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07/02/10 Information

■二年ぶりのパリ仕入れ旅の日程が近づいてまいりました。来週は火・木・土曜日各日12~20時営業いたしますが、2/18(日)~3/2(金)の期間、店もネットも臨時休業させていただきます。来週は営業します!営業してるんですよ!!と念をおしてはおきますが、しかしほとんどが常連のお客様に支えられている小店…パリ行きが分かると買い控えに入られて…おおそうか。ここ数週間苦しいな。と思っていたら原因はこの辺にあるらしく。とはいえ、だからこそパリに居ながら仕事以外は脇目もふらず「とにかく買ってこないことにはぁ~」とヨレヨレになりながらも頑張れるのであります。風邪ひいてる場合じゃないぞ。 と自分に喝を入れたところで新着品です。上の画像は昭和11年に発行された『日本絵画出版業組合月報』の「組合創立満二十五年記念号」。組合の実体は?といいますと、実は「絵葉書」のデザイン・印刷・卸業者さんの組合。で、これは組合の機関誌。背の厚みが2,5cmなのに対して小口側の厚みは3.3cm。この差は誌面に貼りこまれている絵葉書の見本・現物多数が積もり積もった結果。加えて絵葉書コレクションに必要なコーナーシールの現物あり、Xmas商戦向けのスタンドカレンダーのカラーカタログなど折りたたんで綴じこまれたカタログ類あり、さらに製造元の案内広告などは数知れません。モノクロでずらっと並ぶ製造元別の絵葉書図案の数はといえばカウント全然不能でありまして…何しろ記念号です。チカラ入ってます。絵葉書コレクターの方々には、所蔵・未入手のチェックに製造元の探索にと、先ずは必携の一冊といえましょう!!(?…だと思う?)。何にせよ「見本」を集めたものには単にモノをというより、「ある時代」を綴じ込んだような趣きがあり、実に面白いものだと再認識いたしました。

■新着品その二は1970年にアメリカで発行された『The Push Pin Style』。初版、函付で、なかから「プッシュピンスタジオ代表イラストレーション作品展」のチケット半券が出てきました。この辺りになりますと、小店の品揃えの主軸とは少しズレてくるのですが、昨秋の「机上のK.K氏」以来、どうもつい手が出るようになりました。プッシュピンスタジオはミルトン・グレイザーやシーモア・クワストらが1954年にニューヨークに設立したデザイン事務所。ポール・デイヴィスも草創期からのメンバーです。この本は彼らの作品図版を中心とした構成がとられています。1960年代、日本の若いデザイナーやイラストレートレーターに多大な影響を与えたとされていますが、なるほどと頷ける作品群。それにしてもこの当時、グラフィック・デザインのかなりの比重が、イラストレーションとタイポグラフィに置かれていたことに改めて驚かされます。果たしていつ頃からそれが写真表現にとって代わられるようになったのか。現在、例えば横尾忠則や宇野亜喜良、伊坂芳太郎といったイラストレーターに(少なくとも古書周辺の世界で)人気が集まっているのは、時代のゆり戻しなのかも知れません。

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