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07/03/03 Information

営業ご案内 3月1日夕方、予定通りパリより帰国いたしました。店は来週より、通常の火・木・土曜日、各日12時~20時の営業に戻ります。また、当HP雑書目録についても来週より復旧いたします。 ■二年ぶりとなったパリはかつて連日雪に見舞われたのが嘘のような暖かさ。しかも。「安い!面白い!」というのもかつてのこととなってしまったのか、品薄に加えて何を見てもどれをとっても高いのなんの。円安・ユーロ高は覚悟していたとはいえ、とくに紙モノの高騰はこたえて、これまでになく厳選しての買い付けとなりました。さてさて。以下は一部持ち帰ったものから「パリ新着情報」Part.1~3の一挙アップです(慌ててのアップ。誤字脱字等お赦しのほど)。 パリ新着情報Part.1(パート2・3は順次以下をご覧ください) : Part.1は今年、パリで買い付けた白眉二冊(白眉ったって、値段もレベルもまだまだこんな程度で喜んでいてはいけないんですけどね。とパリの古本屋さんたちを見ているといつもつくづくそう思うのですが。とそう思うこともパリ行きの大切なところでもあり。自分なんぞ「吹けば飛ぶ」と。ともあれいまの日月堂にとっては、ということ意味ではあり)。上はエンリコ・プランポリーニが編集主幹を務めた『RIVISTA D'ARTE FUTURISTA』の1923年発行・3/4号合併号。副題に「NUMERO SPECIALE L'ARTE DECORATIVE FUTURISTA」とあり、未来派芸術家によるインテリア・デザイン(!)の特集号です。ベルリンやプラハのカフェ、プランポリーニのデザインによる椅子や机の実作写真(…カフェは…何といいましょうか…かなりエキセントリック)、ドースブルグの幾何学的ステンドグラス、デぺーロのタピストリーなどどれも風変わりな図版が多数収められています。「あちら」では、アヴァンギャルドに関しては例えば日本のハイレッドセンターに至るまで評価が高く、未来派もダダもシュルレアリスムもこれまで全然手が出なかったのですが、円安にユーロ高、パリの品薄感など、今後を考えるとますます手が出ないだろうというので思い切って購入。しはしましたが。長く在庫することになるのは、ええ。それはもう覚悟の上で。

■パリ新着情報Part.1 その②:この二年の間にパリで高騰したものを見ていくと、紙モノがほぼ以前の二倍~三倍で、さらにその上をいっていたのが「カッサンドル」ものでした。二倍・三倍どころか、へたをすると以前と一桁、値段が違っており。昨年パリで開かれた回顧展の影響もあったようです。それにしてもああ。ワインの「デュボネ」のノベルティで、小さなメモ帖がどこで見ても一冊45ユーロ(=約7,500円)、同じくノベルティの注文票の1枚(一冊ではなくて「一枚」ですよ)25ユーロ(=約4,200円)。小店の売値をどれもかるぅーく超えてます。なぜ。どうして。もっと買っておかなかったのか。で、今回かろうじて買えたカッサンドルは3種4点。画像はそのなかの『LE SPECTACLE EST DANS LA RUE』。1935年の発行で、サンドラールの献辞を巻頭に配し、カッサンドルの代表作を見事な印刷(一部はシルクスクリーンか)で収めた小冊子です。図版の対向頁に置かれたタイポグラフィ(文字・組版ちも)にいたるまでケチのつけようがありません。しかもこれ、綴じのプラスチックが一箇所・極小さな欠けがある以外、シミの点一つない極極極美本。この状態の良さも値段に乗っていて、とんでもない値段でしたが、こればかりは二度とお目にかかることはあるまいというので購入。ええい。これももちろん抱えることは覚悟しております。はい。他の二種、一つは観光案内広告のおそらく仮刷の一枚と、ルノー社の戦後のノベルティ。とくにルノーのものは蚤の市の古道具屋で掘り出したもので、作品自体ほとんど知られていない(…と思う)、文字通りの「掘り出しもの」と自負しております(多分…)。

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