#205 6-1-6 Minamiaoyama Minatoku TOKYO
info@nichigetu-do.com
TEL&FAX:03-3400-0327
sitemap mail

detail

15/10/17 明治製菓の洗顔料から帝国空軍の売り込みまで

■あれよあれよと云う間に10月も半ばを過ぎ、目録原稿締切までひと月を切りました。浮足立った気持ちで出掛ける市場ではつい前のめりになるものだから、しかもこれまでそれで良い思いをした記憶がほとんどないこともあって、自制にあいこれ努めると、今度は何も買えなくなるのでありました。
そんな時にもこだわりなく買えるのが、目録には絶対に使うことがなく、それほど手間なく店に置ける古道具の類。
というので久しぶりに市場に出てきた化粧品パッケージの混じる1箱を落札しました。
自分でつくっておいてこう云うのも何ですが、ご覧下さいこの画像。何分にも素人のすることで、切り抜きがガタガタだったりしてますが、黒をバックに並べていくと、いやこれがもう我ながらビックリな美しさであります。最近の画像の中では上位入選。がしかしそれは、小賢しい加工に血道をあげたところで、ブツそのものがもつ力には勝てないということの証明でありまして。
それじゃあ一体何だつーの。ほぼ週一のこの徹夜作業は!!!
と やさぐれてる店主はこの際ほっといて、細かくところについて少々。
例えば「明菓ミルク洗粉」。私は初見です。明菓? 明治製菓?まどうせネーミングを拝借しただけなんでしょ。と思って箱の裏書きを見ると、ななんと「製造元 明治製菓株式会社」。「整肌上効果あるコナミルク」を使った洗顔料だそうで、なるほど明治製菓の技術がベースとなった製品です。未使用・中味あり。コナミルクによる整肌上効果のほどは、是非お試し下さい。
他にレート白粉の金属製コンパクトと紙製パッケージ、精香舎謹製・純植物性ケンシポマードあり。ケンシポマードは愛好者にいまも慕われる名ブランドのようです。そして、少し大ぶりのセルロイド製のコンパクトのデザインと色、細工の見事なこと!明日他にも面白いものが店に入ってくるのが楽しみです。
それにしても、紙じゃないものだとこんなに楽しいは、目録作成のプレッシャーから逃避しようという心理によるものか、はたまた古本屋の適性を欠くことによるものか。どちらにしてもモンダイあり。


南京大虐殺が記憶遺産に登録されたのが面白くなくてユネスコにはもうお金あげないよと平気で云えちゃうセンスとは何でしょうかねこれ。恫喝とかとどこか違うんでしょ。お金でもって人を脅すというのは、これ以上ないほど下劣な行為でそらもう恫喝だわいね。
そういうことを平気で云ってのける人たちが、その一方で「美しい国」なんて云うのを大人しく聞いているとこんなことになるという例証をひとつ。
昭和7(1932)年に少年国防会の編纂により出版された学童生徒向けの読本『少年国防叢書Ⅲ 我らの空軍』です。
この頃はまだ余裕があったためか、英米ロ等各国の飛行機や飛行船の話題も多く採られていますが、やはり目をひくのは日本の情報とビジュアル表現。例えば、袖折込みの扉や本文中に挿入される写真やレイアウトなどの視覚的な要素です。
画像中上段右端のカットの異様な印象を与えるフォトモンタージュ、新興写真やバウハウス叢書を下敷きにしたかのようなモダンタイポグラフィなど、この当時の尖端表現を用いながら、そのスタイル-つまり多分に情緒的なアプローチ-によって洗脳を進めるという、この当時の常套手段。従って、この時代、同じような印刷物、書籍や雑誌が陸続と世に出ることになったわけですが、木村書房なるところから出版された『少年国防叢書』はなかでも比較的探しにくいものとなっています。
 

■先にも書いた南京大虐殺については、こつこつと丹念に資料をあつめた個人のサイトが
あるのを最近になって教えられました。丹念な、根気強い、つまり誠に誠実な、歴史との向きあい方がここにはあります。http://www.geocities.jp/yu77799/index.html
これまた何考えているんだかと思うマイナンバーカード。まず手始めに通知カードの郵送が始まりましたが、なるほどこういうふうに対処する手もあるのかというのがこちらに。http://sun.ap.teacup.com/souun/18552.html#readmore
まだまだいろいろ続いています。やれやれ。
 


inquiry 新着品案内 / new arrival に関するお問い合わせ

お名前 *
e-mail address *
お電話番号 *
お問い合わせ 件名
お問い合わせ 内容 *
  * は必須項目です)

recent