですが、同年代のファッション誌がすでにオフセット印刷だったのに対し、色味を含めた忠実な再現を必要とする専門誌ではまだまだ手彩色=手仕事に頼っていたことが分かります。
今週の2点の画像、女性総合誌とファッション専門誌との対照を見せると同時に、結果として、印刷手法並走の時代ならではの対照をも見せてくれるものとなりました。 

 

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