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16/09/24 10月6日(木) 営業再開!? できるかな。

■ほぼ1ヶ月ぶりの更新です。店舗の営業をいったん休止して以来はや2ケ月近く。もうすぐ10月の声さえ聞こえてきます。ここまできたらさすがに営業再開の目途もたってるのでしょうね。はい。そうなんです。そう考えるのがふつうと云うもの。はい。そうですよね。そろそろお答えを。ここはずズバっと。
といきたいものなのですが。やはりどうにも気になる棚の仕様にちょいとばかり細工をしていただいて、どうせならついでに剥げてるとことか汚れているところとか塗装もお願いすることにして、という工事の日程が9月27日(火)。その後ペンキが乾くのを待って、待ってる間に一新会大市と云うのが開かれるので市場でまる二日つぶれて、店内落ち着いたところでしかるべく商品を配置して、あ、配置する前に、スランプ脱出したのかちょいちょい買えてるものにも値段をつけて、何しろ肝心の商品が手薄になってはいけないし、と云った具合で、狭小な我が脳みその中は課題と予定でもういっぱいいっぱい。がゆえに、実は営業再開の予定までまだ考えられないで居ると云う2016年9月24日現在であります。
そうした次第ではありますが、自分の中で期限を設ける意味でも、一応の目安を記しておくと、10月6日(木)営業再開。そこを目指して大車輪で仕事したいと思います (暦の関係で、6日が難しくなると次は10月10日または11日。普段は気にする方ではありませんが、こと店のこととなると暦も担ぐ)。
これは何度でも繰り返し念押ししておきたいことですが、店内、そうがらっと変わるわけではございません。その点くれぐれもお忘れなきようにお願いします。 休業期間が長引けば長引くほど、店内風景も品揃えも随分変わるんじゃないのという周囲のみなさまの期待値がアップしていくのが何よりおそろしい……。
 

 店内風景も取り扱い商品も、これまでとそう変わるわけでもないのに、何でここまで時間がかかっているのか? これひとえに、雑誌や冊子、とりわけ紙モノの類に主力を移すため。この1点に尽きます。これまで店内で一定の比重を占めてきた書籍や図録、美術関係洋書などは最小限にとどめました。書籍など体積のあるものをうすっペラなものに替えようというのですから、商品点数はこれまでの何倍にあたることか。作業を始めてからこの簡単な事実に気が付いたのですからあまりに迂闊だったと云えましょう。
加えて店の仕様はあくまで本屋。主力としていく商品をどのように収納しつつご覧いただくか。答えが出るまでに何と丸1ヶ月と云う時間が無為に過ぎ去ったのであります。
さらなる難問は値段をつける難しさです。これまでもさんざんパンフレットやチラシや広告、ラベルや包装紙、チケット半券に至るまで、さまざまな紙モノに値段をつけてきたじゃないかと云われそうですが、これまではあくまで余技余禄といった意識がどこかにあったのかも知れません。こっちを主力としていくんだと思った途端、値段を付けることに臆病になりました。「日本の古本屋」で検索しても、ヤフオクを調べても出てこないものに値段をつける。何を基準にどう評価するのか。Aと云う商品の値段を付けるのに、関係するBと云う商品にいくら付けたか見直すと、今度はBにつけた値段が果たして正しいのかどうか迷い始める。一度迷い始めると最後、関係する全てを見直したくなってきます。自分のなかに確たる体系ができてくるまでの、こうした作業の繰り返しには正直滅入りま した。
透明のビニール袋に入れたりリフィルにはさんだりと云う紙モノを扱う基本的な手間に行きつく以前に、かくして時間がかかり、店主はヨレヨレしておりますが、あともう一息(だと思いたい…)頑張ります。

 ■折角の更新なので、今回、もっとも値付けに迷ったものからいくつかを。
当ページ画像2点目は1950年代後半~1960年代、画廊での展覧会に関するDM類と写真資料。写真は「日本アンデパンダン展」を主催した日本美術会・武田敦史が撮影したものと思われる同会の反体制運動の記録。反核の会の講座出席カードの版下などとともに。DMは「タケミヤ画廊 第2回銅版画展」(出品作家のひとり、加納光於から野中ユリに宛てて。短信2行あり)、サトウ画廊「現代の呪物 赤瀬川原平の場合」、1959年渋谷東横7階画廊「第4回女流版画展」(瀧口修造文有)、1960年小西六フォトギャラリー「第二回 細江英公写真展 おとこと女」など、有象無象あった中から絞り込んで残しました。

画像3点目は、「具体」と並び世界的な評価の高まるもの派の榎倉康二らによる展示「点展」1973年、1976年開催分資料。スケジュール表、展示1点 毎に参加作家が提示した目論見からなる図版入りの冊子。点展には高山登、原口典之らが参加しています。他に、和英併記で榎倉の作品をまとめた薄冊作品集、 点展参加作家のひとり、藤井博による「R氏によせる、物を使用する、物的、空間的な 作品に対する、F氏の作品との関連による感想」(1975年、長文)をワンセットにしたもの。
いずれも入荷は一度きりのレアものと見ての値付けです。内容詳細と価格は営業再開後の店頭でご確認下さい。10月中に買い手がつかなかった場合には今年年内発行予定の「銀座 古書の市」の目録で。

■この他、木版刷り図案集、木版・肉筆半襟図案、呉服関係広告類(アール・デコ調多数)、戦前上海関係パンフレット類、戦前南仏リゾート地パンフレット (アール・デコ全開)、戦前渡航者の写真アルバム、同絵葉書、戦後文具関係スクラップ帖2冊など、晴れて営業再開日が決まった暁には、このページでご紹介 いたします。
さて。明日も再開に向けての作業がまだまだ続きます。「やれやれ」がもまたまだまだ続きます。

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