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07/05/12 Information

■市場は続くよどこまでも。風が吹いてもお金なくとも。GW明け初めの市場で落札した新着品、の前に。今週5/12(土)は営業しますが、来週火曜日は洋書会の年一度の大市のため、臨時休業させていただくかわり、水曜日に営業します。来週の営業は水・木・土曜日と少し変則的になります。営業時間は各日とも12時~20時。くどいようですが、ご来店の折にはどうかくれぐれもご注意くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ここでご紹介している新着情報、お客様には店の営業と併せて商品に関する最新のご案内、といいながら、実は「こんなモノがあった!」という古本屋個人としての記録にもなりつつあります。昨日に続いての今回の更新は、どちらかというと後者のための更新。すみません。『日独伊 親善図画』森永製菓が主催した同盟三国の交流事業の報告書(昭和14年森永製菓発行・非売品 スパイラル綴じ) 。事業の内容は、全国の児童から図画作品を募集・審査の上、優れた作品をドイツ・イタリアに寄贈するというもので、寄せられた作品は何と400万点(!)、独伊両国にそれぞれ14万点を寄贈したと記されています。巻頭から全体の約三分の一が日独伊各国の優秀作品で占められ、いずれもカラー印刷。日本の作品については日本のこどもたちの日常生活を海外に伝える、といった趣旨があったようで牧歌的なものが大半、審査員の寸評が付いています。驚いたのはイタリアの入選作。いずれも絵画というよりデザイン画

に近く、しかも前衛的。さすが戦時下にもアヴァンギャルドが生き延びた国だけに、でしょうか。残りの三分の一を費やして、募集から宣伝広告(森永名による印刷物等画像含む)、独伊(来日中のヒットラー・ユーゲントの写真も)の協力体制、審査員のコメントなど、詳細な数値なども交え、事業の経過を写真多数とともに詳細にレポートしています。なかでも応募作品が山積みされた光景は圧巻。また、日章旗とハーケンクロイツとファシスト党の旗を振る子供たちが画面にひしめくシーンや、各地で開催された展覧会の長蛇の列と会場にやっぱり飾られている三国の各国旗なども目につき…。かつて、戦前のカルピスがやはり児童画の世界的コンテストを開催した際の報告書を入手したことがありますが、こちらはその規模を遥かに超え、また当時の“大人の”思惑も透けて見えて、美術教育資料としてのみならず、歴史的にも貴重な資料といえるものです。 ■この他、1930年代・日本郵船英文パンフレットおよびメニュー船内で発行されていたニュースペーパーの一航海中完揃合本アルス社製の染料 (はガラス瓶のデザインがなかなか)、茶道で使う袋の木版刷図案集などなど、明日には店に到着予定です。 来週からはいよいよ近づいてきた「地下室の古書展」(詳細はリンクの頁から是非!) の準備が…間に合うのかぁ???という状況にありまして、インフォメーションも手短になるかも。その節にはご容赦を…。

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