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18/12/08 古裂と縞と! 江戸期から大正まで!! 「帖もの」10点一挙入荷 !!!

■あと2週間で2018年もお仕舞い。当ページの更新も、年内残るは2回となりました。例によって捗々しい成果も数えるばかり、足踏みばかりが続いた今年ですが、せめて年内、多少はまともな商品をご紹介できればと思っております。
 
縞帖と古裂の現物貼込帖が久々に入荷いたしました。
時代は江戸後期~大正時代。
これが何と、縞帖7冊と厚い古裂帖が3冊、「九島の織布」と書かれた包がひとつ、併せると高さにして30cm前後となる ひと口での出品。それだけに、逃していたら深い後悔を残しての越年となるところでした。
先週金曜日の市場で落札、昨日きっちり耳を揃えてお支払いしてきましたので、晴れて小店所有の在庫となりました。暖冬だというのに懐具合ばかりは至って寒々しい小店ですが、とりあえず「落ちて良かった。」と思わずにはいられない一口です。
 
■今週はこの一口から4点ばかりをピックアップ。
1点目の画像は古裂を貼り込んだ和綴の厚冊で、一冊は『古裂帖 享保時代から江戸期』、もう一冊は『大正時代 見本参考簿』という題されたもの。
江戸期の『古裂帖』は一部を除いて織の裂で、糊付けした布と台紙の和紙の上に一点一点割印が押されている他、多くの古裂に例えば「天保十一子」「五枚錦大菊牡丹」「北野天満宮贔屓」など、墨書が添えられています。 

僧衣のような豪勢なものから、渋い綿織物、縞目の絹布など、デザイン、質ともに豊かなヴァリエーションから成り、見ていてあきることがありません。
『見本参考簿』は、柄ゆき色彩とも驚くほど多種多様な裂からなるもので、さらに、宣伝や販売促進がすっかり定着していた大正時代のことだけあって、なかには商標や商品名、或いは軍人姿などを織り出したユニークな柄が見られるのも面白いところ。彩色した下絵、毛筆で但し書きが添えられているものもあり、見る度に発見がある1冊です。
2冊それぞれ誂え帙がついており、『古裂帖』の帙内側は茜色、『見本参考簿』は柿色と、旧蔵者のセンスとともに、いかに大切にしていたかがうかがえます。
 
画像2点目は縞帖から選抜した2冊。
『女工必要 縞軌範』は明治18年。タイトルがペンで書かれているのは、薄く残っていた鉛筆書きを上からなぞっているからです。余白を心持ち多くとった清潔感の高い縞帖です。
慶應年間の『縞手本』は反対に、隙間なく布を敷き詰めているのが特徴。この縞帖をつくった人は、どうやらはっきりそれと分かる比較的大柄な縞目を好んだようです。
 
■古裂も縞帖もまとめて入ってきた分、見る人によって好みも分かれそう。
表参道はクリスマスのイルミネーションも始まっています。
ただいま店内、1月の催事の準備でかなり取り散らかってはおりますが、ご興味の向きには現品を御覧に、小店までお出かけいただければ幸いです。 





 

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